弁護士大久保康弘のブログ

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ブライアン・オールディス追悼

先日、山野浩一の追悼記事を書きましたが、それに続いて、英国SFニューウェイブの巨匠の訃報が届きました。

8月19日、ブライアンオールディス氏92歳で死去

https://www.google.co.jp/url?sa=t&rct=j&q=&esrc=s&source=web&cd=5&cad=rja&uact=8&ved=0ahUKEwivpIKW9oDWAhUBybwKHWFeBekQFgg8MAQ&url=http%3A%2F%2Fwww.sankei.com%2Flife%2Fnews%2F170822%2Flif1708220045-n1.html&usg=AFQjCNF0nqeawd1uB_BRdSyMxbolkYUioQ

スピルバーグ監督映画の原案にも」 と見出しにあり、コアな英国SFファン以外の方に紹介するにはやはりそこがポイントかと。

 

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

地球の長い午後 (ハヤカワ文庫 SF 224)

 
 

 やはりこれがが代表作でしょうね。
 
オールディスの邦訳はハヤカワSFシリーズで出たものが多かったのですが、このシリーズは売っている本屋さんが非常に限られており、なかなか入手困難でした。
そんな中で「陰生代」「銀河は砂粒のごとく」「虚構の大地」「爆発星雲の伝説」を何とか入手しました。「爆発星雲の伝説」は中学の時、陸上部の競技会があったため、普段行かない鳳の本屋さんに行ったら一冊だけありました。「暗い光年」は結局入手できず、ペーパーバックで読みました。
一方、創元文庫では、これが代表作ですかね。

 

子供の消えた惑星 (創元推理文庫 640-2)

子供の消えた惑星 (創元推理文庫 640-2)

 

 

オールディスの作品は、いかにも英国らしい重厚な感じが魅力的でした。短編ですが、「爆発星雲の伝説」所収の「一種の技巧」「賛美歌百番」は地球の遠い未来を描きながら、テイストはイギリスそのもので、英国SF好きにはたまらない作品となっていました。
近年でも、映画化にともない下記の作品が邦訳されました。作品自体は77年というパンクの時代ですが、久しぶりにオールディスの名前を聞くことができてよかったと思います。

 

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド (河出文庫)

ブラザーズ・オブ・ザ・ヘッド (河出文庫)