弁護士大久保康弘のブログ

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カロリーナ・コストナー@2017ヨーロッパ選手権

全米が終了して息つく暇もなくヨーロッパ選手権に突入してしまいました。

SPは現地でも平日午後の時間帯という、何でこの時間?と聞きたくなるような時間でしたが、おかげで日本では7時台にコストナー、そして23時台に最終グループとリアルタイムで見やすい時間帯となり、早く家に帰ってテレビで見ました。

最終グループのロシア勢の演技ももちろん楽しみですが、今シーズンはグランプリ2試合とファイナル、ロシア選手権と既に合計4回も見てますのでわくわくするような感じはありません。この大会での目玉は何と言ってもコストナーの復帰でしょう。

ランキングが低いため第2グループとかなり早い滑走順となりました。

そしてそのプログラムですが、曲を聞いて仰天。喜多郎の「雷鳴」と、モントルーのボンゾ、ですが聞いた時は「ボ、ボンゾ?」と耳を疑ってしまいました。

 「モントルーのボンゾ」はこのアルバムに収録されています。

コーダ(最終楽章)

コーダ(最終楽章)

 

 

そして演技。嵐のような風の音から太鼓の響き、そしてレッド・ツェッペリンジョン・ボーナムのドラムソロという流れで、ほぼ打楽器だけの音楽で滑りきるという、とんでもないプログラム。もともとユニークな選曲をする人で、ドアーズの「ライダーズ・オン・ストーム」など予想外の曲を選んだりしていましたが、まさかジョンボーナムのドラムソロを持ってくるとは。

ジャンプ構成は冒頭3T+3T、3Lo、後半に2Aと、今の時代にあっては平凡なものですが、このような一昔前のジャンプ構成で、何と72.40というスコアを出しています。TESは36.80ですがPCSが35.60と高得点。音楽の解釈が9点台です。

何と言ってもステップが凄い。さすがに女子のステップでかなり早くから唯一人、レベル4を獲得していた人だけのことはあります。とりわけ「モントルーのボンゾ」をバックにした動きの凄さ。ブレイクも見事に決まっていました。

いや早く帰ってリアルタイムで見てよかったです。

さてその他の選手ですが、第4、第5グループではフランスのルカビリエ、ハンガリーのトート選手がいい演技をしてフリーは最終グループ入り。

SP最終グループの注目は3人のロシア勢。人数制限がなければ6人くらい出てもおかしくないのですが、3枠で、それゆえ出てきた3人はすべて素晴らしい。ポゴリラヤ、ソツコワ、メドベデワと見事な演技でした。特にポゴリラヤがよかった。コストナーに比べて扱いが小さくて申し訳ありませんが、それだけコストナーの演技に仰天したヨーロッパ選手権でした。

 SPリザルト

http://www.isuresults.com/results/season1617/ec2017/SEG003.HTM

2017全米女子フリー

 続いては全米選手権女子フリー。

 まずは第一グループとなってしまったコートニーヒックスですが、フリーでは立て直してきました。119.17でフリーは6位とまずまず。

SPで復活の演技を見せたキャロライン・ジャンは第3グループ。前半3F+2T、3Lz、3Tも危なげなく決めましたが、見所は後半で、3Lo+3Loを決めて歓声が上がり、続く3Lo+2T+2Tも素晴らしいキレで良かった。演技終了後の大歓声に満足そうな笑顔。よくここまで復活できたものです。120.27

マライア・ベルはエデンの東(映画ではなくテレビすなわち町田樹の方)

3Lz+3Tはオーバーターン、3Loは軸が歪み転倒と、途中まではどうかと思いましたが後半調子が上がって、3Fから1ループを挟み3Sを決め、演技終了直前に3F決めた。音楽に合わせたジャンプが見事でした。演技終了とともに、両手を高く上げた。134.59とハイスコア。トータルでは197.92

さてここからは最終グループ。 

まずはゴールド。SPでも書いたように今季は不調ですが、相変わらず豪華な衣装。ただメイクが少し暗い感じがして心配。

3Lz+3Tは見事に決めましたが、。次の3Loはちょっと詰まり、2Aはシングルになって、その後も3回転予定がことごとく2回転になってしまうという、今季の浅田真央のような演技になってしまいました。ステップやスピンは性急な音楽によく会っていたのですが。114.77

