弁護士大久保康弘のブログ

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2016ジャパンオープン

近畿選手権の記事を先に上げたので順番が逆になりましたが、先々週の土曜日にジャパンオープンが開催され、そのテレビ観戦記です。しかし近畿選手権のテレビなどでの扱いは世界ジュニアなみで驚いてしまうとともに、やはり見に行ってよかったと思うものでした。

さて本題のジャパンオープン。これが開催されるといよいよシーズンの始まりという感がして、期待がふくらみます。昨年は現地に見に行くことができたのですが、今回はテレビでの観戦でした。

男子・女子とも昨年の世界チャンピオンが出ており、特に女子は世界選手権の上位5人が顔を揃えるという素晴らしいハイレベルな大会となりました。

まずは男子。

アモーディオ ジャンプが決まらないのは仕方ないですね。情感はよく出ていました。

アボット この曲はいいですね。平昌に出る意欲があるようです。 

織田信成 冒頭4回転3回転を決めて、何とパーソナルベストをたたき出しました。

リッポン 4回転ルッツ成功はお預けです。

 フェルナンデス 世界チャンピオンの登場。この人のジャンプはコンパクトに回るのであまり転倒する感じがしないのですが、その反面回転しないリスクはあります。2回それが出てしまいました。

宇野 昨年はシニアに上がったばかりでどこまでやれるか、という期待のもとに見ていましたが期待以上の出来で会場はスタンディングオベーションで沸いていました。今年は羽生・フェルナンデスの2強を射程圏に入れることができるかというところまで来ました。

冒頭の4F 目茶苦茶綺麗に決まる!ただし次の4Tは転倒。しかしそこからが凄かった。後半に連続ジャンプを続ける構成なのですが、4T2Tをはじめ、次々と決めていき、素晴らしい演技でスタンディングオベーションをもらっていました。

得点はなんと198.55と200超えは目前。この大会はフリーだけですが、300点超えも視野に入ってくるような得点です。

 

女子 異様に濃いメンバーとなりました。

 ゴールド 純白の衣装でダフニスとクロエ。冒頭綺麗なスパイラル。2A3Lz3Tは3Lzで詰まって無理やりも転倒。次も転倒。後半2Aからのコンボも抜け、最後の連続ジャンプも回らない。調整不足なのか連続ジャンプは全部成功しなかった。技術点が47しかなく108.24。太め残り調整段階とはいえ残念です。

樋口 シェヘラザード。ただこの曲なら、衣装はピンクでなくブルーでしょう。

3Lz3Tは完璧だったが、3つ目の3Sがダブルになってしまい、後半の3Lzも回らず。ラスト2つの連続ジャンプはは決まりました。最後のレイバックで手を上に3回伸ばすところが面白い。116.99はシニアデビューとしてはまずまずですが、本人は満足していないでしょう。

ポゴリラヤ 3Lz3Tは例によって力で持っていくが、着氷でバランス崩してお手つきとなってしまい、3つ目の2Aがシングルに。後半は3Lzループ3Sからほぼ完璧。スピンも速い。132.04とまずまず。

 ワグナー 昨シーズンついに世界選手権のメダリストに。今年のプログラム、MUSEのエクソジェネシスシンフォニーは、以前アボットが演じていた曲で、これまでのワグナーのイメージとは違うものです。これが完成したら感動するかも。2A、3F3Tのセカンドは回転?だが次が単独。また最後もセカンドがシングルになり、ジャンプはいまいちでしたがそれでも132.12は大したもの。

 宮原 例によってジャンプは全部降りたが、ジャンプも回るだけでなく見応えが出てきた。特に後半の3Lz2T2Lo、2A3Tの2つは良かったと思います。昨年の後半に2A3Tを2回繰り返すのはいまいち魅力がなかったので今年の構成の方がよいと思います。ステップも見応えがあり、143.39と素晴らしい点数になりました。

メドベージェワ 多少顔が変わったような気がします。冒頭は恋人に手を振るシーンから。3F3Tは手をあげ3Lzも手をあげ3連続でも全部手をあげて難度が高い。そんなことより、ステップで音楽に合わせるのは当然だが、ジャンプ、スピンもほぼ完璧に音楽に合っているのが何とも凄い。最後にビールマンスピンをしていたら電話がかかってきて、電話に出て茫然とした表情で終わるというドラマチックなエンディング。いや、去年の「王冠をかけた恋」もなかなかドラマ性がありましたが今期はそれ以上にドラマチックで、これを生で見ることができた観客はうらやましい限りです。今年はメドベージェワを生で見る機会は今のところないからなあ。

147.07は高値安定という感じで、シーズン始めからこの得点を出されたらどうしようもない感じです。ロシアの女子はソトニコワ以降毎年何人も有力選手が続々と出てきましたが、この人が究極の存在ではないかという気がします。