弁護士大久保康弘のブログ

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四大陸男子SP

さて男子ですが、SPは、ミスが目立った女子とは異なり、100点超が2人、97点一人と、なかなか充実したものとなりました。

テレビで放映される選手は限られており、今回放映されていない選手で気になったのがケビン・レイノルズ。一昔前には4回転の申し子と呼ばれたこともあり、大阪での四大陸では優勝しこれからという時にケガをしてしまい、しばらくケガで休んでいる間に世間はすっかり様変わり。4S3T、4Tと4回転を2本入れているのですが、それでも76.36にとどまり、12位。

放映は田中刑事からスタート。冒頭4Sが回れず3Sになってしまい、77.55で11位発進となってしまいました。明らかに全日本の時と比べて動きが硬かったような気がします。

そして四大陸で最大の目玉がマイケル・クリスティアン・マルティネス。日本でもおなじみになった一度みたら忘れられない個性的なフィリピンの選手。今回も見事なビールマンスピンを披露し、72.47で12位。 

さていよいよ「全米に衝撃が走った」ネイサン・チェン。まだ国際大会の経験が少ないため、最終グループではありませんが堂々たる優勝候補の一人。例によって冒頭から4Lz3T、4Fと恐ろしく基礎点の高いジャンプを連発。この2つで何と30.20!そして何よりこの2つのジャンプが安定しているので、基礎点は53.15。PCSも43.54となかなかのもので、103.12で首位。

ホクスタイン、ジェイソン・ブラウンとアメリカ勢が続きます。ブラウンは4回転なしですが、とにかく見ていて面白い。バレエジャンプとか足挙げスピンが見物。80.77で9位。

さて最終グループ。第一滑走は羽生君。冒頭の4Loは素晴らしく綺麗に決まったのですが、2つめの4Sが回れず2S+3Tになってしまいしました。しかしセカンドに3回転を付けたのは偉かった。最後の3Aは安定。2つ目がせめて3Sだと100を超えていたのでしょうが2回転の分、97.04と100に届かずじまいとなってしまいました。

宇野4Fを綺麗に決めました。これは安心して見ていられます。続いて4T3Tも決めて、全体的にいい動きでした。100.28と、時間の問題と思われていたSP100点超えを果たしました。SPは2位。 

パトリック・チャンは冒頭4Tが回転不足で転倒となってしまいました。このミスが響き 、88.46にとどまりました。

続いては ハン・ヤン。この人のシニアデビュー当時、大阪で開催された四大陸で3Aの素晴らしさに息をのんだものです。4Tを前半に、3Aと3Lz+3Tを後半にするという構成でした。84.08

続くミーシャ・ジーは4回転がないのですが、相変わらず見せる演技で81.85。

最終滑走はボーヤンジン。4Lz3T、3A、4Tとジャンプ構成は難易度が高く、基礎点も高く、91.33とまずまずの得点が出ましたが、ネイサン・チェンと比べて、あまり演技に面白みがあると思えないのが残念です。