 続いてテッサホンは 14歳。緊張のためか、なかなかジャンプを跳ぶことができず、後半でも、2つジャンプが抜けてしまい、実力を出せませんでした。103.72

 カレン・チェン

SP首位で迎えるフリーでしたが、冒頭の3Lz3Tもスピードがあり、ジャンプは好調。動きも明確です。2Aが少し危なかったが堪え、スパイラルでは大歓声が。

何と141.40という歴代3位のハイスコアをマークし、トータル214.22も歴代2位の高い得点でした。

 ワグナー

このミューズの「エクソジェネシス・シンフォニー」は、初めて見た時からこれはいいプログラムになる、と確信していたのですが、いや今日、完成型を見ることができました。見とれてしまいました。髪をまとめないで演技していましたがそれも表現。曲の解釈も素晴らしく、最後の3Lzの後でつけるジャンプがなぜかシングルになってしまいましたが、それ以外は見事でした。しかし、これがなければ優勝していたのではないかとも思います。TESは速報値より下回りました。

140.84でトータル211.78はカレン・チェンと2.5だけ届かずで2位になりました。

 長洲

冒頭の3T+3Tがスピードあってよかったので、これはいけるかと思ったのですが、次の3Lzで転倒してしまいました。後半、2A+3Tを何とか堪え、続く3Lo+2T+2Tも何とか着氷しましたが、次が両脚と、この辺りは我慢大会になってしまいました。SP終わって首位と僅差だったのが裏目に出たのかも知れません。

前のワグナーの一瞬たりとも目を離せない演技と違って、ジャンプ、スピン以外の部分はもの足りないものでした。演技後、非常に残念そうな表情でした。

フリーは122.95、トータルは194.90で、ベルに届かず4位。得点を聞いてがっくりしていました。昨年も4位でしたが、今年は優勝を狙える位置につけていただけに残念だったのでしょう。

 総評としてはカレン・チェンという新星は出てきたものの、彼女以外はベテランが多く、層の薄さはなかなか解消されていない印象が残りました。

 

2017全米女子SP

続いては全米選手権女子シングルSP。ほとんどネイサン・チェンの一人舞台となった男子に比べ、女子は多士済々という印象です。

今大会出場していない選手で一番残念なのがポリーナ・エドムンズ。彼女のジャンプは、初期の浅田真央を彷彿とさせる、最近では珍しいふわっとしたジャンプで、今大会で見ることができず残念です。

さてSPの内容ですが、意外といっては失礼ですが良かったのがキャロライン・ジャン。昨年は身体が重く、見ているのが辛いような動きだったのですが、ところがどっこい、生きていたという感じで復活しました。拍手を贈りたい。

反対に、残念だったのがコートニー・ヒックス。昨シーズンのNHK杯では2位、今シーズンのロステレコム杯では3位とグランプリの表彰台常連になってきていたのに、SPではミスが多くて残念でした。

そしてグレーシー・ゴールド。昨シーズンの全米のフリーは、一つも落とせないという緊張感の中、パーフェクトな演技を見せて優勝したのですが、今シーズンのグランプリは意外な不振で、コーチも変えて何とか全米に間に合わせました。冒頭立ち位置のやり直しから始まり、3Lz+3Tは最初のジャンプが転倒かと思うくらいバランス崩したのですがセカンドを跳んで立て直すことができました。また、独特の幾何学的な動きは健在。しかし3Fがダブルになってノーカウントと5点くらい損をしたのは痛い。64.85でぎりぎり最終グループに残りましたが。 

全米は全日本と違いジュニアと一緒に開催されるので、若手は少ないのですが、そんな中でテッサ・ホンは昔のキャロライン・ジャンを思わせる演技で今後有望です。

そしてSPで首位に立ったのがカレンチェン。昨年も全米に出ていましたが、スピード任せで暴走気味で転倒していましたが、今年はスピードをうまくコントロールできるようになったのか見事な演技でした。3Lz+3Tは第1ジャンプが大きい。スパイラルも美しい。テクニカルは40超えで72.82と堂々の首位発進。

