奈良国立博物館の「源信」展。既に終了していますが、2日に後期の展示を見てきました。
前期を見て、六道絵の凄さに圧倒されましたが、後期もこれに劣らず見応えが十分でした。
まずは地獄絵から。
国宝の地獄草紙です。キャラが立っていますね。
そして後期で一番迫力のあった地獄絵が、當麻寺奥の院の十界図屏風。
とにかく、地獄図が掛け軸ではなく屏風になっており、圧倒されます。洛中洛外図っぽいところもありますが、こんな屏風を出されたら困りますね。
金戒光明寺の地獄極楽図。こちらは十界図ほど大きくなくコンパクトにまとまっています。
なにより極楽もあるし、さらに隣には阿弥陀三尊もついておられるので安心です。
そして後期の目玉は、何と言ってもこの和歌山有志八幡講十八箇院の阿弥陀聖衆来迎図。
回りの聖衆は全部で33体描かれていますが、この聖衆の表情が実に面白く、うっとりしたような表情の方、色っぽい方など、素敵です。
これ一つ見るだけでも後期を見た甲斐がありました。