先日、NASAから重大発表があるというリリースがあり、木星の衛星エウロパの表面から水蒸気と思われる物質が噴出していることを確認したということでした。
少し以前から、エウロパの表面は氷に覆われているが、その下には海があるのではないか、という説が有力視されていたのですが、今回、その証拠となる観測結果が出たということです。
そこでもっとエウロパの海について勉強しようと思って図書館で借りてきたのがこの本です。
筆者の長沼毅さんは海洋生物学の専門家です。この本が出たのは2004年のことですが、もちろんその時点でエウロパの生物に関する研究が進んでいたというわけではなく、地球における深海や地中など極限的な場所での生物の紹介が主となりますが、第6章では地球以外の惑星などの生物の考察がなされています。
NASAの発表だけでは物足りない人にはお勧めです。