隠れ社寺探訪記、3回目の今回は長野県の大法寺と仁科神明宮を紹介します。
長野県には国宝の建造物が5件あります。このうち、松本城と善光寺は知名度が高く、多くの方が訪れますが、他の3つはあまり知られていません。安楽寺八角三重塔、大法寺、仁科神明宮の3つなのですが、その名前を聞いても、行かれた方は少ないでしょうし、そもそもどこにあるのか分からない方が多いのではないでしょうか。
安楽寺は2010年、大法寺には2014年、仁科神明宮には2015年に訪問しました。
いずれも長野でフィギュアスケートの大会(2010年と2014年は全日本、2015年はNHK杯)があり、その観戦の合間に立ち寄ったものです。
今回は大法寺と仁科神明宮をご紹介します。
まずは大法寺。ここは上田から青木村行のバスに乗って行きます。昔は鉄道が走っていたようですが、1938年とかなり以前に廃止されており、痕跡はありません。
20分ほど乗った当郷で下車。少し山側に上がっていくとやがて石段が見えてきます。
そして国宝の三重塔が見えてきます。
この塔は鎌倉末期の建立で、「見返の塔」とも呼ばれています。
私以外に誰もいない境内は静謐な雰囲気でした。
奥から見た三重塔は屋根の反り返りが美しい。
さて一方の仁科神明宮ですが、ここは情報がかなり少なく、場所は信濃大町の近くと判明したものの、どうやって行けばいいのかがよく分かりませんでした。
長野からは、まずは篠ノ井線で明科駅まで行き、駅前から出ている池田町コミュニティバスの正科北行きに乗ります。観光客がまず乗らない路線なので、乗車した時に運転手さんにどこまで行くのか聞かれました。
バスは池田町の中心部を進み、20分くらいで終点の正科で下車。なぜここが終点なのかというと、そこから先は自治体が池田町から大町市になるから、という理由のようです。
ここからは少し登り坂を上がりますが、さほど遠くはありません。
少し歩くと深い森に包まれた神社の境内に入ります。
ここは私以外にもマイクロバスで来られた方がいらっしゃいました。
帰りのバスですが、同じルートで帰るバスは1時間半くらい待たなければならないので、大糸線の安曇沓掛駅まで行き、そこから帰ることにしました。結構距離はありますが、はじめは下り坂、後は平坦な道なのでそれほどつらくはなかったです。
素晴らしい北アルプスの風景を楽しみながら駅まで30分程度の道を歩きました。