弁護士大久保康弘のブログ

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京の冬の旅 相国寺の塔頭慈雲院、光源院

2024年、第58回京の冬の旅が始まっています。

今回は相国寺塔頭2か寺、慈雲院と光源院が初公開ということなのでこの2か寺を拝観することにしました。相国寺塔頭では以前大光明寺が京の冬の旅で公開されていましたが、若冲と仙厓を並べて展示してあるなど、なかなか美意識の高い寺でしたので今回も期待していました。

1月13日に訪問しましたが、あまり日が差さず、強風でときおり霧雨も降る寒い日でした。

まずは慈雲院へ。なかなか場所が分からなかったのですが相国寺の北門の外、さらに北にありました。この場所にあるなら烏丸通を北上して直接行けば良かったです。

離れ小島のように慈雲院、慈照院の2つの塔頭がありました。

 

大典禅師も住職を務められたそうです。

美しい石庭があります。

 

続いては光源院へ。こちらは相国寺方丈より南にあります。

この地図にある林光院も以前京の冬の旅で訪問したことがあります。

 

光源院の見どころは役行者像。公開される機会が少なかったことから緑などの色彩が残っています。

こちらも石庭があります。

 

今回の主目的はこの2箇所でしたが、辰年であることから、法堂及び方丈も公開されていたのでそちらも拝観しました(これまで2度拝観しています)。

 

 

鳴き龍の、下で手を叩くと、見事に鳴いてくれました。

 

続いて承天閣美術館で「若冲と応挙」展が開催されていたので見に行きました。というより、1月28日までこれが開催されていたので、塔頭と一緒に見に行くことにした次第です。

 

 

 

「動植彩絵」は、以前、里帰り公開の時に観たことがあります。平日の開館前に並んで、2度目だったので動植彩絵の前の展示を飛ばして、動植彩絵の展示室に一番乗りした時、全幅を一度に見渡せた際の感動は忘れられません。

また若冲鹿苑寺障壁画をはじめ、展示されている画はどれも一度は観たことがありますが、何度観てもいいものはいいと再確認しました。

 

14時を過ぎ、さすがにお腹が空いてきたのでお昼に。烏丸通のラーメン店、「あくた川」で食べました。関西では少ないいわゆる家系ラーメンです。

 

その後は地下鉄で五条に行き、龍谷ミュージアムで「眷属」展を見ました。

 

これはこの前の、「みちのく いとしい仏たち」 のような大規模展ではなく、常設展示に間借りした2階の一角だけの展示でした。仏画がほとんどでしたが、あまり観たことのない、永観堂の千手観音二十八部衆などは見応えがありました。

 

かなり体力を消耗しましたが、最後に歩いてすぐのところにある西利のカフェで、京の冬の旅スタンプラリー特典として、ぜんざいを食べました。西本願寺を眺めながら食べるぜんざいに甘麹を入れて味わいました。

 

 

 

 

2024年の年頭にあたって

2024年になりました。

 

1日は、御嶽山大和本宮に初詣に行き、橿原のイオンモールに出かけていましたが、ソファで昼寝して起きたらスマホ緊急地震速報が入り、能登地震を知り、それから少しして揺れを感じました。

その後については改めて書くまでもありませんが、被災された方々にはお見舞い申し上げます。

能登については改めて書くことにします。

2023大晦日の読書

 

今年も何とか200冊読書をすることができました。

恒例の古典はインドの「バカヴァッド・ギータ」になりました。つい先日、事務所から発掘されたものです。

 

以下に今年読んだ本を挙げます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは皆さま、良いお年をお迎えください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大阪中之島美術館 長沢蘆雪展

大阪中之島美術館で開催されていた長沢蘆雪展を見ました、

 

前期が11月6日まで、後期が12月3日まで開催されていましたが、展示されている物の9割が展示替えなので、前期・後期とも観る必要がありました。

幸い、前期期間中に検察に行く用事があり、また後期にも用事があったので、ついでに行くことができました(検察庁と美術館は川を隔ててすぐ近くです)。

 

前期の目玉は串本無量寺の竜図屏風、虎図屏風。

これは今まで3回以上見たことがあります。

最初は名古屋で開催された「武家の玄関」展。

次はMIHOミュージアムでかいさた蘆雪展。

そして現地である串本無量寺

今回が4回目ですが、いつ見ても大迫力の画面であり良いものです。

蘆雪と言えば、丸くてコロコロしているわんこが可愛い。また子供らも可愛い。これが今受ける要素といえます。

 

 

2023京都非公開寺院特別公開

京都秋の特別公開は、11月18日に、西本願寺東本願寺の間にある3つの寺を拝観しました。

 

