弁護士大久保康弘のブログ

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ExProg×078@神戸チキンジョージ

4月29日、神戸チキンジョージにて、4バンドのライブであるExProg×078が開催され、参戦してきました。078は神戸の市外局番ですね。

 

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当日は春の天皇賞を見て、淀から移動だったので開演には少し遅れてしまいました。

満員御礼で、最初のクエーサーは初めて見るバンドでしたが、一番後ろで立ち見だったので写真は無し。

続いては山口のKADATH。 

f:id:okubolaw:20180430234747j:plain このバンドは昨年夏に西九条で見たので2回目です。「月の裏側」は少しだけボーカルが入りハモリも見事。

続いては荘園。これは3回目。昨年の茨木市の麦音フェスは気持ちよかったな。

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そしてトリは金属恵比寿。初めて見ますが期待大。

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風林火山の旗がありますね。 

「武田家滅亡」という伊東潤氏の小説「武田家滅亡」をモチーフにしたアルバムを制作中であるとのことで、そこからの曲も披露されており、私も「武田家」「滅亡」とコール&レスポンスをしていました。アルバムの完成が楽しみです。

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 最後の方ではレインボウのミストゥリーテッドなどのフレーズが飛び出すなど。

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素晴らしいエンターテインメントでした。興奮がなかなか冷めず、寝つきが悪かったので線上のアリアを聞いて落ち着けてようやく寝ました。 

2018京都非公開寺院特別拝観 法傳寺、妙教寺+天皇賞

今年も非公開寺院の特別拝観が企画されました。

 

ここまで回数を重ねられると、結構これまで行ったことのある寺社が多くなってきますが、今回は南の2か寺が未訪問で、また淀の京都競馬場にほど近い場所にあることから、4月29日の春の天皇賞の前に行くことにしました。

 

 まずは法傳寺へ。ここは京都市伏見区にありますが鉄道路線からはかなり離れており、バスで行くにしてもどこで乗り換えて行けばいいのかよく分りませんでした。後で調べれば中書島から行けばよかったようです。まあしかし天気も良かったので近鉄丹波橋から歩いて行くことにしました。

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丹波橋から歩くと40分弱かかるようで、一気に歩きとおすのも大変ですので、途中、20分くらい歩いたところにある丸亀製麺でお昼を食べて休憩。肉玉ぶっかけうどんを食べました。

さらに10分以上歩き、ようやく裏手に着きました。山門は川の堤防に沿った道にあります。

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ご本尊は阿弥陀如来です。他に薬師如来や四天王、不動明王など、かなりの数の仏像を拝観することができて満足しました。また、木魚念仏最初の地ということでした。 

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次の目的地は妙教寺。ここは京阪の淀駅の近く、つまり京都競馬場の近くにあります。

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ここまでバスで行くルートがありますが、グーグルマップで調べた時刻は実際とは違っており注意が必要です。ただ1時間に1本(昼間の時間帯は毎時21分)のバスには間に合い、バスで10分くらいの納所で下車。そこから5分くらい歩いて妙教寺に着いたのは14時40分。競馬場が見えているとはいえ10分くらいかかるので、天皇賞の時間が迫ってきました。

 

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 ここは仏像はかなり小さく、それより戊辰戦争で砲弾が貫通した柱などが見どころといえます。

拝観を終えて京都競馬場へ急ぎます。

京阪淀駅からの通路ではなく1階のバス停のあたりから入場しましたが、歴代の優勝馬の姿を見ることができず少し盛り上がりに欠けました。

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レースは中心となるべきシュバルグランが前走大敗したので、昨年までとは異なり中心不在の混戦となりました。 

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シュバルグランが抜けだしたのですがいつの間にかレインボーラインが馬群を縫って内から指してきたところがゴール。

さてこの後は神戸三宮のチキンジョージでライブを見るので急いで競馬場を後にしました。

フィギュアスケート2018世界選手権男子

フィギュアスケート世界選手権のレビュー、続いては男子です。女子と同じようにトピック形式で。

 

<欠場者が多かった大会> 

五輪後の世界選手権ということで欠場者が多いということでは同じですが、有力選手の欠場は女子より男子の方が多く、五輪メダリストの羽生選手とフェルナンデスが欠場、他にもアダムリッポン、パトリック・チャンなど欠場者が目立ちました。メダルを取ったフェルナンデスはともかく、先日引退を表明したパトリック・チャンには出てほしかったですね。ボーヤン・ジンとコリヤダは出場し、上位に入ることが予想されましたが、優勝争いは宇野選手とネイサン・チェンの一騎打ち、という予想でした。

