弁護士大久保康弘のブログ

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王者の帰還 羽生結弦(平昌五輪 フィギュアスケート男子)

 

 

いやあ凄かったですね。王者の帰還、というにふさわしい演技でした。

特にショートプログラムでの圧倒的演技に、ネイサンチェンとコリヤダは完全に委縮してしまいました。何と恐ろしい、とその時思ったものでした。

 

羽生選手が怪我をしたのは昨年11月、大阪でのNHK杯直前の練習中でした。

このNHK杯、SPだけは何とかチケットが取れ、羽生選手が久々に見れるというので楽しみにしていましたが、けがで欠場となり、がっくり来たのでした。

その前年は、札幌でのNHK杯はパスして大阪での全日本を見に行く予定でしたが、インフルエンザで欠場したので、私が羽生選手の演技を生で見たのは、そのさらに前年の札幌での全日本ということになり、2年ほど見ていないことになります。

 

この日以降、羽生選手の情報は全く入ってこなくなりました。

この間、捻挫した右足の治療とともに、右足に負担をかけないような、氷上以外でのトレーニングを積んでいたのでしょうが、どのような日々を送っていたのでしょうか。おそらく後に、「羽生の90日」として語られる日々が明らかになるのでしょう。

 

ではまずSPから。先ほども述べたように凄い戦いとなりましたが、王者に焦点を当てる前に、個性豊かな選手たちの演技に触れることにしましょう。

まずはフィリピンのマルチネス君。ビールマンスピンが得意で羽生君より上手い。ユーリオンアイスというフィギュアスケートのアニメに、タイのピチェット君というのが出てきますが、このモデルになったのがマルチネス君ではないかと思います。ただし今回は残念ながらフリーには進めませんでした。

また注目していた選手の一人に、ラトビアのヴァシリエフス選手がいます。ヨーロッパ選手権では良かったのですが、今回は3Aが決まらず、フリーは第1グループになってしまいました。

SPで良かったのがビシェンコ、ブレジナ、リッポンのベテラン勢。それぞれメダル争いというレベルではないのですが、確固たる個性を発揮し、また実力を出し切って楽しませてくれました。

田中刑事はまたも4Sを決めることができず、SPは80.05で20位となりました。

 

最終グループの前に出た選手のうち、メダル争いの可能性があったのがパトリック・チャンとロシアのアリエフ。しかしチャンはやはり3Aが鬼門で、今回も3Aでミスが出てしまいました。それでも90.01点で最終グループ入り。一方でアリエフは素晴らしい演技。98.98で、一躍メダルの可能性が出てきました。

 

さて最終グループは、いきなり王者羽生選手の登場。そして滑走順はチェン、コリヤダ、宇野選手、フェルナンデスの順で、ボーヤンジンが最終滑走となりましたが、この滑走順が大きな意味を持つことになりました。

 

フィギュアスケートは、自分の演技を披露するもので、対戦相手のある競技と違い、相手に関係なく自分のベストを尽くせばいいはずですが、今回の男子シングルを見ればそのように言えないことが分かります。

そして今大会で、まさにフィギュアスケートが格闘技だと思わせる場面を見ました。

ショートプログラムでの羽生選手の演技は圧巻で、まさに絶対王者の帰還でした。冒頭の4Sを決めるまでは、見ている方も不安があったのですが、それを一掃するような見事な着氷。本人もこれで行けるとなったのでしょう、ものすごい気迫で、後半の3A、4T+3Tと、すべてのジャンプを見事に決める圧巻の演技。全てを自分の支配下に置き、見る者全てを制圧する演技となり、111.68と高い得点を出しました。まさに、「王者の帰還」というべき圧巻の演技となりました。

そしてこの帰還した王者の咆哮に完全に平伏したのがネイサン・チェン。冒頭4Lzで転倒、4Tも乱れコンビネーションにならず、3Aも決まらずで、信じられない演技、82.27と低い得点となってしまい17位。実況が「どうしたネイサン!」とまるでボクシングのようになってしまっていましたがそれも仕方ないでしょう。

そしてコリヤダも同じく飲まれてしまいました。冒頭が抜け、4Tでも転倒。こじんまりした演技となってしまい、86.69で8位になりました。

 

宇野選手の番になってようやく落ち着いてきました。4Fを決め、他のジャンプも決める素晴らしい演技で104.17と3位。続くフェルナンデスが107.58、最終滑走のボーヤン・ジン103.32と3人連続で100点越えとなりましたが、ただ羽生選手には及びませんでした。金メダル争いはこの4人に絞られました。

