弁護士大久保康弘のブログ

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2016グランプリファイナルレビュー

さて大一番のグランプリファイナルです。何とか全日本が開幕するまでにアップしたいと思います。

まずは男子。

羽生、フェルナンデスが300点以上の持ち点がある2強で、次がパトリックチャン、宇野の2人が続き、あと2人がアメリカのベテランアダムリッポンと新鋭ネイサン・チェンというメンバーとなりました。

SPはとにかく羽生君のレッツゴークレイジーが素晴らしかった。この曲はエコーが過剰にかかっているので、音響が悪いところではなんだか微妙な曲になってしまうのですが、今回は曲もはっきり聴き取れました。そして冒頭の4ループ、降り方はいまいちでしたが、これをこらえたことでリラックスしたという本人のインタビューでの発言通り、その後の演技は素晴らしく、曲とも会場の観客とも一体となっていました。

ただフリーは一転して大荒れの試合となり、後半は羽生、フェルナンデス、チャンという滑走順で、最初の羽生はいまいちの演技となり、うーん優勝は難しいかと思ったら何とそのあとのフェルナンデス、チャンの2人とも崩れてしまいました。フリーの1位はなんとネイサン・チェンで、4回転4本を立て続けに降りてこの結果となりました。総合でも2位と表彰台。フリーの2位は宇野君で、連続ジャンプができなかった以外は素晴らしい演技でした。

このようにフリーが大荒れになったのは、4回転の入れすぎという面があることは否めません。

 

つづいて女子。

ロシア勢がメドベデワ、ポゴリラヤ、ラジオノワ、ソツコワの4人、それに宮原、オズモンドというメンバー。オズモンドは初出場ですが、グランプリ初出場のスケートカナダでいきなり優勝してから4年、よくぞここまで戻ってきたなという感じでした。しかしそのオズモンドが、212点を出しても表彰台に乗れないという相変わらずのハイレベルな戦いでした。

優勝したのはメドベデワ。ついにSPで史上最高点をマークしました。

フリーでは一つミスがありましたが1位で227点。私はこのプログラムの最後、ビールマンスピンをしていたら電話がかかってきて出るという、無茶な振り付けが大好きです。フリーでは、曲が終わってもまだ要素をこなしている演技がしばしばありますが、これは本当にぴったり合わないとどうしようもないというプログラム。電話に出るタイミングがぴたりと合っているだけでも奇跡的です。

2位の宮原はNHK杯からさらによくなり、ほぼ完璧な演技でガッツポーズも出て2位。ただ私としては昨年のファイアーダンスの方が好きなのですが。

3位のポゴリラヤは本当に安定しています。私はSPのタンゴの、片方の肩を出した黒い衣装が好きです。

 

ジュニア女子。

ロシア勢対日本勢だったのですが、前年度世界ジュニア女王の本田真凜がインフルエンザで欠場となってしまいました。

坂本香織は世界選手権を制した頃の荒川静香のようなパワータイプですが、今回も少しミスはあったもののパワーとスピードは存分に発揮したと思います。

紀平梨花はフリーで冒頭の3Aが着氷できず、ただその後全日本ジュニアのように崩れずにまずまずの滑りでしたが4位。

優勝したザギトワはフリーでの真っ赤なバレエのコスチュームが印象的でしたが、ジャンプすべて後半という無茶なプログラムでしたが今回はパーフェクトにこなし、ジュニア女子史上初の200点超えでした。最後のポーズも素敵でした。