 

<日本の3枠なるか>

しかし、試合の直前になって、宇野選手が足の甲を痛めているという情報が届きました。あるいは欠場か、とも一時言われており、日本の3枠確保は視界不良となってしまいました。

世界選手権は次年度の最大3枠を得られるかどうかという戦いでもあり、五輪後の大会ではこの枠取りが重要になってきます。日本は絶対的エースを欠いても宇野君がいるから大丈夫と思っていたらまさかの不安となりました。残る2人ですが、田中刑事はうまく行って10位くらいというところ、また羽生選手の欠場で急遽出場が決まった友野選手は全く未知数。

しかしそんな友野選手が救世主となるのですからフィギュアスケートは面白い。

 

<友野選手の戦い>

SPの前には、ものすごく緊張しており、世界選手権は怖いとまで思っていたようですが、シニアでの国際大会はNHK杯くらいしか経験がないのでこれは仕方ないでしょう。そのSPは4S、3Aを綺麗に決めました。世界選手権初出場ながらSPで11位は堂々たるもの。

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このSPの結果が自信となり、これはやれる、と本人も思ったのか、フリーでは4Tを2本決めて堂々たる演技。ウエストサイド物語のクライマックスに向けて盛り上げる演技も素晴らしく、何と最終順位は5位。友人によれば友野君は「持っている」らしいのですが、その通りだと思いました。

 

<ロシアとアメリカも3枠>

またロシアとアメリカも3枠を取りました。

ロシアの男子は長年プルシェンコを超えるスケーターが出ず、そのくせプルシェンコが世界選手権に出ないシーズンが続いていたのでなかなか3枠が取れませんでしたが、SPで100をコンスタントに出すコリヤダの登場で久々の3枠。

また、アメリカはSP終了時点で最終グループに2人が入っていたので3枠は楽勝か、と思ったのですが、フリーではまさかのジョウの不調。何と最終グループから14位という結果。これでは2枠に減ってしまう、と思いきや、実は第三の男であるマックス・アーロンが地道に頑張って11位に入り、3枠を確保したのでした。

 

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これは2014年の世界選手権の時のものです。

  

<宇野選手の戦い>

さて優勝候補でありながら足の甲の痛みでジャンプが不調になってしまった宇野選手ですが、SPは難度を落とした構成にしたのに3S+3Tがうまく決まらず途中でターンが入りセカンドが2Tになるなど、ジャンプでミスが目立ち5位。きれいに決まっていた4回転を3回転にするのは、なかなか感覚がつかめず逆に難しいのでしょう。

 

宇野選手の凄さを感じたのは2016年の全日本でした。SPで2位、フリーでもなかなかきれいにジャンプが着氷できず、ラスト3本まで全くコンビネーションにはできなかったのですが、そこからが怒涛の3本連続コンビネーション。このようにとにかく追い込まれたときに信じられない強さを発揮するのが彼の真骨頂。

今回も冒頭から3つ転倒してしまい、全くコンボにできなかったのですが、ラストでコンボをつけて驚異の追い込み。素晴らしい粘りで2位。

 

一方のネイサン・チェンはSPからのびのびとした印象で、フリーではやれるだけやってやると決めたのか、冒頭から6連続4回転という超高難度の構成。最後の  こそ着氷がみだれましたが4回転としては成功。このネイサンチェンのフリーは、来シーズンから男子の時間が短縮されてジャンプの数も減ることになると思われますので、この構成を見られるのは今回が最後かも知れません。

 

これで今シーズンは終了。しばらくは試合がなくて寂しい日々を送ることになります。

フィギュアスケート 2018世界選手権女子

フィギュアスケートの世界選手権が終了しました。

女子、男子とも、上位陣がフリーで大崩れするという信じがたい展開でしたが、順位からみれば、日本勢は女子2位、3位とダブル表彰台、男子は2位、5位と予想以上の好成績でした。

今回は女子のレビューをお送りします。

 

さて今回の世界選手権のレビューは、通常のパターンのものは五輪のレビューで書いたので、同じようなパターンでのレビューは芸がないので、今回はテーマごとにまとめてみました。