 

さて翌日に早くもフリーが行われました。

最終グループはアリエフ、パトリックチャン、ボーヤンジンの順。

アリエフは昨日とは一変して緊張が感じられ、ジャンプの失敗が目立ち168.53、トータル267.51。7位

チャンは 4Tを決めたのですが転倒し、ここでメダルの可能性が消えてしまいました。173.42、トータル263.43で最終順位は9位。

ボーヤンはスターウォーズで冒頭から難しいジャンプを決めていましたが、残念ながら転倒。しかし194.45、トータル297.77でメダル争いに踏みとどまりました。

 

そしてベスト3の登場。

羽生選手は、直前の練習での4回転サルコーは決まっていなかったのですが、いざ演技となると、冒頭の4回転サルコーを見事に決めると、前半のジャンプを綺麗に決めていきます。ただ心配は、体力が演技の最後まで持つかどうかでした。後半で再び4回転サルコーのコンビネーションを成功させた後、続く4本目の4回転ジャンプ、4回転トウループは着氷が乱れコンビネーションになりませんでした。しかし続くトリプルアクセルを3連続にしたことで再び波に乗り、力強さを取り戻していよいよラストの3回転ルッツ。このジャンプはシニアに上がった頃は、しばしば体力が尽きて転倒していましたが、今回は着氷が乱れても絶対に立つんだというものすごい執念で、見事に立ってみせました。その後のステップは嵐のようで、最後のポーズを決めた瞬間、金メダルの可能性を確実なものとしました。

フェルナンデスも子気味よく回転がコンパクトなジャンプを次々と決めていったのですが、後半の4Sが抜けて2回転に。これで10点くらい失ってしまうので、SPでのビハインドも考えればここで金メダルの可能性がなくなった。197.66 305.24

 

宇野選手は最終滑走で逆転のチャンスもあったため緊張したようですが、冒頭で転倒したことで、逆に落ちついた演技ができました。素晴らしいことです。202.73と200超えを果たし、306.90とフェルナンデスを抜いて銀メダルとなりました。

日本選手の金、銀となりました。 

 

メダルを取った選手以外で印象に残ったのはネイサン・チェン選手のフリー。

ショートプログラムでは羽生選手の王者の咆吼に倒されてしまった感がありましたが、フリーでは打って変わって伸び伸びとした演技で、次々と高難度の4回転ジャンプを決め、何とフリーでは羽生選手を上回る215.08で1位。トータルでも297.35で5位。見事な巻き返しに、ソチでの浅田真央選手みたい、という声も多かったのですが、フリーの曲がMao's Last Dancerということを知ると、なるほどと思います。

 

また個性的なダンスを披露したのが、アメリカのアダム・リッポンとカナダのキーガン・メッシングの両選手。リッポンはダンサーの体型でコンテンポラリーダンスの表現が見事で、特にフリーの、傷付いた鳥が飛び立つさまを表現する世界観は素晴らしい。一方のメッシングは、ショートプログラムが「雨に歌えば」、フリーがチャップリンという、古き良きミュージカルの世界を見事に表現していました。

 

このように、男子シングルは熱のこもった素晴らしい戦いでした。さあ今週は女子シングルです。また全部見てしまうことになると思います。

平昌五輪 フィギュアスケート団体

 

平昌五輪が始まり、フィギュアスケート団体戦が開催されました。

そもそもスキーのジャンプ団体などと違い、フィギュアスケート団体戦というのはどこか無理があるもので、さらに今回はロシアが国としての出場を認められていないのに、団体戦をOARという名義で出場しており、余計に混乱します。

また今回は、調整途上の選手も多く、前回のプルシェンコのような目玉もなく、いま一つ盛り上がりに欠けてしまいました。

とはいえフィギュアスケートと名のつくものが五輪会場でやっている以上、見てしまうものがスケオタの性というもの。では詳しくみていきましょう。

 

まず男子SPが行われました。出場選手のうち、自己ベストが100点を超える選手が4人もいたのに、今回は宇野選手だけしか100を超えませんでした。ビチェンコは88.49と気を吐きましたが、チェン、コリヤダはどうしたんだというレベルで何だか消化不良な試合となってしまいました。。

 

