弁護士大久保康弘のブログ

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平昌五輪 フィギュアスケート団体

 

平昌五輪が始まり、フィギュアスケート団体戦が開催されました。

そもそもスキーのジャンプ団体などと違い、フィギュアスケート団体戦というのはどこか無理があるもので、さらに今回はロシアが国としての出場を認められていないのに、団体戦をOARという名義で出場しており、余計に混乱します。

また今回は、調整途上の選手も多く、前回のプルシェンコのような目玉もなく、いま一つ盛り上がりに欠けてしまいました。

とはいえフィギュアスケートと名のつくものが五輪会場でやっている以上、見てしまうものがスケオタの性というもの。では詳しくみていきましょう。

 

まず男子SPが行われました。出場選手のうち、自己ベストが100点を超える選手が4人もいたのに、今回は宇野選手だけしか100を超えませんでした。ビチェンコは88.49と気を吐きましたが、チェン、コリヤダはどうしたんだというレベルで何だか消化不良な試合となってしまいました。。

 

ペアでは木原須崎組がユーリon ICEに合わせて好演。海外のフアンにも好評だったようです。これは選曲の勝利。8位という順位はよくやったと言えます。

アイスダンスSPはクリスリード組がまずまずの演技で5位。ヴァーチューモイアはストーンズの「悪魔を憐れむ歌」から。なるほどサンバです。ここからルンバの「ホテルカリフォルニア」へと驚きの選曲でした。

  

最後の女子SPは、韓国のチェ・ダビンが好演でした。チームとしては決勝に進出できなかったものの、観客席を大いに沸かせる演技でした。65.73

宮原は冒頭連続ジャンプの第二だけではなく、第一ジャンプでも回転不足を取られていました。第一での回転不足判定には首をひねらざるを得ません。68.95

さてラストはメドベデワ。完ぺきな演技で81.06。世界最高点を更新しました。 

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これはメドベデワのSPの時の観客席です。10点、10点、10点、とは昔懐かしいテレビ番組のようです。

 

この結果、決勝に進出したのはカナダ、アメリカ、 OAR、イタリア、日本の5チーム。

決勝は予選の女子フリーが終わってすぐにペアフリーとなりますが、これももうひとつしくりこないところです。

 

まずはそのペアフリー。カナダのデュハメル・ラドフォード組が好演。日本は5位という順位は仕方ありませんが、ミスが出てしまったのが残念でした。

 

続く男子フリーは、コリヤダとチャンがSPに続いて出場。それぞれSPに比べればよい演技でしたが170台は物足りない。リッポンは全米と比べてクリーンないい演技で心に残るものでした。

 

さて女子フリー。トップの長洲未来は3Aに挑み、ついにクリーンに着氷して大喜び。137.53は自己ベスト。坂本は雰囲気にのまれたか冒頭の3F3Tが単発になってしまい、懸命にリカバリしたが勢いに欠けた感がありました。それでも131.91。コストナーヨーロッパ選手権で魅せた全身タイツではなく青いおしゃれな衣装。

そして最終滑走ザギトワ。素晴らしい演技でしたが、なぜかNHKは途中で中断しニュースに。サブチャンネルで放映ったって空白ができるし、この措置はダメでしょう。好演技に水を差すものでした。158.08とものすごい得点だっただけに残念極まりない。

ラストはアイスダンスフリー。

日本は桜のメドレー。ただ転倒もあり100には乗らず。SPと同様、カナダのヴァーチューモイアが圧倒しました。

結果としてはカナダ、OAR、アメリカ、イタリア、日本の順となりましたが、上位3チームの壁は厚いと思います。

カナダは4つのカテゴリーで1位。2位が1つ、3位が3つと4位以下はなしという素晴らしい成績。チャンをSP、フリーの両方に起用して優勝を狙う作戦が見事に当たりました。OARは3つのカテゴリで1位。残る1位の一つは宇野選手でした。

さあ今週末は男子シングル。羽生君も現地で練習をしており、盛り上がってきました。