弁護士大久保康弘のブログ

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読書記録 京都うた紀行(河野裕子、永田和宏)

先日、「京都うた紀行 歌人夫婦、最後の旅」という河野裕子永田和宏の本を読みました。

短歌に詠まれた京都、滋賀の土地を辿る旅は、一般的な京都の名所、とはいえそれほど有名どころではない法然院や光悦寺が挙げられていて興味深いのですが、さらに面白いのは、地下鉄の北大路駅や三月書房が取り上げられていること。

三月書房は、京都地裁の近くにあるので、何度か訪れたことがあります。店主の方から「イロニアありますよ」と言われた時には驚きました。まさにその雑誌を買いに行ったのですから。短歌関係の著書が多かったのも特徴でした。

 

そして、この本は「歌人夫婦、最後の旅」と題されているように、河野裕子の最後本となってしまいました。「はじめに」の日付は平成22年7月31日となっていますが、亡くなる直前のことだと明かされています。

 

この夫婦については、少し前にNHKで「あの胸が岬のように遠かった」というドラマが放映されていました。

 

このドラマは録画してみましたが、亡くなった後に残された日記に書かれた謎がとても切なく、印象に残るドラマでした。