ペアでは木原須崎組がユーリon ICEに合わせて好演。海外のフアンにも好評だったようです。これは選曲の勝利。8位という順位はよくやったと言えます。

アイスダンスSPはクリスリード組がまずまずの演技で5位。ヴァーチューモイアはストーンズの「悪魔を憐れむ歌」から。なるほどサンバです。ここからルンバの「ホテルカリフォルニア」へと驚きの選曲でした。

  

最後の女子SPは、韓国のチェ・ダビンが好演でした。チームとしては決勝に進出できなかったものの、観客席を大いに沸かせる演技でした。65.73

宮原は冒頭連続ジャンプの第二だけではなく、第一ジャンプでも回転不足を取られていました。第一での回転不足判定には首をひねらざるを得ません。68.95

さてラストはメドベデワ。完ぺきな演技で81.06。世界最高点を更新しました。 

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これはメドベデワのSPの時の観客席です。10点、10点、10点、とは昔懐かしいテレビ番組のようです。

 

この結果、決勝に進出したのはカナダ、アメリカ、 OAR、イタリア、日本の5チーム。

決勝は予選の女子フリーが終わってすぐにペアフリーとなりますが、これももうひとつしくりこないところです。

 

まずはそのペアフリー。カナダのデュハメル・ラドフォード組が好演。日本は5位という順位は仕方ありませんが、ミスが出てしまったのが残念でした。

 

続く男子フリーは、コリヤダとチャンがSPに続いて出場。それぞれSPに比べればよい演技でしたが170台は物足りない。リッポンは全米と比べてクリーンないい演技で心に残るものでした。

 

さて女子フリー。トップの長洲未来は3Aに挑み、ついにクリーンに着氷して大喜び。137.53は自己ベスト。坂本は雰囲気にのまれたか冒頭の3F3Tが単発になってしまい、懸命にリカバリしたが勢いに欠けた感がありました。それでも131.91。コストナーヨーロッパ選手権で魅せた全身タイツではなく青いおしゃれな衣装。

そして最終滑走ザギトワ。素晴らしい演技でしたが、なぜかNHKは途中で中断しニュースに。サブチャンネルで放映ったって空白ができるし、この措置はダメでしょう。好演技に水を差すものでした。158.08とものすごい得点だっただけに残念極まりない。

ラストはアイスダンスフリー。

日本は桜のメドレー。ただ転倒もあり100には乗らず。SPと同様、カナダのヴァーチューモイアが圧倒しました。

結果としてはカナダ、OAR、アメリカ、イタリア、日本の順となりましたが、上位3チームの壁は厚いと思います。

カナダは4つのカテゴリーで1位。2位が1つ、3位が3つと4位以下はなしという素晴らしい成績。チャンをSP、フリーの両方に起用して優勝を狙う作戦が見事に当たりました。OARは3つのカテゴリで1位。残る1位の一つは宇野選手でした。

さあ今週末は男子シングル。羽生君も現地で練習をしており、盛り上がってきました。 

休みと体調

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今週は土、日、月曜と3連休でしたが、金曜の夜、仕事が終わった頃から熱が出て、土曜日はふらふらしながら外出して何とか帰り、日曜は熱が下がり、朝から買い物だけして午後はフィギュアスケート団体を見たり昼寝をしたりしてダラダラ過ごしました。月曜も同じようにダラダラ過ごしました。

実は先週月曜の夜あたりから風邪気味でしたが、その後あまり悪化しなかったのに、金曜の夕方、裁判所に行ってこの週の仕事がほぼ終わった途端に急に熱が出たのは、それまで我慢していたわけではなく、体がここで休みなさい、と指令を出したのだと思います。

よく、休むと気が抜けて風邪をひくという人がいますが、それに近いのかも。ただ、休まないうちは実は疲れを自覚できないほど疲れており、休むことでようやく疲れを自覚できる程度には体力が回復したというのが実情だと思います。

また気温も金曜の朝まではかなり低く、それまで必死に低温と戦っていたのが、寒さが一段落したため、もう気を張らなくていいだろう、となったことも金曜に熱が出た原因でしょうね。

年をとると無理はできないので、うまく休みつつ仕事やその他の活動をこなしたいと思います。



大和文華館 宋と遼・金・西夏のやきもの

久し振りに大和文華館に行きました。

今回の展示はやきものです。

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今回は宋だけでなく、遼、金、西夏という、北夷といわれる国のやきものを観ることができるということで、そちらを楽しむことができました。中でも遼のやきものが面白く、革袋を模したやきものは独特。上のチラシの左から2番目も遼のやきものです。これよりもっと皮袋に近い物もありました。さすがは騎馬民族です。

 

