弁護士大久保康弘のブログ

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奈良国立博物館 快慶展

今年の連休は前半が単なる土日で、実際には3日からという方が多かったと思います。実際に1日、2日は通勤時間帯の電車もいつもと変わらずでしたし、2日の午後の銀行は普段の週末より混んでいました。

さてそんな連休初日の3日、奈良国立博物館で快慶展を見ました。

 

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奈良公園はかなりの人出でしたが、ここは多少混んでいるかなという程度で、外の行列はありませんでした。

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さて入館して右手に進むといきなり代表作の一つである醍醐寺弥勒菩薩が。

弥勒菩薩坐像

これは細密感が素晴らしく、見応えがあります。

そしてボストン美術館蔵から里帰りした弥勒菩薩。 

弥勒菩薩立像

 他にもアメリカ・キンベル美術館から里帰りした釈迦如来像もありました。

そして、画像は入手できなくて貼れなかったのですが、清水寺奥の院秘仏本尊である千手観音を拝観できたのは幸せでした。これは醍醐寺弥勒菩薩に劣らず見応えがありました。千手の手に持っている髑髏や、光背の凝り方などいずれもため息が出るほど素晴らしいものでした。

 

次に兵庫県浄土寺のコーナーがありました。西陽に照らされる巨大な阿弥陀三尊で有名ですが、今回は裸形の阿弥陀如来が菩薩面とともに展示されていました。これは以前に行われていたお練り用のものということで、この菩薩面をつけたお練りを一度見てみたいものです

伊賀の新大仏寺の如来座像はいかにも大仏というつるんとしたもので、しかも頭部以外はは江戸期に作られたもので、これは大仏寺で見たいところ。どこにあるのかよく知らなかったのですが柘植の近くのようで、今度櫟野寺と一緒に行ってみようかと。

あと印象に残った仏像は、

金剛峯寺孔雀明王

金剛峯寺深沙大将

でした。

 

 奥に進んで、本日の国宝はこの僧形八幡像。

 

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東大寺では年に一日(10月5日)だけ公開されています。以前、たまたまこの日に奈良地裁に行く用事があったので東大寺に立ち寄り拝観したことがありますが久々の再会です。 

 

最後に、本展覧会とこの三寺を訪問すれば快慶マスター、というパネルがあり、

安倍文殊院浄土寺東大寺が挙げられていました。確かに安倍文殊院浄土寺の仏像がここに来ていればもっとすごかったのでしょうが、幸いこの2ヵ寺とも訪れたことがあり、記憶に残っていますので大丈夫。むしろ浄土寺のお練り用の裸形の阿弥陀如来を見ることができ、この展覧会だけでない快慶ワールドの広がりを感じることができてよかったと思いました。

さて、奈良国立博物館を後にして続いては奈良県立美術館の「青春18きっぷポスター紀行」に向かいます。これは別エントリにて。