三島由紀夫の「豊穣の海」の「奔馬」を読んで以来、長年の念願だった、大和一宮大神神社のご神体たる三輪山に登拝してきました。
大神神社の宝物館で、保田與重郎の歌による棟方志功の版画などを見ていたので、登拝の入り口である狭井神社に着くまで時間がかかってしまいました。
この狭井神社で登拝を申し込みます。
ご神水を汲んで入山したのは10時50分。ここから入山します。
最初は少し登りますが、途中からは小さい流れに沿ったゆるやかな登りとなり、やがて行場となっている三光の滝に着きます。小屋があり座れるのでここでひと休み。
ここからはかなり急な登りになります。ほぼ日陰で木漏れ日がさす程度なので、気温の割には涼しく感じます。ようやく中間点の中津磐座に着きましたが、ここからまだ100メートルほど登ります。途中はぬかるんで杖がないと歩きにくい箇所もあります。登り口から1時間くらい歩いてようやく高宮神社に着きます。ここまでくればあと一息。ほどなく山頂の奥津磐座が見えてきます。ここだけは木が切り開かれて明るくなっています。座る場所があまりありませんが何とか見つけて大休止。
下山も坂が急でぬかるんだ箇所もあるため、気が抜けません。結局、狭井神社に戻ったのは13時20分で、往復で2時間半かかりました。狭井神社にて再度ご神水をいただき、ようやく人心地がつきました。