毎年春、秋の恒例の京都非公開寺院特別公開。今回は南山城の寺社が公開されるということで、現光寺、常念寺、西念寺、大智寺、常念寺(精華町)の5ヶ寺を訪問しました。このあたりは一般の方には交通の便がよくなくて不便だと思いますが、私の家からは近く車で行くことができるので有り難いです。
まずは現光寺に行きます。加茂駅を目指して走りますが、加茂には何回か行ったり帰ったりしていますが、163号線を走るのと違って毎回方向がよく分からなくなります。今回も途中でよく分らなくなり南加茂台ニュータウンに入りましたが、何とか加茂駅の付近に出ることができました。
加茂駅からしばらく走ると現光寺の臨時駐車場が見えてきました。ここは広い臨時駐車場があるのでありがたいです。車を止め、それほど歩くこともなく着きました。
ここは無住になっており、海住山寺さんが管理されているようです。
この本堂の手前に新しい収蔵庫があり、小さいので10人ほどで交替して入ります。その中に重文の十一面観音座像が祀られています。坐像というのが珍しいですね。お顔はきりっとした感じです。
周りには四天王が取り囲むように祀られています。
拝観の手引きより増長天像を。
次に多聞山常念寺(木津川市)に行くことにします。ここはそれほど離れておらず、さきほどの現光寺で詳しい地図をもらえたのでそれを頼りに運転していきます。迷うことなく着きました。
ここは駐車場があるにはあるのですが、タクシーが止まっていたりして止められず、少し行きすぎたところに、迷惑にならない場所があったので止めました。
少し石段を登ると広々とした空間が広がります。
本堂です。
天台真盛宗の本山ということですが、建物は結構新しく、奥には大きな観音があります。
南北朝時代。後ろはもちろん最近作られた物です。
釈迦、薬師、阿弥陀のそれぞれが三尊とされていました。
続いては西念寺に行きました。
ここは加茂より木津駅に近いのですが、道がよくわからず、そのうち広いニュータウンのようなところに出てしまいました。何とか踏切を渡り府道に出て、鹿背山のバス停まで来ました。ここから分岐します。
ここも駐車場がよく分からなかったのですが、手前に車を停める場所はありました。
ここは平地から山に少し入った集落の奥にあり、静かな隠れ古寺という風情があります。宗派は西山浄土宗です。
また千手観音像も本堂にて拝観できました。
次は木津の最後になる大智寺です。国道24号線が木津川を渡る橋のたもとにあるのですが、近くまで来たのに最後のところで道が分からない。
国道をくぐる手前(東側)にパチンコ屋さんがありそこてに止めて歩きました。
厨子の中に文殊菩薩と十一面観音がありますが、暗いので説明員の人が照明を当ててようやく見えます。
さて最後は精華町の方の慈親山常念寺。祝園駅の東にあり、道もだいたい分かります。
近くに臨時駐車場があって有難く停めさせていただきましたが、帰りに見てみると係の人のためということでした。寺に入る道は細く軽自動車しか入れません。少し北に駐車場がありますがこれは他の寺の駐車場ですので停めないようにして下さい。
ここは融通念仏宗の寺です。本山は平野の大念仏寺。
ここでは薬師堂にて平安時代前期の菩薩型立像を拝観。重文です。
薬師堂にあることからも推測できるように、以前は左手に薬壺を持つ手を後補されて薬師如来とされていましたが、現在では神仏習合的な菩薩形立像とされています。菩薩形立像はこの間大阪でも同じ呼び名のものを見ましたがかなり違っています。
以上5ヶ寺、こういう機会でもなければなかなか拝観できないお寺に行くことができて楽しく過ごせました。