奈良国立博物館にて「国宝の殿堂 藤田美術館展」が開催されています。5月19日に見に行きましたが、これは素晴らしかった。
藤田美術館は大阪市内にありますので、何回か訪れたことがあります。
かなり小さな美術館で、国宝の窯変天目があるとはいえ、個人コレクションなのでそれほどの点数があるとは思いませんでした。
しかし今回、奈良国立博物館の展示場をフルに使った展覧会が開催され、改めてその凄さに驚かされることになりました。
会場入り口は2階ですが、ここで窯変天目を近くで見るための行列ができていました。1時間待ちでしたが、さすがにこれは近くで見ないと行った価値がないので並びましたた。
この窯変天目は以前に見たことがあります。
窯変天目は現存するものがわずか3点で、今年はそのすべてが公開されるという貴重な時期で、滋賀県のミホミュージアムでの大徳寺龍光院の窯変天目を先月見に行きました。
さて最初に窯変天目を見た後は、他の展示品をゆっく見て回ります。中には以前見たものもあります。「玄奘三蔵画」は奈良国立博物館で全巻見ましたし、
ところで一番驚いたのはこの「仏像彩画円柱」です。
奈良国立博物館は天井が高く大きな画を展示することができるので、今回、立てて並べているものを見ることができたわけですが、しかしよくこんな大きな柱を買ったものだと感心してしまいました。
下の地蔵菩薩は初めて見ました。
この地蔵菩薩立像もよく彩色が残って素晴らしい。
窯変天目は素晴らしかったのですが、それ以上に藤田伝三郎のコレクターとしての凄さに圧倒された展覧会でした。
6月9日まで開催されています。