 

<五輪と世界選手権> 

 

五輪がある年の世界選手権はなかなか大変です。通常の年であればヨーロッパ選手権なり四大陸なり、全米選手権なりが終わるのが1月中旬、世界選手権は3月下旬ですから、かなり間が空きますが、五輪が終ってから世界選手権まで1か月くらいしかありません。また五輪の後では取材やメディアへの出演も多く、練習時間もなかなか取れません。調整が大変です。

 

<SPの主役、コストナー>

という問題点はあるにしても、SPでは実力者が順当に上位を占めていました。

特に素晴らしかったのが地元イタリアのコストナー。しかし彼女はトリノ五輪から五輪は4大会出ているわけですから、驚異的に息が長い選手です。今回は何と3F+3Tを決めて80.27、史上3人目のSP80点台を出しました。SPの時点での主役はまさにこの人。しかしこの3F+3T、なんで引きの映像だったのでしょうか。

 

SP2位はザギトワで、3Lz+3Loの連続ジャンプが乱れたため、79.5180点台には乗りませんでしたが、それでも首位と0.76差ですからまだまだ逆転の可能性があるポジションにつけました。

そして3位宮原。五輪より動きが硬く、連続ジャンプの2つめは明かな回転不足でしたが、何とか74.36

4位オズモンドは72.73と今回は宮原より下。5位ソツコワ71.80、6位デールマン71.61までが70点台で最終グループ入り。

一方、樋口は65.89、長洲未来は65.21。両者ともミスがあり60点台とあまりいいスタートとはいえませんでした。

 

<フリー SPと2本揃えることの難しさ>

 フリーを見て感じたのがこれです。

SP8位の樋口は第3グループでの演技となりましたが、これが素晴らしい演技で、、フリーで145.01、トータル210.90と高得点で、第3グループを終えた時点で首位に立っていました。ただ、最終グループの選手のポテンシャルからすれば、メダルをとれるかどうかはまだまだ分からない状況でした。

そして最終グループ。第1滑走はオズモンド。五輪で銅メダルをとったことから示されるように、昨シーズンあたりからかなり評価が高くなって、まあちょっと高すぎるきらいがありますが、今回もなんと150.50と高い得点でトータル223.23と樋口を12点上回りました。

ソツコワは少しジャンプのキレが悪く回転不足を取られてしまい124.81。デールマンも冒頭の3T+3Tは素晴らしかったのですが、直後の3Lzでダブルになるなどジャンプが乱れ、昨年の世界選手権のような溌溂さがなく、125.11という点数に終りました。

ここまでオズモンド、樋口の順となりましたが、まだまだそれでは決まらないだろうという感じでした。

宮原は五輪のように全てのジャンプを決めることができず、とくに後半になって疲れが出たのかうまくコントロールできず、3連続も着氷が乱れたのですが何とかこらえて連続ジャンプにすることができましたが、3Sが回転せずに転倒。これが残念でした。135.72とこの時点で3位。

さてザギトワ。ジャンプが全部後半なので緊張の瞬間は後半にならないとやってきません。しかし最初の3Lz+3Loで転倒し、その後は立て直せず。これはジャンプを全部後半にしたことで、ジャンプとジャンプの間隔があまりに短かったことも要因でしょう。高難度プログラムはリスクも高いことの証明であり、今回の失敗は、逆説的に五輪の演技の凄さを証明しています。また後で本人が明かしたように、五輪後身長が何と3センチも伸びたということで、これでは感覚がなかなかつかめないのも仕方ありません。フリーは128.21に終わり、トータル207.72で5位に終りました。

最終滑走はコストナー。凄い歓声でしたが、冒頭の3Lzがダブルになってしまったことから、うん?という感じで、その後も少し足らないかなと思っていたら後半2Aが中途半端にしか跳べず、3Sも転倒して連続ジャンプが1つだけになってしまいました。ただステップシークエンスは素晴らしかったと思います。128.61とザギトワより少しだけ高い得点になり、トータルは208.88で4位。 

この結果、オズモンドが優勝、樋口が銀メダル、宮原が銅メダルと日本選手が2人表彰台に上がるという予想以上の結果となりました。

 

