弁護士大久保康弘のブログ

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四大陸男子フリー

続いては男子フリー。SPではネイサン・チェン、宇野君の2人が100点台、3位の羽生君が97.04という高い得点で、フリーも高いレベルでの大熱戦となりました。

放映は田中刑事から。冒頭の4Sが3回転、2回転となってしまい、後半でも2回転となるなど、最後までジャンプの抜けが目立ってしまいました。142.63と

ジェイソン・ブラウンは、冒頭4Tを回避し、3A+2T、3A、2Aとアクセルを続ける構成にして、綺麗にまとめてきました。素晴らしいバレエジャンプも見ることができました。165.08でトータル245.85。

次はミーシャ・ジー。この人も3A、3Aハーフループ3Sというジャンプ構成で、ステップに全力投球。157.56でトータル239.41。

さて最終グループの6分間練習では、画面下にジャンプ構成が表示され、誰が何本4回転を跳ぶかという煽りが。「真・4回転時代」だそうですが、とんでもない時代になったものです。

最終グループ第1滑走はボーヤン・ジンから。

4回転5本に挑戦するプログラムでしたが、4Lz3T、4Sは成功、4Lo、4Tは転倒、4T2Tは成功と3本は成功しました。ただ後半はジャンプするのに精いっぱいという感じ。TESは100超えもPCS77.44しかないので点が伸びません。176.18でトータル267.51

続いてはパトリック・チャン

冒頭の4T3Tは素晴らしく、3Aもクリアしましたが、次の最近チャレンジするようになった4Sで転倒し、4T転倒とジャンプは不調。 滑りはとても美しかったのですが、何せPCSは上限があるだけに、2種類の4回転にチャレンジしたのですが、なかなか成功とはいきません。179.52でトータル267.98。

 そしてハン・ヤンですが、自信のある3Aからだったがお手付き。4Tステップアウトなどなかなかジャンプが安定せず、後半の3Aもシングルになってしまいました。3Aはもろ刃の剣というか、高く跳ぶ選手ほど抜けてしまうことがあるようで、今日のハンヤンはまさにそれ。フリー151.37で235.45は10位と順位を下げてしまいました。

さあ、いよいよトップ3の登場です。

まずは宇野君。さあ冒頭、4Loに挑む、というところでわくわくさせてくれます。どうか。決めた、すごい。4Fも綺麗。すごいな。と感心して見ていましたが、しかし後半3Aで転倒。4Tも単独になり、4T3Tは見事決めましたが、3Aはコンボにならず。コンボが1つだけしかなかったので、TESは98.69と残念ながら100には届きませんでしたが、試合ごとに成長していく感じは素晴らしいものです。

 演技終了直後は悔しさいっぱいでしたが、キスクラでは晴れ晴れと。フリー187.77、トータルは288.05。

次はいよいよ羽生君。冒頭4Loを綺麗に降り、4Sも綺麗に決め、3Fも決め、このあたりは淡々と高難度の技を決めていました。そして後半、4Sの予定が、SPと同じく抜けてしまい、1ループをつけたがそこで終わってしまった。うーんこれはどうかと思ったが、続いて4T、3A3Tを決め、そしてここからが圧巻。何と3Aからのコンボを4T2Tに変更。後半のこんなところで4回転を入れるとは。そして最後は3Lzではなく3Aで締めるという。リカバリーというにはあまりにすごい構成。TESは112.33で、PCSは94.34。フリーは206.67、トータルも300超え303.71。さすがに羽生、これは優勝だと誰もが思ったのですが。全日本で見たかったなあ。

さあ最後はネイサン・チェン。これも冒頭から4Lz3T、4F、4T、4T2Tと4連続4回転、しかも全部成功、という凄まじいジャンプ構成で攻めます。そして圧巻は後半で、3Aからの3連続を挟み、次が何と4S。羽生君のジャンプ構成変更を知ったか、チェンもまた演技構成を変え、後半に4回転を入れてきて、合計5本の4回転としたのです。TESは115.48、そしてPCSも88.86と高い評価を得ており、このあたりはボーヤン・ジンと違うところです。

これだけのハイレベルなジャンプ構成だと200点を超えるのは間違いなく、さあ羽生君とどっちが、というところで、フリーの得点が出ました。204.34、ということは、トータルで307.46、羽生君を上回り優勝。

 ものすごい戦いでした。フィギュアスケートは基本的には自分との戦いですが、今回は見事な熱闘を見せてもらいました。