正月明けの連休に読みました。
わずか7日しかなかった昭和64年に起こった誘拐殺人事件64(ロクヨン)。この事件が、ずっと通奏低音のように響くD警察署における人事抗争。
そして終盤になって、亡霊のようだった64(ロクヨン)が再度表面に浮上する。
この物語には真のキーパーソンがいて、終盤近くになるまで出てこないのですが、出る度に強烈な印象を残します。態度も言うこともとにかく格好いい。
そのキーパーソンが物語の最終盤に発した、<俺はな、初めて会う人間すべてに目で問いかけることにしているーお前はロクヨンのホシか?>という台詞を読んだときには痺れました。