8月中旬に2つの展覧会を見てきました。
です。
「中将姫と当麻曼荼羅」は8月13日、近くの奈良県文化会館でワクチン接種の予定だったので、その前に見に行きました。
当麻曼荼羅の原本というかオリジナルは、10年くらい前に見ましたが、ほとんど何も見えない状態でした。
今回は厨子が展示されていました。
今回の当麻曼荼羅は、江戸時代の貞享本(重文)が目玉でした。チラシに載っているのが貞享本です。色合いがパステルカラーのようです。
展示にちなんで庭園には蓮がありました。
京都国立博物館の「観心寺と金剛寺」は8月19日、仕事を終えてから見に行きました。
京都と土曜は20時まで開館しており、暑い中を歩くこともなく、また空いているのでありがたいですね。
観心寺と金剛寺は河内長野にありますが、観心寺はそれなりに知名度があるのに対し、金剛寺はしばらく大修繕していたこともあり、知名度はいまひとつ。しかし寺としての格は高く、南朝と北朝の天皇の御座があったことからも分かるように、南北朝時代には大きな勢力だったようです。最近、2年連続で寺宝が国宝に指定されたことからも、その凄さが分かります。
展覧会には、最近指定された国宝のうち、日月図屏風が出展されていました。もう一つの三尊は、今回は残念ながらお目見えが叶いませんでしたが、本堂の修理中に一体ずつ京都国立博物館と奈良国立博物館で展示されていたことがあり見ています。
また金剛寺で三尊が揃っているところを一度見たのですが、これには圧倒されました。
2018年3月31日に訪問しました。桜が見事でした。
ここを訪問した時には当ブログでも取り上げています。
https://okubolaw.hatenablog.com/entry/2018/04/06/232339
またこれら以外に、国宝の剣もあったことを今回知りました。見事な剣でした。
観心寺は秘仏の如意輪が有名ですが今回は写しの展示。ここでは江戸時代の七星如意輪観音図を貼っておきます。
また展覧会は南朝勢力としての金剛寺、観心寺にもスポットを当てています。いずれにも南朝の御所があったことかありました。とりわけ、楠木一族の胴巻が一堂に会した展示室は圧巻でした。
南朝贔屓の私には楽しめる展覧会でした。
こちらは9月11日まで。
また展覧会に触発されてこの本を読みました。