<樋口の戦い> 

さてここからは樋口の戦いに焦点を当てることにします。

樋口は早くからエース候補で、2014年にさいたまスーパーアリーナで開催された世界選手権のエキシビジョンで、日本のブライテストホープとしてトップバッターで出演しました。これだけでも印象に残るのですが、実はもっと驚くべきことがありました。演技途中で何と音が途切れてしまったのです。しかし樋口は意に介さずそのまま最後まで滑り切って見せました。

全日本に初出場したのはその次の2014-2015シーズンで、初出場でいきなり3位。中学2年生での表彰台は浅田真央以来ということで注目されました。その次のシーズンの全日本では2位、さらに次のシーズンの全日本でも2位と、この時点で宮原に次ぐ存在になったと言えました。

ところがその後の4大陸、世界選手権では思うような成績が残せず五輪シーズンを迎えることになります。五輪シーズンのグランプリシリーズは3位と2位でファイナル初進出。この時点では補欠から繰り上がりの宮原と樋口の2人が五輪代表へのアドバンテージを得たと考えられていました。

しかしファイナルは6位。これでアドバンテージはなくなり、結局全日本での一発勝負となってしまいました。

 

その全日本はSPの翌日の練習中に足を痛めた影響で残念ながら4位に終わり、2位の坂本とどちらが選考されるかとなりましたが、3位ならまだしも4位だと苦しく、坂本が五輪代表となり、樋口は世界選手権に出場することになりました。

さすがに落選のショックは大きく、なかなか練習に身が入らなかったようで、2月のチャレンジカップに出場し、優勝したとはいうものの、得点は203.94と五輪の坂本の209.71には及ばず、まだ回復途上の感がありました。

そして迎えた世界選手権。

ここで微妙に影響してくる別の大会がありました。それはクープ・ド・プランタンという大会で、世界選手権の直前の大会でした。ここには坂本、三原、白岩の3選手が出場しており、表彰台を独占しましたが、優勝した三原舞衣の得点は何と215.49。これは五輪では5位に入るような高い得点で、これが樋口にとってかなりのプレッシャーになっていたと思われます。樋口が世界選手権で好成績を挙げられなければ、何で三原でなく樋口を選んだ、と言われかねません。

このような状況で迎えたSPでしたが、3Lz+3Tで転倒してしまい、得点は65.89と伸び悩み、8位にとどまってしまいました。

ここでまた別のプレッシャーが。それは次年度の世界選手権の枠で、合計13位以内でなければ3枠は取れず。しかも次年度は日本さいたま開催ですので、何としても3枠がほしい。宮原がSP3位といい位置につけていましたが、それでも樋口がSPの順位から後退してしまえば2枠しか取れない可能性もかなりありました。

そんな中でのフリーでしたが、演技に向かうその表情は強気でした。冒頭の3Sから回転が速く、3Lz+3Tも完璧。そして後半の3Lz+3T、その後の2A+2T+2Loを決め力のこもったステップへ。演技を終えて号泣していましたがこれはうれし泣き。本人によればうれし泣きは初めてだということで、たしかにこれまで何回も悔し泣きを見てきた者からすればついに、という感があります。フリーは145.01、トータル210.90と高得点で、この時点ではまだ順位は分かりませんでしたが最終的に銀メダルとなりました。おめでとう。

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天野山金剛寺 新国宝三尊

河内長野にある天野山金剛寺に行ってきました。

ここは前から一度は行かねばと思っていたのですが、金堂が修理中で、今回落慶したので、その記念に新国宝三尊特別拝観が行われ、これはぜひ見なければ、と思い、ちょうど時間があった3月31日の土曜日に行きました。

 

河内長野からバスで行きます。皆さん天野山で降りるのですが、私はひとつ手前の門前で降りました。 総門はこちらにあり、南大門まで歩いて行くと全容が見られますのでこちらで降りるのがお勧めです。ただ総門は通れないので横の門から境内に入ります。

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ご覧の通りちょうど桜が満開。

まずは本坊の客殿を訪ねます。こちらは有料エリア。

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庭園の奥は北朝天皇の御座所になっていたところです。楠木正成の地元なのに北朝とは、と思いますが、要は京都から拉致されて軟禁されていたのでした。少し前に、「観応の擾乱」という本を読みましたが、そのさなかの「正平の一統」の時期に南朝が一時的に京都を制圧していた時期のことです。

 

 

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この奥には宝物館があり、楠木正成の書状などが展示されています。

