弁護士大久保康弘のブログ

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読書記録「文久元年の万馬券」

以前チェックをしていたのに、その後読むのを忘れてそのままになっていた本は多いのですが、この「文久元年の万馬券」も以前、日経の木曜夕刊で紹介されてチェックした本の一冊ですが、最近思い出すことがあり、今回読むことになりました。


今年の大河ドラマ渋沢栄一を主役にした「晴天を衝け」ですが、この「文久元年の万馬券」も同時期の話で、それだけではなく主人公がパリ万博に民部公子の随行として派遣されるシーンもあるので読むにはちょうどいいタイミングとなりました。


主人公は、三春藩の下級藩士だったところ、日米修好通商条約の批准のためアメリカに赴いた小栗忠順の従者として渡米しアラブ馬を連れ帰り、横浜にできた競馬場でレースに乗り、生麦事件に遭遇し、パリ万博に出席する民部公子に随行し、ロンシャン競馬場で騎乗し、土方歳三と遭遇し幕府軍に参加するなど、幕末期に世界を股にかけた活躍をします。小栗や土方が悲劇的な最期を遂げるのに対し、主人公は息子との再会を果たします。


このように競馬を軸にした壮大なストーリーが展開される本書ですが、大河ドラマのシーンを思い出しながら読むことができたのは今年読んだメリットでした。