先日、山野浩一の追悼記事を書きましたが、それに続いて、英国SFニューウェイブの巨匠の訃報が届きました。
8月19日、ブライアンオールディス氏92歳で死去
「スピルバーグ監督映画の原案にも」 と見出しにあり、コアな英国SFファン以外の方に紹介するにはやはりそこがポイントかと。
- 作者: ブライアン W.オールディス,伊藤典夫
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1977/01/28
- メディア: 文庫
- 購入: 18人 クリック: 262回
- この商品を含むブログ (125件) を見る
やはりこれがが代表作でしょうね。
オールディスの邦訳はハヤカワSFシリーズで出たものが多かったのですが、このシリーズは売っている本屋さんが非常に限られており、なかなか入手困難でした。
そんな中で「陰生代」「銀河は砂粒のごとく」「虚構の大地」「爆発星雲の伝説」を何とか入手しました。「爆発星雲の伝説」は中学の時、陸上部の競技会があったため、普段行かない鳳の本屋さんに行ったら一冊だけありました。「暗い光年」は結局入手できず、ペーパーバックで読みました。
一方、創元文庫では、これが代表作ですかね。
オールディスの作品は、いかにも英国らしい重厚な感じが魅力的でした。短編ですが、「爆発星雲の伝説」所収の「一種の技巧」「賛美歌百番」は地球の遠い未来を描きながら、テイストはイギリスそのもので、英国SF好きにはたまらない作品となっていました。
近年でも、映画化にともない下記の作品が邦訳されました。作品自体は77年というパンクの時代ですが、久しぶりにオールディスの名前を聞くことができてよかったと思います。
- 作者: ブライアン・W.オールディス,Brian W. Aldiss,柳下毅一郎
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2007/01
- メディア: 文庫
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (19件) を見る
」