地図の右にある緑の部分が東本願寺です。法輪寺は一念寺のすぐ北にあります。

 

まずは一念寺。

 

続いて法輪寺

そして明覚寺。

いずれも街中にある地味なお寺さんで、このような企画がなければ存在すら知らなかったと思います。

午後は東福寺へ。

紅葉はまだ早かったのですが、大涅槃図の特別公開を見たかったので満足しました。

 

 

大涅槃図は猫が描かれているのが有名ですが、隣の人に象の前脚の下ですと言っても象自体がどこか分かってもらうのに苦労しました。

 

 

かくれ社寺探訪記(30)23.11.4木津川市鹿背山 薬師寺、海住山寺

毎年秋、11月最初の週末に木津川市で特別公開が行われています。

京都市内の特別公開と比べると小規模ですが、木津川市に点在する、かくれ社寺の雰囲気満点の社寺を訪問できる良い機会です。

今年は久しぶりに11月4日に行くことにしました。鹿背山不動、旧燈明寺収蔵庫、薬師寺海住山寺に行ってきました。

 

鹿背山不動は木津駅から東、加茂駅との中間の鹿背山の山裾にあります。家から車で、木津川台として大規模に開発された場所の新しい道を通り、開発地の北の端で右に曲がり、2車線の新道を通っていきます。その新道が尽きて地道になったあたりに、臨時駐車場らしきものがありました。

車を止めて少し歩くと本堂が見えてきます。

 

特別公開の不動明王は奥の岩穴の中にいらっしゃいました。

 

お寺の方に聞けば、裏山を1周する20分くらいのコースがあるとのこと。天気も良いので行ってみることにしました。

 

下の写真の石仏は、「春日のおばはん」という名前がついているようです。

 

続いては旧燈明寺の仏像を見に行きます。2度目の訪問になります。ここは本堂と三重塔がなくなり、横浜の三溪園に移設されています。

 

そこから、川の土手道を北に移動すると薬師寺です。

 

最後に海住山寺へ。ここまで歩いて来られる方も結構おられ、いつも感心します。

毎年特別公開の時期に紅葉になるなですが、今年はかなり遅くまで暑かったのでまだ紅葉は少しだけでした。

五重塔の開扉を拝観し、本堂の寺宝を拝観します。

先日、奈良国立博物館での「聖地 南山城」で、高名な十一面観音を観る機会がありましたが、この日には東京国立博物館にて開催中の「京都 南山城の仏像」展に出陳中でした。それでも多数の寺宝を拝観できて良い時間を過ごすことができました。

 

 

文化の日の美術館巡り MIHO、滋賀県立美術館、東福寺展

先日、東近江の社寺を巡りましたが、そのついでに行っておきたかったのが滋賀県立美術館の「千年の秘仏と近江の情景」展。時間がなくその時は行けませんでしたが、改めて行こうと、他にどこに寄ろうかとプランを考えていたら、MIHOミュージアムで「金峯山の遺宝と神仏」という企画展が開催されているのを知り、また、朝早出すれば信楽高原鉄道回りで10時10分には美術館に行けることに気づきました。

11月3日に、文化の日に行くことにしました。

信楽高原鉄道は、国鉄時代に乗りましたが、それ以来の乗車になります。

 

貴生川駅ではもやがかかっていましたがすぐに消えていい天気に。林の中を走るような感じで見晴らしはあまり良くありません。

信楽駅ではタヌキのお出迎え。

ほどなくバスが来て、20分ほどでMIHOミュージアムへ。途中の乗客は私一人だったので、運転手さんと天下一品朝宮店の話をしました。この天下一品朝宮店、残念ながら閉店になりましたが、知る人ぞ知る店で、閉店前には東京からも来られた方がいたとのこと。

MIHOミュージアム金峯山の遺宝と神仏」では国宝が何点か出ていましたが、だいたい見たことがあるものでした。

 

さすがに山の上だけあって紅葉が見られます。

 

 

帰りのバスは石山駅に到着しますが、美術館へのバスは瀬田駅から出るのでJRで一駅、瀬田駅で下車。駅前の餃子の王将でお昼を食べましたが、バスがちょうど店の前から出るのでありがたい。

 

滋賀県立美術館の「千年の秘仏と近江の情景」

湖南市の正福寺の大日如来を見ることができました。

 

展示品が少なかったので、瀬田駅に15時過ぎに戻ることができ、これなら京都国立博物館に1時間半ほど滞在できるので、「東福寺」展を見に行くことにしました。

以前東福寺で、墨蹟の展示を見たことがあり、今回墨蹟が少なかったのは意外でした。

こちらでも何点か国宝を見ることができましたが、書状や目録が多かったのは少し物足りない感がありました。