そしてベテラン勢からはワグナーと長州未来が好演技。

ワグナーは、顔つきが変わって痩せた印象。冒頭に3F+3Tを決め、よく踊っていた印象でした。最後の2Aだけは-0.5で70.94と3位。 

長洲未来の曲はショパン。冒頭の3F3Tは豪快。動きは明確でよい。3Loは両脚着氷かな。ラストはドヤ顔だったな。SP70超えは、全米で初優勝した時とその2シーズン後の全米とトリノの世界選手権でいずれも70点台を出した(世界選手権はSP首位でした)もののその後7シーズン70台は出ず、今年のオータムクラシックで7シーズンぷりに70台を出して復活を印象付けたものの、グランプリではいまいちの成績でしたが、ここで決めてみせました。71.95は素晴らしい。SPはカレンチェンに次いで2位。

という結果でしたが、全日本と比べて3点くらい全米のほうが高めの得点ではないかと思いました。ワグナーと長洲の今日の演技では全日本では70を超えることは難しいでしょう。

 

 

ネイサン・チェン、全米初優勝

フィギュアスケートの全米選手権の生中継がJスポーツ4であり、タイミングよく今朝の男子フリーを出勤前に見ることができました。

男子SPはネイサン・チェンが4Lz+3T、4Fを決めてTES60点台という恐ろしいスコアを出して全米史上初の100点超え106.39で、2位ロスマイナー88.67に17点差をつけ、ジェイソンブラウンは79.23で4位で、今日のフリーを迎えました。

最終グループはまずはジェイソンブラウン。NHK杯では残念な結果に終わりましたが、今回は3A2本決めました。目を離せない動きで175点。ロスマイナーは残念な出来で151.67にとどまりました。

そしていよいよネイサン・チェン。曲は韃靼人の踊り。

冒頭の4Lz+3Tから4F、4T+2T+2Lo、4Tと4本連続で決める。しかもそのすべてが綺麗に決まる。

下は画面ですがこのように要素ごとに信号のような表示が出て、成功は緑、出来のわるいものは黄と赤で表示されます。

f:id:okubolaw:20170123233408p:plain

そして後半、3Aを決めた後、何と4Sを跳んできて実況も仰天。

そして見事に決めた。

で、演技終了直後のTESがこのように表示されます。

f:id:okubolaw:20170123233448p:plain

何と120超え!とんでもない演技でした。

そしてネイサン・チェンはジャンプだけではない。もともとバレエをやっていたこともあり、フリーレッグの美しさも評価されています。

得点は212.08。トータルは何と318.47。

歴史的な瞬間を目撃できました。

 

 

 

64(ロクヨン)

 

64(ロクヨン)

64(ロクヨン)

 

 正月明けの連休に読みました。

わずか7日しかなかった昭和64年に起こった誘拐殺人事件64ロクヨン。この事件が、ずっと通奏低音のように響くD警察署における人事抗争。

そして終盤になって、亡霊のようだった64(ロクヨン)が再度表面に浮上する。

この物語には真のキーパーソンがいて、終盤近くになるまで出てこないのですが、出る度に強烈な印象を残します。態度も言うこともとにかく格好いい。

そのキーパーソンが物語の最終盤に発した、<俺はな、初めて会う人間すべてに目で問いかけることにしているーお前はロクヨンのホシか?>という台詞を読んだときには痺れました。

 

 

「戦争まで」加藤陽子

 

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗

 

今年読んだ本の一冊目。加藤陽子さんの著作は出たら読むようにしていますが、これは昨年出たものです。

サブタイトルが「歴史を決めた交渉と日本の失敗」とあります。

太平洋戦争を回避する選択肢はなかったのか、について、リットン報告書、三国同盟、日米交渉の3点を取り上げ、高校生などに対する公開授業として議論をすすめていきます。

 

1章で面白かったのは663年の白村江の戦いに敗北した後の日本の唐に対する態度です。676年、朝鮮半島新羅により統一された後、日本は702年に遣唐使を再開しますが、その際に遣唐使粟田真人は、自らを倭国の遣いではなく、日本という新しい國の遣いだと主張して唐との関係を築く。日本書紀はそのための書物だというのです(天皇の歴史1巻、大津透)。

 

2章からは本題に入ります。

ここからの記事は次の著者へのインタビューも参考にしました。

www.huffingtonpost.jp

 

