弁護士大久保康弘のブログ

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追悼 滝本哲史氏

毎度、時期を逸した投稿で恥ずかしい次第ですが、今回は昨年、若くして亡くなられた瀧本哲史さんについて、これまで感じていたことを書きました。
なぜこのように遅れたかと言うと、なかなかこの本を読むことができなかったからです。

僕は君たちに武器を配りたい

僕は君たちに武器を配りたい

なぜ「僕は君たちに武器を配りたい」をなかなか読めなかったかというと、買わずに図書館で借りようとしたからです。予約したら10人待ちでした。買って置いておく本ではないだろうと思っていたからですが。


で、この本の感想ですが、「武器を与えたい」とあるので具体的なツールが各種取り揃えられているかと思いきや、

「生き残るためには、「スペシャりティ」な人間になること。「唯一の人」になれ」「「ものづくり」にはこだわるな!国に頼るな!」

など精神論が多く、これでは配っているのはのは武器じゃなくて「戦陣訓」あるいは「軍人手帳」じゃないかと思いました。でも「僕は君たちに戦陣訓を配りたい」では売れないでしょうが。


そもそもこの本によれば、資本主義は避けられない、だから何々すべきだと思う、とあります。

しかし資本主義と言っても色々あります。少なくとも、グローバル資本主義と、トランプ流保護主義は同じ資本主義と言っても全く違うものでしょう。あたかもグローバル資本主義が避けられないかのような前提は誤導です。


そして今日、グローバル資本主義の問題点がいろいろ出ています。

例えばこのような記事。書くのが遅くなっている間に出たものです。

https://www.metafilter.com/185465/How-McKinsey-Destroyed-the-Middle-Class


マッキンゼーが格差を拡大し、中間層が没落したという内容です。マッキンゼーのようなグローバル資本主義の尖兵には、今後、このような方向での評価が出てくるでしょう。


瀧本さんは非常に優秀だったようですが、ならば戦場にいることを疑いもせずに武器を配るのではなく、戦争をやめるような方向での思考は出来なかったのか、と思います。多分、そちらの方向に向かった可能性高いのではないでしょうか。その意味で早世が惜しまれます。

2019大晦日の読書

今年もあとわずか。毎年大晦日は読書に励んでいます。

まあこれも毎年200冊本を読む目標を立てて、目標達成の追い込みに入っており、しかもその200冊目は歴史に残る書物でなければならないという縛りがあるからですが。

万葉集日本外史ときて、昨年はシェイクスピアの4大悲劇と割合読みやすいものでしたが、今年は親鸞の「教行信証」を200冊目に読むこととなりました。

教行信証 (岩波文庫)

教行信証 (岩波文庫)

  • 作者:親鸞
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1957/10/07
  • メディア: 文庫

これを一気に読むのはあまりにしんどいので、途中で他の本を読みながら、読了は31日とするのですが、199冊目は何か読みやすいものを、と思っていたところ、たまたまブックオフで「星の王子さま」を見つけ、この間NHKで「星の王子さまの世界旅」という番組を見たばかりだったのでそれにしました。

昨日までに全部で6部ある「教行信証」の5部まで読んでいたので、今日は星の王子さまを読み、「教行信証」の6部を読みました。

この6部はそれまでとは違い、仏教的宇宙論や中国の古典論が論じられていたのが意外でした。

まあ疲れましたが何とか目標を今年もクリアできました。

また来年も頑張りたいと思います。

それでは皆さん、良いお年を。


NHK杯

今年のNHK杯フィギュアスケートは札幌開催でしたが、4カテゴリー全部のフリーが行われた土曜日のチケットが取れたので見に行きました。

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アイスダンスの後半グループから見ましたが、いきなりスペースオディティが流れて、途中からライフオンマースになったのは驚きました。


ペアの見どころは何と言っても中国のスイ・ハン組で、スーパーの店長とパート女性の不倫のようなエロティックな演技が素晴らしかった。


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女子は前半グループでは横井ゆは菜の演技が素晴らしく、後半に3つある連続ジャンプを全て持ってくる構成でしたがほぼ成功させたのは見事でした。

そして後半グループではまずはザギトワの素晴らしいステップ。紀平の気品ある演技、コストルナヤの美しいジャンプを堪能できました。

男子は羽生君は安心して見ていられました。あとはケヴィンエイモズのステップ。見事に音楽を表現していました。

会場入りして約9時間、十二分にフィギュアスケートを堪能できた一日でした。

時刻表にない鉄道その7 愛知こどもの国

このシリーズの7回目、これまで取り上げたものはスロープカーが多かったのですが、今回は遊園地の中にある遊覧鉄道を取り上げてみます。このような遊覧鉄道の中にも、なかなか乗りがいがあるものもあります。

今回紹介する愛知こどもの国の列車は、その遊覧鉄道の中で、最も魅力のあるものの一つと言っていいでしょう。

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 名鉄で吉良吉田まで直通の急行に乗り、吉良吉田で乗り換え。以前は休日は直通の特急が走っていましたが現在はありません。

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駅前にはこのように看板があり、近いように思えますが実際はかなり歩きます。そして小さな山の中腹まで登ることになります。

登っていくと入り口ですが、二つに分かれていて、遊覧鉄道は西の方に行かなければいけません。10分ほど歩き、さらにそこからまた登りになります。

歩いていると汽笛の音がして、慌てて撮影の準備をしました。すると蒸気機関車がやってきました。

 

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 これはよく撮れたものだと思います。さらに歩いて行くとようやく乗り場が見えます。午前中最後の列車には間に合いました。

 

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駅構内にはこのようにターンテーブルもあります。

 

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そして乗車。かなり高いところを走るので、眺めが素晴らしい。

 

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一周5分くらいですが、本格的な蒸気機関車、素晴らしい眺めと実に楽しめました。 

 

 

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 これは駅に停車していたもう一編成の列車です。今度はこの編成に乗りたいものです。 

 



 

佐川美術館 ZENGA 白隠と仙厓展

10月13日に、佐川美術館を訪問しました。

佐川美術館は、滋賀県守山市、琵琶湖のほとりにあります。琵琶湖大橋の近くにはいろいろなリゾート施設がありましたが、ほとんどがなくなりました。佐川美術館は1998年に開館しましたが、公共交通機関で訪れるには不便なところであり、車で行きました。

 

途中、南郷洗堰の南にある立木観音に立ち寄りました。前回の訪問が2013年なので6年ぶりになります。800段の石段を登ります。雨でしたか何とか傘をささずに登れました。登りきると開けた空間に出ます。

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 さてここから30分ほどで佐川美術館に到着。

佐川美術館はこのように水の中に浮かぶ感じの建物です。

 

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この佐川美術館では、 10月1日から「ZENGA 白隠と仙厓展」が開催されています(12月1日まで)。

先日、このブログで白隠のスタスタ坊主のことを書きました。http://okubolaw.hatenablog.com/entry/2019/08/18/234535

このスタスタ坊主が、こんなに早く見られるとは思いませんでした。

蓮池観音は着色されており、力作です。隻履達磨図も力作。

 

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一方の仙厓は力の抜けた作品揃いでした。

 

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画題別に白隠と仙厓の描いたものを並べたコーナーもあり、二人の作風の違いがよく分かり、なかなか楽しめました。