12月25日から長野で開催されたフィギュアスケート全日本選手権。今年はさすがにチケットを入手できず、14年振りにオールTV観戦となりました。
今年は海外を拠点とする選手が、全日本まで試合に出ることができなかったため、どのように仕上げてくるのか不安な部分もありましたが、結果的には、男子は1位と2位、女子は1位と3位が海外組で、杞憂に終わりました。
さて女子で注目されたのが紀平梨花選手の4回転サルコー挑戦でした。
フリーの演技冒頭、緊張感の高まる中、見事に決めて見せ、その後も素晴らしい演技で優勝。
がしかし、というのが今回の記事の表題ですが、4回転という高難度の技を決めたにしては、得点が低いのではないかというのがその意味です。
この得点、他の選手と比べて、というわけではありません。
2シーズン前、紀平選手がNHK杯でシニアデビューした時の得点、中でもTESと比較してのことです。
NHK杯のフリーのスコアは、
で87.17。
これに対して今回の全日本は、
で82.28と約5点低いのです。
これはトリプルアクセルが単独で1本だけ、しかも回転不足を取られたため、NHK杯の2本目で11.09となっていたところ、全日本では6.22となってしまい、前述した約5点の差はほぼここに起因しています。
これを完璧に決め、後半の2A3Tを3A3Tにすればさらに5点程度は上積みされますので、ここまできてようやくNHK杯を超えることになります。
まあそれだけNHK杯が衝撃的であったということで、その演技を生で観られたことに感謝していますが、早くその演技を超える演技を期待したいと思います。