見終わった後は庭園の梅を鑑賞。

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…するはずだったのですが、今年は寒いので、ほとんど蕾で、うめの無料招待デーというのは看板に偽りありでした。僅かに咲いていたのが紅冬至。これはそもそも12月頃から咲く品種のようです。

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2月18日まで。その頃には梅が咲いているでしょう。

フィギュアスケート 2018四大陸選手権

五輪前の最終戦である四大陸選手権が終了しました。

五輪の年は五輪直前に開催されるため、なかなか一流選手が出場しないのですが、今回は台湾で日本からは近いので、日本の五輪代表選手は羽生君以外の4人が出場しました。

男子は中国のボーヤン・ジン、ウズベクのミーシャ・ジー、カザフのデニス・テン、アメリカのジェイソン・ブラウンとマックス・アーロン、そしてカナダのケビン・レイノルズとなかなかの好メンバーとなりました。

中でもレイノルズは競技生活最後の演技ということで注目されました。

SPはコンビネーションが入らず、74.65と低い点数になってしまったのですが、フリーは素晴らしい演技でした。

【#四大陸選手権】#男子FS ケビン・レイノルズ(カナダ) 今季限りでの引退を表明しています。
速報中 ⇒ https://t.co/B72jdTu2WT 
#フィギュアスケート #figureskate(写真:坂本清)

 フリーの演技では、4回転を4本着氷(回転不足もありましたが)うち1本は4S+3T+3Loを決めて、競技生活ラストをしめくくるに相応しい演技となりました。演技を終えて万感の思いで跪きガッツポーズ。技術点は速報より20点減らされましたが89点台で166.85。トータルでは241.50で7位に入りました。親日家で知られるレイノルズだけに、インタビューにも流暢な日本語で答えていました。

 

優勝はSPで100を出し、フリーでも4回転を的確に決め200.78と300点台に乗せたボーヤン・ジンでしたが、この選手はジャンプだけという印象が強くてあまり好きではありません。この人のジャンプとジェイソン・ブラウンのジャンプ以外の要素を足せば無敵だと思いますが。

日本勢では田中刑事は4Sが確実に入るようになって、SPで90台をコンスタントに出せるようになったのは成長のあかしです。フリーでも冒頭は3回転になりましたが、4S着氷して後半4Tも決めてまずまずの演技。169.63。トータル260.31はパーソナルベスト。

宇野選手はSPで久々の100超え。フリーでは冒頭4Loは着氷したものの続く4Fで転倒しましたが後半のジャンプは決めてまずまずというところ。197.45、トータルも297.94とあと少しで300点と点数も上向き傾向で、演技後笑顔も見られました。

 

女子は坂本花織が優勝しました。坂本は、宮原と対照的な豪快なジャンプを跳びますが、あの飛距離の出るジャンプは 、「神戸跳び」と言われているようです。

このジャンプの幅といい、SPでジャンプを全部後半に入れ、フリーのアメリではパントマイムの動きで世界観を表現する、というのは、エテリコーチのプログラムに近い。そうすると日本選手で一番ロシアに近いのが坂本選手ということになります。

今一番得点の出るのがロシア流なのは明らかなので、今にして思えば、今シーズン、このプログラムで行く、と決めた時点で、坂本の快進撃は約束されていたのかもしれません。SPは後半に固めたジャンプが流れるように続き71.34。フリーもジャンプを豪快に決めてパーソナルベスト更新の142.87。トータル214.21で優勝。

また三原舞衣が2位。今シーズン初めてSPのリベルタンゴがしつくりきたようで、ジャンプをミスなくこなし、ステップもフリーレッグが綺麗で69.84と70に迫る点が出ました。フリーはやはり素晴らしいですね。 ジャンプは坂本のような豪快さより繊細さを感じさせるもので、何よりステップが魅力的です。オリンピックで見たかったプログラムですね。140.73でトータル210.57で2位。

宮原はSPの冒頭3Lz+3Tで回転不足を取られ71.74。フリーではジャンプが全体的に不安定になってしまって、3Sでは軸がまとまらず珍しく転倒するシーンもあり、135.28、トータルで207.02と3位に終わりました。 ただ彼女の場合、調整でかなり変えることができるだけの経験を積んできているので、本番に期待しましょう。

2018年1月の行動記録

2月になりました。1月の行動を振り返ってみたいと思います。

いつも思うのですが、2月ということは、正月が明けたと思ったらもう12分の1が過ぎてしまったわけで、毎年、今年こそはいろんなことをやろうと思いながら、結局は1月にめぼしい成果もなく2月になってしまう、というパターンの繰り返しです。

