菊花賞を見に行きました。昨年は台風の影響で大雨の中行われましたが、今年は晴天に恵まれました。
いつものように4コーナー付近に陣取ってレースを待ちます.。ここだとパドックも近いし。
パドックのエタリオウ。
エタリオウの強さは認めますが、ただ何せ1勝馬。勝つイメージもあまり浮かびません。
パドックのフィエールマン。
レースは超スローペースとなり、1周目のスタンド前はこのように先頭から最後方まであまり差がなく通過。
直線、このようにエタリオウが完全に先頭に立ちました。
しかしそのあと、内からフィエールマンが鋭い足で差してきて完全に抜き去りました。その後エタリオウも再度盛り返し懸命に差を詰めましたが、詰めたところでゴール。
この直線で私はオルフェーブルの凱旋門賞を思い出しました。
あの時も、ものすごい手ごたえで先頭に立ったものの、なぜかその後へろへろと内によれて、内からきたソレミアに差されてしまったのでした。
この父を同じくする2頭は、「競馬というのはゴールで先頭に立つのが勝つことだ」ということが分かっておらず、直線向いて先頭に立てばそこで力を抜いてしまったような気がします。
「何というか、勝ちたくないタイプの馬は本当に追い出しが難しい」
と発言していましたが、要は「ゴールが分からない」タイプの馬を、「勝ちたくないタイプの馬」と表現しているのではないかと思います。
直線先頭に立つとソラを使う馬もよくいますが、ゴールが分からず、先頭に立つとそれで満足してレースが終わりと思うのでしょう。
ただ、そもそもどのように馬はゴールを知るのでしょうか。もちろん勝手に分かるわけではなく、騎手が教えるのでしょうが、すぐに理解する馬となかなか理解しない馬がいるのでしょう。
エタリオウが、「最強の1勝馬」の称号を返上するには、レースとは何か、ゴールとは何かを教え込まなければいけないのではないでしょうか。