 

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そこから天の川の流れに沿って金堂へ向かいます。満開の桜。

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さて山門から修理を終えた金堂へ向かいます。

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この金堂内に昨年国宝に指定された三体の仏像が安置されています。

 

これがとてつもない迫力で、圧倒的な存在感で迫ってきます。それぞれの像は京都、奈良の国立博物館で見たことがありますが、やはりあるべき場所で見るのは格別です。感動しました。

 

 多宝塔の横には見事なしだれ桜。

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上の写真の階段を上ると、観月堂があります。ここは南朝後村上天皇が月見をしたという場所。

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特別拝観は4月18日までです。 

 

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さくらの無料招待デー@大和文華館

今月の大和文華館の無料公開は、「さくらの無料招待デー」。


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 昨年に続いて、今年も満開の枝垂れ桜を見ることができました。見事ですね。

 

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そして展覧会は、「生命の彩」と題し、動物画などを展示。

 

特別企画展 生命の彩(いろどり) ―花と生きものの美術― : ソーシャルアートメディアARTLOGUE

 

目玉は重文の毛益筆「蜀葵遊猫図」と「萱草遊狗図」

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若冲も見ることができて満足。「鶴瓶に鶏図」。

 

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描かれた猫が面白かったのが、この「麝香猫図」。明代の皇帝、宣宗帝の筆ということです。公開は  年振りとのことで、出会いに感謝。

 

もうひとつ、山口宗季の「花鳥図」も素晴らしい。琉球の画家です。

山口宗季「花鳥図」日本・江戸時代 大和文華館蔵


展示は4月8日まで。桜もまだまだ楽しめそうです。

隠れ社寺訪問記(8)世尊寺+高取城

久しぶりのこのシリーズ。第8回は、奈良県大淀町にある世尊寺です。

仏像を見るのが好きなので、みうらじゅんいとうせいこうの見仏記シリーズは愛読していますが、シリーズ最新刊の「メディアミックス編」に世尊寺が取り上げられているのを知り、ちょうど天気もよかったので、3月17日に急遽訪問することにしました。

ついでに近くにある、壷阪寺の奥の山城である高取城に寄ることにしました。

グーグルマップで調べると推奨ルートはなぜか169号の芦原トンネルを通りすぎ、峠の南側から行くようになっていたのですが、無視して壷阪寺から行きました。実はこれが正解で、帰りにこのルートを通って世尊寺に行こうとしたのですが通行止めになっていました。 

かなり上まで車道があり、歩道に入るところにある案内板です。

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山道を10分くらい上ると本丸跡に着きました。

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本丸跡からの眺めです。標高は583メートルで、見晴らしは素晴らしい。

 

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さて見晴らしを堪能して、再び壷阪寺まで下り、169号線に出て前述した芦原トンネルを抜け、世尊寺までは15分くらいです。吉野へ抜けるバイパスとして整備されたのか、高規格な道路になっていました。

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山門です。 

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この世尊寺は、今でこそメインルートから外れた場所にあるため、隠れ社寺というにふさわしいたたずまいですが、もともとは比蘇寺や現光寺という大きな寺で、同寺に残っている瓦や伽藍配置(東塔跡と西塔跡がある)などから創建は飛鳥時代に遡るとされており、聖徳太子が建立したという伝説があります。現在の世尊寺は江戸時代に荒廃していた寺を再興したものということです。 

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このように塔の礎石が残っています。東塔の三重の塔は、1594年(文禄3年)豊臣秀吉によって伏見城に移され、さらに1601年(慶長6年)に徳川家康によって近江の園城寺三井寺)に移建され、現在も残っています。なお、西塔は戦乱により焼失したとのことです。

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さきほど出てきた現光寺という寺院名ですが、本尊の阿弥陀如来座像と木造十一面観世音菩薩立像が光を放っていたことに由来しています。これは日本書紀にも記載されているとのことです。 

阿弥陀如来。確かに飛鳥風ですね。 

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 下は十一面観音です。

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この寺には松尾芭蕉が訪れたこともあり、「世にさかる 花にも念佛 まうしけり」の句を残しており、句碑があります。

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メインルートからはずれているとはいえ、山の中にあるわけでもないのに、なぜか隠れた印象があるこの世尊寺、隠れ社寺の名にふさわしいお寺でした。