特に今年は、昨年12月から引き続き、交野警察と少年鑑別所に行くかなければならず、正月明けの3連休にも1日ずつ行くことになりました。また裁判についても、結構1月中旬に期日が入っていたためかなり忙しく、机の上の書類整理もできないままで、今週ようやく時間をとることができるようになり、書類整理を始めることができました。

 

仕事以外の活動としては、京都の「マッチングモウル」に「なにわ友あれプログレファンクラブ」のオフ会に行き、その前に非公開寺院を2か所訪れたこと、嵐のライブに行ったことが特筆されるくらいでした。

本については、13冊読みましたが、このブログで紹介した2冊以外はあまり大物がなく、さほど充実したものではありません。

 そんな中でこの本を読みました。

 

その女アレックス (文春文庫)

その女アレックス (文春文庫)

 

予想外の展開があって面白く読めました。これ以上はネタバレになるので書けません。

 

それより今年の1月で特筆すべきは中旬以降の寒さです。関東と違い関西では雪がほとんど降らなかったので、交通がマヒするようなことはなかったので助かりましたが、やはり寒いと動きが鈍くなり、それよりも、知らない間に体力が消耗しているのが若いころと違うところです。まだまだ寒さが続くようなので気を付けたいところです。

 

フィギュアスケート 2018ヨーロッパ選手権

 

全米に続いてはヨーロッパ選手権のレビューです。

まずは男子SP。

ドイツのペーター・リーべルスがエントリーしていたのですが棄権したようで残念。

さて最終グループ前のグループ6での注目はラトビアのヴァシリエフス。スピンはコーチであるランビエールを彷彿させるもので、コーチも一緒になって演技をしていました。85.11とパーソナルベストを出してフリーは最終グループ入り。

最終グループはビチェンコからですが4回転が決まらず。続いては6連覇に挑むフェルナンデスの最大のライバルとなったロシアのコリヤダ。しかし4Lzでステップアウト。4Tがパンクしてしまい、コンビネーション無し。SPで100を超える能力を持ちながら、ジャンプのミスが痛く、83.41点と出遅れ。

続いてはフェルナンデス。4T3Tは綺麗にまとまり、4Sは少し乱れたが着氷し、まずまずの印象。103.82と唯一100超えを果たしました。

続いてはヨーロピアン初出場のロシアの新星、アリエフ。3Lz3T、4T、3Aと綺麗に決め身のこなしも柔らかく仮面舞踏会で踊り、91.33とパーソナルベストで2位。4Lzもあるが今回回避したということで、今後はより高いレベルの演技も期待できる逸材です。

続いてはロシアのサマリン。4Lz、4Tと続けて転倒しコンビネーション無し。74.25という得点になってしまいました。

 最後にヘンドリクス。3A転倒とどうも今回はみんな転倒が多いですね。3Lz3Tは決めて78.56と5位。

 

フリーはコリヤダが巻き返しを狙いましたが、SPの出遅れを取り戻そうとしたのか少し力が入りすぎ。冒頭の4Lzは豪快に跳び上がったものの転倒、後半の4Tも転倒と4回転は2つとも転倒。175.49、トータル258.90

SP3位のヴァシリエフスは、3A+3T、3Aと決めましたが4Tで転倒し、後半の3連続ジャンプも苦しくなって回転不足。158.41にとどまり、トータル243.52とコリヤダには届きませんでしたが、まだ若くてこれから伸びる余地が一杯です。

 フェルナンデスは完璧とはいきませんが冒頭の4T、4S+3Tなど余裕の演技でまずまず。ただし後半の191.734Sが3Sになったり3Fで回転不足になるなど、ややピークをすぎたかなという感もあり、191.73でトータル295.55と、300に届かなかったのは残念。

最終滑走のアリエフはロシア選手としては珍しく剛ではなく柔というイメージで、プルシェンコのような強さではなく優雅さをもった選手。

冒頭4T+3T、4Tを続けて、そして3Aも決め、後半3Fが抜けただけでほぼ決めて小さいガッツポーズ。好演技で182.73となかなかの高得点。トータル274.06で2位に入りました。

 

一方の女子は、五輪前に早くも頂上決戦となりました。新星ザギトワと、ファイナル、ロシア選手権と欠場していたメドベデワがついに直接対決。

SPではまずはコストナー。3F+3Tと難易度を上げた連続ジャンプを決め、切ない曲に合った情感あふれるステップからスピンまで素晴らしい演技で78.30というパーソナルベスト。

