弁護士大久保康弘のブログ

大阪の弁護士です。お問い合わせ、ご依頼はy-okubo@gf6.so-net.ne.jpまで

奈良国立博物館 源信展(後期)

奈良国立博物館の「源信」展。既に終了していますが、2日に後期の展示を見てきました。

前期を見て、六道絵の凄さに圧倒されましたが、後期もこれに劣らず見応えが十分でした。

 

まずは地獄絵から。

 

f:id:okubolaw:20170904114446j:plain

 

 国宝の地獄草紙です。キャラが立っていますね。

 

そして後期で一番迫力のあった地獄絵が、當麻寺奥の院の十界図屏風。

 

f:id:okubolaw:20170905094944j:plain

 

f:id:okubolaw:20170905094809j:plain

 

とにかく、地獄図が掛け軸ではなく屏風になっており、圧倒されます。洛中洛外図っぽいところもありますが、こんな屏風を出されたら困りますね。

 

金戒光明寺の地獄極楽図。こちらは十界図ほど大きくなくコンパクトにまとまっています。

f:id:okubolaw:20170904181332j:plain

 なにより極楽もあるし、さらに隣には阿弥陀三尊もついておられるので安心です。

 

f:id:okubolaw:20170904181529j:plain

 

 

そして後期の目玉は、何と言ってもこの和歌山有志八幡講十八箇院の阿弥陀聖衆来迎図。

 

f:id:okubolaw:20170904114426j:plain

 

回りの聖衆は全部で33体描かれていますが、この聖衆の表情が実に面白く、うっとりしたような表情の方、色っぽい方など、素敵です。

 

 これ一つ見るだけでも後期を見た甲斐がありました。