弁護士大久保康弘のブログ

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京都 2016秋の特別拝観

 

毎年春と秋に行なわれる京都の非公開寺院特別公開ですが、
今年の秋は、
東寺灌頂院
京都ハリストス正教会
宝蔵寺
瑞泉寺
の5ヶ所を訪問しました。
うち東寺灌頂院は10月29日に訪問し、二体の夜叉像を見ました。これは以前のエントリにも書きましたが、通常は年に一日しか見られないもので、今回見ることができてよかったと思います。
その他の寺院は11月5日の土曜日にに訪問しました。
訪問の前に京都駅の和久傅で烏賊のぬた和え、鱧の揚げだし、きのこあんかけ、牡蠣めんなどの昼食をいただきました。

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京都駅からは地下鉄で烏丸御池まで行き歩きます。当日は好天に恵まれ歩くと暑いくらいでした。
ハリストス正教会御池通りの北二条通柳馬場付近にあります。
 

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1901年に工事完了した近代建築ですが、外から見るのも今回が初めての経験でした。
その名の通りロシア正教の寺院ですが、玄関・鐘楼・聖所に向けて神聖なる空間が上昇し広がっていくロシア・ビザンティン様式で建築されています。
見ものは内部の、イコノスタスという聖人などが描かれた大きな屏風のようなものです。なかなか圧巻でした。
 
さて、ここから歩いて三条通まで南下し、さらに東に歩いて河原町付近まで行くと、今回特別公開された寺院がいくつかあります。
まずは瑞泉寺。これは豊臣秀次の菩提を弔うため、角倉了以により豊臣秀次の一族が処刑された三条河原にあった塚のところに建立された寺です。
 

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 展示品のうちに、秀次の側室や子供の辞世の句を遺品の衣装裂で表装したとされるものがあり、解説によれば「桃山時代や慶長期の染色や豪華な刺繍がみられる」とありますが、ちょっと何とも言い難いものではありました。
 
次に宝蔵寺。ここは伊藤若冲の伊藤家の菩提寺で、若冲の「髑髏図拓版画」と初期の作品とされる「竹に雄鶏図」、弟子の鯉図などが公開されています。若冲の髑髏図の御朱印が人気でした。

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続いてごく近くの誓願寺へ。ここは天智天皇の勅願により創建されたとあるのでかなり歴史は古いようです。全三幅を並べると壁一面にもなる大きさの誓願寺縁起絵が拝観できました。

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以上、今回の特別公開では合計5個所を拝観することができました。

なお、特別公開の次の週末である11月11日から13日まで、若冲の天井画がある信行寺が特別公開されました。これは別項にて。