2章はリットン報告書について。満州事変を調査したリットン調査団は大阪にも来ていて、本町の綿業会館も訪問しました。数年前にその綿業会館を見学したことがありますが、重厚な近代建築でした。

リットン報告書は、当時受け止められていたように単に日本を糾弾するものではなく、現実的な解決を提案するものでもあったことは、最近そのように言われることが多くなってきました。

以下は前記インタビューからの引用です。

報告書は「張学良政権への復帰は認められない」と書く一方で、「現在の満州国そのままの存在も認めない」と書いていたので、一見すると日本側に厳しいように見えます。しかし、将来この地域につくられるべき仕組みは「過激なる変更なくして現制度より進展」させうるとも書いていた。つまり「満州国の制度からスムーズに移行しうる制度だよ」と。

さらに、日本にとって好条件もあった。具体的には「新政権を現地に作るための諮問委員会メンバーの過半数を日本側とし、また外国人顧問のうち充分な割合を日本側が占めてよい」ともいうのです。

当時の日本政府もジャーナリズムも、32年10月に公表されたリットン報告書に対し、中国側に肩入れしたものという評価を下し、その内容を精査せず徹底的に批判しました。私が惜しいと思うのはそこで、リットン報告書が展開していた日本側への妥協的な選択肢を見ていなかった。

日本側は、「リットン報告書が満州国の存在を認めている」との根拠のない楽観的な下馬評を信じていたため、実際に報告書が出た時には狼狽し、文書の正確な含意を読み取ることができませんでした。 

「しかし世界の道というものは存在しています。もしあなたが世界の道を受け入れるならば、なおいまだそれは遅くはありません」というリットン報告書の解決のための提案は残念ながら受け入れられませんでした。

 

3章は三国軍事同盟について。

この同盟が結ばれるまでわずか20日間しかなかったこと、実はこの同盟はドイツとイタリアには有利だが日本には不利なこと、にもかかわらずわずか20日で同盟を締結した理由として、「ドイツが勝って終戦というシナリオ」にどう対処するかという問題が存在したということを挙げています。「大東亜共栄圏」もそのためのものです。現実にドイツは敗北したのですが、当時はドイツの勝利はかなり確かなものと考えられており、その要素を忘れて同盟締結の理由は理解できないということです。我々は第二次大戦でドイツが敗北したことを知っていますが、それゆえ1940年当時、ドイツが勝つという予測が強かったことに思い至らないのでしようが、当時の人々の頭になって考えないと分からないというのはその通りです。これは太平洋戦争を描いたドラマなどによく「日本は負ける」という予言をする人が出てきますがこれも当時の人々の頭ではないということでしょうね。

 

 以下インタビューからの引用です。

――三国同盟については、日本ではよく「快進撃を続けるドイツと結ぶことで『バスに乗り遅れるな』」と、勝ち馬に乗ろうしたという文脈で語られる思います。

たしかにそれは間違いとは言えませんが、当時の政策決定者の視点が抜けています。

日本がドイツとの同盟を選んだ理由は、大西洋と太平洋でアメリカを牽制するためにあったのではありません。むしろ、ドイツが電撃戦で降伏させたオランダやフランスが東南アジアに持っていた植民地の処分問題が日本側の念頭にあった。オランダ領東インドの石油、フランス領インドシナ(現在のベトナムラオスカンボジア)の米などは、総力戦を支える資源として重要でした。

三国同盟調印の2カ月間前(1940年7月)、外務省と陸海軍の担当者が参集し、何を話し合っていたかといえば「ドイツの勝利で第二次世界大戦が終了してしまった場合どうなるか」ということです。

「大東亜新秩序建設」という言葉が、なぜ使われ始めたか。東北学院大学教授の河西晃祐さんは「植民地宗主国を抑えたドイツによる、東南アジア植民地の再編成の可能性を、参戦もしていない日本が封じるための声明として」という見解を唱えています。来たるべき講和会議に、ドイツ・イタリアの同盟国として日本が乗り込む時、このような声明が有効だというのでしょう。鋭い見方ですね。

