弁護士大久保康弘のブログ

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2020-01-01から1年間の記事一覧

2020年の終わりに

2020年も大晦日になりました。今年は本当に過酷な一年となりました。コロナの感染も未だ収まらず、ここにきて感染者数がさらに増加しています。経済状況も大変な中、財政再建を強調する論説が主要新聞の社説に一斉に載るなどしていますが、いったい何を考え…

紀平梨花4回転成功、だがしかし…

12月25日から長野で開催されたフィギュアスケート全日本選手権。今年はさすがにチケットを入手できず、14年振りにオールTV観戦となりました。今年は海外を拠点とする選手が、全日本まで試合に出ることができなかったため、どのように仕上げてくるのか不安な…

読書記録「出来事と写真」

出来事と写真作者:畠山 直哉,大竹 昭子発売日: 2016/02/16メディア: 単行本最近読んだ本ですが、印象に残ったというより、不思議な偶然を感じた本です。2011年に東北の大震災がありましたが、その年の秋、恵比寿の東京都写真美術館で開催された「ナチュラル…

追悼 筒美京平

筒美京平さんが亡くなりました。全盛期だったと思われる、70年代から80年代にかけて、この人の作られた名曲の数々を、リアルタイムで体験できたのは私にとって大変幸せでした。そんな名曲群の中で、私にとってのベストワンは、平山三紀の「真夏の出来事…

閑谷学校

今年の夏はコロナと猛暑でほとんど出かけてられませんでしたが、姫路に仕事で行かないといけなくなり、それなら青春18きっぷを使って少し西へ足を伸ばし、閑谷学校に行ってみようと思いつきました。8月17日、山陽本線の吉永駅で下車。岡山県に入って2つ目の…

読書記録 約束の果て 黒と紫の国

今回は古代中華風ファンタジーの最近の傑作をご紹介します。 約束の果て: 黒と紫の国 作者:高丘哲次 発売日: 2020/03/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) 先ほど、「古代中華風ファンタジー」というジャンルをであると書きました。このジャンルは何といっ…

隠れ社寺訪問記(19)大聖勝軍寺

隠れ社寺訪問記、今回は八尾市にある大聖勝軍寺です。 隠れ社寺という定義は厳密なものではないのですが、それでも一般的には山深いところにあって隠れているイメージとなるでしょう。 ただ、街中にありながら、というか街中ゆえに隠れてしまっている社寺も…

日田市のこと

7月6日頃より、九州各地を豪雨が襲い、道路や鉄道に大きな被害が出ました。鉄道では肥薩線、九大線、くま川鉄道などの鉄橋が流されました。 3年前にも日田市付近に大雨が降り、九大線と日田彦山線の鉄橋が流されました。九大線はその後復旧しましたが、日田…

二つの仕事小説ー「狭小邸宅」「歪んだ波紋」

緊急事態宣言により休館していた図書館が再開され、かなり以前に予約していた本が2冊到着したというので、さっそく借りて読みました。 狭小邸宅 (集英社文庫) 作者:新庄 耕 発売日: 2015/02/20 メディア: 文庫 歪んだ波紋 作者:塩田 武士 発売日: 2018/08/0…

カミュ「ペスト」を読む

昨日のことですが、内田樹氏のある韓国の詩人の詩集についての書評がTwitter上で批判されていました。どのような批判がなされているかというと、冒頭から4分の3が、本の内容と直接関係ない自分語りに費やされ、最後にようやく内容に触れる、というスタイル…

緊急事態宣言解除

5月21日、大阪、神戸、京都の緊急事態宣言が解除されました。昨日まで休業していたなんばウォークも今日から再開されました。この間、平日は通勤していましたが、連休明けの7日に見た皆さんの生き生きした感じは忘れられません。そして先週金曜日には鶴橋…

第80回皐月賞

またかなり更新が遅れましたが、大変な情勢の中、何か良いことがないと記事を書く気にはなれません。そんな中、日本に今残されたほぼ唯一の娯楽である競馬は今週も開催され、第80回を迎えた皐月賞が行われました。昨年来、ディープインパクトの最高傑作の呼…

毘沙門天 北方鎮護のカミ@奈良国立博物館

奈良国立博物館で毘沙門天 北方鎮護のカミが開催されています。3月22日までの予定ですが、ただし現在休館中であり、3月15日以降も開館されるかは微妙です。私は2月22日に見に行きました。雨の中、春日大社の宝物館から歩くのは大変でしたが、後から思えばこ…

追悼 滝本哲史氏

毎度、時期を逸した投稿で恥ずかしい次第ですが、今回は昨年、若くして亡くなられた瀧本哲史さんについて、これまで感じていたことを書きました。なぜこのように遅れたかと言うと、なかなかこの本を読むことができなかったからです。 僕は君たちに武器を配り…