弁護士大久保康弘のブログ

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2017大晦日の読書

大晦日です。みなさんは掃除や買い物で忙しいと思いますが、私は6時半ころに起きて読書に励んでいました。

昨年も書きましたが、毎年200冊本を読むことにしており、200冊目には古典といっていい本(日本の古典に限りません)を読むことを毎年の行事としています。

 

 昨年の年末は万葉集を読んでいましたが、今年はこれを読んでいました。

日本外史 上 (岩波文庫 黄 231-1)

日本外史 上 (岩波文庫 黄 231-1)

 

 

日本外史 中 (岩波文庫 黄 231-2)

日本外史 中 (岩波文庫 黄 231-2)

 

 

日本外史 下 改訳 (岩波文庫 黄 231-3)

日本外史 下 改訳 (岩波文庫 黄 231-3)

 
 

源氏の始まりから、徳川家が関ケ原を経て大阪冬の陣、夏の陣を終え、天下の覇者となるところまでの武家の歴史を綴った本です(その後、12代将軍までの事績も少し触れられていますが)。

源氏、平家、北条氏、足利氏などそれぞれの一族の興亡を描いており、例えば源平の戦いなどは源氏の側からと平家の側の双方から描かれています。

原文が漢文であり、私が読んだ岩波文庫版は読み下しになっているのですが、それでもなかなか読むのが大変でした。

しかし幕末の志士たちがこれを読んで志を高めたことを思えばそんなことは言っていられません。頑張って何とか年内に読了することができました。


この中から、今年の大河ドラマに関係するところを引用してみましょう。

 

二月侍従、城下に出猟して一成童を見る。容貌秀俊、これを問う。対えて曰く、「井伊直親の孤子、名は直政、幼字は万千代、継父松下清景に育はる」と。侍従曰く「我に仕えんや否や」と。直政曰く、「命を奉ぜん」と。乃ち載せて帰り、遂にその旧邑井伊谷を賜ひ、故の部曲を統べしむ(下巻244頁)。

なお「侍従」とは家康のことです。

 

直政です。

 

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日本外史にいうように、なるほど容貌秀俊ですね。

 

それではみなさん、よいお年を。