なおこの河西教授の本も後で紹介する予定です。

4章は日米交渉について。

この問題についても、我々は最後にハル・ノートをアメリカから手渡され、開戦となった経緯を知っていますのでそれまでの交渉もあまり熱がこもっていないと思いがちですが、日米首脳会談は実現する可能性がおおいにあったと。

結局日米交渉が挫折したのは、会談計画が漏れてしまったことが原因のようです。

以下はインタビューからの引用です。

――日米とも衝突は避けたかったけど、実際には戦争へと至りました。なぜでしょうか。

いくつかの答えがあります。一つには、最も有望視された近衛文麿首相とルーズベルト大統領の洋上会談計画が、日本国内の国家主義勢力に漏れ、極めて効果的な批判がなされ、つぶされたからです。彼らは近衛首相のことを、「ユダヤ的金権幕府を構成して皇国を私(わたくし)」する勢力の傀儡だと批判しました。

 2つの階層が文化的思想的に交わっていなかったといえる。これは日本の教育の問題でした。社会の階層間をつなぐ、文化的な中間的な装置を欠く社会は、強固な決意を持ち、既成政党や財閥打破を掲げて国民を動員しようとした軍部のような存在の前に極めて脆弱でした。

以上、戦争に至る前にはいろいろな選択肢があったことを教えてくれる著作でした。この本がかなり読まれているのはいいことだと思います。

 

 

2016全日本フィギュア総括

かなり遅くなっての記事ですが全日本選手権の総括を。

・羽生君の欠場

やはり一番大きな出来事はこれですね。絶対王者の欠場で、男子は一気に盛り上がりにかけるものとなってしまいました。戦前には、羽生君人気でチケットがむやみに高騰していたのですが(アリーナでは15万円で取引された例もあるようです)、高値で買った人は羽生君の欠場でどのように思ったのでしょうか。私は幸い正規価格でチケットが取れたので、欠場は残念ですがまあ仕方ないと思っていましたが。

・電子チケットの導入

これも全日本としては今回からです。実はこの年くらいからから電子チケットの導入が増えてきて、この全日本も電子チケットが導入されそうだという予感があり、その反面、8月まではiPhone4だったのでアプリが入らずどうしようと思っていたのですが、ちょうど使えなくなりiPhone6に変えたのでアプリの問題は解消しました。チケットについては金曜、土曜のチケットはアイスクリスタルで取れましたが日曜日が取れず、2次発売で注釈付きA席を電子チケットをぎりぎりで入手できたのですが、何せ初めての経験なので、ダウンロードできるまで、いや入場するまでどきどきしました。最後にCメールで4桁の番号を送ってきてこれを入力する必要があるのですが、その番号の有効時間が2分しかないのであせりました。

・使用曲について

一番多かったのはレジェンド・オブ・フォールで男子1、女子3の合計4回使用されました。映画音楽ですが雄大な曲です。私はこの曲が大好きで、特に2011年の大阪での庄司理紗の演技は今でも忘れられません。


[Music Only] "Legends of the Fall" Risa Shoji 2011-2012 FS

・男子 羽生君の欠場は大きく、男子フリーの途中までは今年はいまいちのパターンかとも思いましたが、最後の宇野選手の熱演で報われました。ただ、山田耕新選手がフリーに進めなくて残念。またルパン3世の鎌田詩温も残念でした。

・女子 とにかく若手の活躍が目立った大会でした。西日本選手権のジュニアフリーを観ていたので、ある程度選手の顔と名前を覚えられてよかったのですが、見ていないとついていけなかったかもしれません。その反面、今井遥村上佳菜子の両選手の今後が気になるところです。若手でも特に目立ったのが三原舞衣のフリーのシンデレラ。先日も書きましたが、とにかく溌溂としてスピードがある演技で、大会のハイライトと言って良い演技でした。残念だったのは上野沙耶がフリーに進めなかったことです。

浅田真央選手 怪我の影響か、ループは跳べるがその他のジャンプが思うように跳べない状態で臨むことになってしまったようです。直前の6分間練習では3Aを決めていたので期待したのですが、本番で決めることはできませんでした。上位に食い込めなかったため、いろいろ外野がうるさいようですが、本人も来シーズンまでと決めているのですから、あとひとシーズン、本人もファンも納得がいく演技を見せてもらいたい、それだけです。それまで温かく見守りたいと思います。