ソツコワは冒頭3Lzが単独になってしまい、後でリカバーできるのか心配になりましたが、後半の3Fに3Tをつけて何とかリカバーはできたのですが、やはり全体的に窮屈な印象の演技となってしまいました。68.70と表彰台を狙うにはちょっと厳しい。

さて復帰戦のメドベデワはどんな演技をするのか不安もありましたが、3F+3T、3Loで不安を払拭したものの、2Aが回転不足になってしまい、完璧な演技とはいかず、舌を出してしまった、という顔をしていました。78.57とコストナーを少しだけ上回り暫定1位。

そして注目のザギトワ。これまでSPは苦手だったのですが、ついに完璧な演技を披露。3Lz+3Lo、3F、2Aと完璧。特に3Lz+3Loは最高難度のコンボでTESが何と44点台。得点はついに80.27。

最終滑走がフランスのルカバリエ。個人的に期待している選手ですが、冒頭3Lzの着氷で傾いてしまいセカンドつけられず、後半の3Fも同じように傾いた着氷でセカンドをつけられずコンビネーション無しになってしまいました。これでは点が伸びず55.36とSP7位となて泣き出しそうな表情でした。

 

さてフリーですが、第3グループ最終のルカバリエには期待したのですが、冒頭の3Lz+3Tこそ決めたものの、次の3Fで早くも着氷が乱れ、衣装替えのギミックも変える前に片肌が出て、後半のジャンプが全部回転不足となり98.75と100に満たず、残念な演技となってしまいました。

さて最終グループ。6分練習で驚いたのがコストナーの衣装。蛍光色のライトグリーンの全身タイツというかなり無茶なもので、曲が牧神の午後の前奏曲だから、ニジンスキーへのオマージュかも。

 

「コストナー 衣装」の画像検索結果

 

スエーデンといえばヘルゲソンでしたが、引退したのでオストランドという初出場の選手が出ましたが初出場での最終グループ入りは立派。しかし緊張のせいか、最初の3Fで転倒してしまい、3Lzの回転不足や後半のコンボでのパンクなど残念ながらあまり良い出来ではありませんでした。89.10

ソツコワは、ドビュッシーの月の光に合わせたのでもないでしょうがグレーの地味目な衣装。この人はもう少し華やかな衣装が似合うと思うのですが。ジャンプは終盤近くまでノーミスでしたが5つ目の3Lzで転倒してしまいました。演技直後も少し疲れた表情でした。132.11でトータル200.81と何とか200超え。

続いてはスロバキアのラジコワ。ラピスラズリのような青い衣装がいい感じです。回転不足もいくつかありましたが、次第にテンポが速くなる音楽によく合ったステップを見せてガッツポーズ。110.89、トータルで171.90。

さてトップ3.。問題のコストナーですが、冒頭の動きなど魅惑的なものですが、冒頭久し振りに入れた3Lzで転倒。3Fコンボもセカンドが2Tとなり、その後もジャンプが乱れたり2Tが3つになったりとどうも消化できていない感じのプログラムになってしまいました。TESは51.86しかないのですが、PCSは75.09で125.95。トータル204.25で3位となりました。

続いてはザギトワ。メドベデワより先に滑ります。おなじみとなったドン・キホーテ。後半にジャンプを固めていますが、曲の展開がそのようになっており不自然さがありません。冒頭の最高難度コンビネーション、3Lz+3Tのキレは最高。そこから2A+3T、3F+2T+2Loとコンビネーションでつなぎ、そして3Lz、3S、3F、2Aとこの4つのジャンプを畳みかけるように跳ぶ一連の流れが本当に素晴らしい。TES82.67、PCS75.30フリー157.97と物凄い得点。トータルは238.24ととんでもない得点となりました。

最終滑走はメドベデワ。こちらは冒頭に3F単独、3Lzと前半に2つのジャンプを跳びます。前半でコンビネーションにならなかった分、後半に3S+3Tを跳びました。その後も流れるような演技で、ミスなく縁起を終えましたがTES77.15PCS77.14と、PCSこそザギトワを上回りましたがフリー154.29でザギトワに及ばず。トータル232.86でザギトワには及ばず、ザギトワに次ぐ2位となりました。

3位のコストナーとは18点の差がついており、まさに頂上決戦でした。

五輪でもこの2人の対決が見られるでしょう。楽しみです。