続いては女子の、グランプリシリーズ後半戦感想です。
・どんどん上がる得点
とにかく得点がどんどん上がり、今や190点台を出しても表彰台に乗れないようになってしまいました。メドベデワのSPはジャンプが2A、3F3T、3Loという構成で、最高難度ではないのですが、フランス杯で出した7852は世界歴代2位。同じフランス杯ではデールマンも高いジャンプでついに7270と70台を出しました。このようにSPでは70点台が最低限必要という恐ろしい世界に突入しています。
・浅田は練習不足
フランス杯で過去最低の成績に終わったのですが、限界というより足の痛みなどから来る練習不足が原因でしょう。3Aがどうという以前に、フリーでは他のジャンプまでほとんど2回転になってしまい、これでは点が出ません。まだきちんと練習ができるような状態ではないのでしょうか。ただ、今朝(21日)のめざましテレビを見ていると、やっと練習ができるような状況にはなってきたようです。
・新顔ではソツコワが素晴らしい
この人はとにかく背が高く、ポゴリラヤよりさらに高いので170と言っていますがそれ以上あるような。福岡でのファイナルで間近に見た時はこれほど背が高くなるとは思いませんでしたが。SPで3Lz3T、3F、2Aとメドベデワより難度が高いジャンプ構成となっています。NHK杯でも3位に入賞し、今年デビュー組で唯一ファイナル進出を果たしました。
・NHK杯
アンナ・ポゴリラヤが優勝。去年のNHK杯ではジャンプがあさっての方向で、悲惨な状況でしたが、それから一変しました。優勝で日本に対するイメージもよくなったのではないでしょうか。スタイルが抜群にいいので、セクシーさを前面に出していますが、メドベデワとの差別化が図られていいのではないでしょうか。
一方で宮原はSPで転倒しながらフリーで頑張りソツコワを抜いて2位表彰台。初戦の回転不足とステップが認定されないというミスを修正してくる能力はさすがです。