10月16日、大津市歴史博物館にて開催された「西教寺」展を見に行きました。
10月16日、大津市歴史博物館の「西教寺」展を見に行きました。この大津市歴史博物館ですが、最近では「聖衆来迎寺と盛安寺」「義仲寺」という、滋賀県の寺宝の企画展が開催されています。滋賀県は、古くからの歴史がある社寺が多いのですが、京都のようにそれぞれの社寺で寺宝を見られる体制が整っていないため、なかなか寺宝を見る機会がありません。大津市歴史博物館は、時折、そのような社寺の寺宝を見せてくれる企画展を開催してくれるのでありがたい限りです。
西教寺は坂本の中心から少し離れた場所にあり、二度訪問したことがあります。明智光秀ゆかりの、落ち着いた佇まいの寺でした。
この博物館では、以前の企画展でも撮影可能な仏像がありましたが、今回もあったのでまずはその聖観音さまから。
今回の展示では、絵画に面白いものが何点かありました。
この2点の阿弥陀来迎図は、緑青の色に惹かれました。図録から取ったものですが、右のものはそれなりに色が出ていますが、左のものはもっと背景に緑青の色が出ていたのに再現できておらず残念。
これは「甘露図」というジャンルのものらしく、朝鮮で製作されたもので、国内で描かれた例はないとのこと。道理でこれまで見たことがなかったはずです。
これは図録では小さくなりすぎて何だかよく分からないのですが、中国風俗図屏風という、中国の城壁内の都市を描いたもの。かなり大きな図でしたが、あまりに情報量が多くて目眩がしそうになりました。
さてこの日はその後、三井寺に行って、門前の「風月」で弁慶そばを食べました。きのこと鶏ささみが入ってあったまります。
そして三井寺といえば微妙寺の十一面観世音。足が短く他人とは思えません。重文ですが、最近は宝物庫に収蔵されるようになり、もしかしたら国宝に昇格するかもと思い、その日を心待ちにしています。