北海道で種牡馬生活を送っていたディープインパクトが17歳でその生涯を閉じました。
まずは現役時代の思い出から。
2004年12月の新馬戦でデビューし楽勝。年が明けて2戦目の若駒ステークスは、見に行こうか迷って結局見に行かなかったのですが、直線だけでごぼう抜きという派手なレースで、このレースで衝撃を受けたという人も多く、見に行けばよかったと後悔しました。
ディープインパクトのレースで、私が生で見たレースは、菊花賞と天皇賞だけでした。
菊花賞は一周目の3コーナーから折り合いに苦しみましたが、その後何とか折り合いを付け、直線では力強く伸び、三冠達成の瞬間をこの目で見ることができました。
翌年春の天皇賞では、武豊が馬の走る気に任せようとしたのか、3コーナーで先頭に立ち、そのまま最速の上がりで圧勝しました。実力を最大限に発揮したという点では一番のレースだったのではないでしょうか。
また敗れたレース、3歳時の有馬記念と凱旋門賞も印象に残っています。
有馬記念では追い切りの日を変更したことが一部で心配視されましたが、直線早めに抜け出したハーツクライに迫ったものの交わせず、その心配を裏付けるような結果となりました。
凱旋門賞は直線で早めに先頭に立ち、このまま行けるかと思いましたが、最後に力尽き3着となりました。
種牡馬になってからの活躍は現在も進行中であり、能力の高い産駒が大量に出ています。
ダービー馬も現在まで4頭輩出していますが、私がこれは凄いと思ったのが「最短で、古馬G1レースを制覇する」ことでした。産駒が3歳になった年にリアルインパクトが安田記念に出走して、そのまま制覇してこの記録を達成しました。
だいたい安田記念に3歳馬が出ることはそれほどないのですが、初年度に出て制覇するというのは、今後破られることがないと思います。
日本人好みのドラマ性があったハイセイコーやオグリキャップと違い、純粋に強さが評価され人気があったことは特筆すべきことだと思います。