弁護士大久保康弘のブログ

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2017世界選手権男子SP

世界選手権のレビュー第2弾です。女子SPはかなり早くアップできたのですが、その後は見るだけで精一杯で書く時間が取れず、土曜日など完全にへたっていて日曜日を休養に充てなければならない状況だったのですが、ようやく時間が取れたので男子SPについて書きます。

 

田中刑事

これを決めないと、という冒頭の4Sで残念ながら転倒してしまった。やはり初出場のプレッシャーか。3Aは高くてよかったが、3F3Tでお手つきをするミスが。ステップはなめらかというより懸命にやっていた感がある。73.45

 

ベセギエ

冒頭4T2Tを成功させたが、今やこれくらいでは会場は湧かないし、SPの順位も17位だ。スピンの際の脚の位置は面白い。3Lzも決め堂々たるもの。ラストのポーズも決めた。78.82

 

ミーシャ・ジー

一目見ただけで分かる個性的な演技を続けてきたが、今シーズン限りと言っており、そうだとすると残念だ。3Aが乱れ、ラストの3Fも乱れたが、自身のSPとしては高い得点。79.91

 

コリヤダ

昨年4位に入り、驚かせたが、いつもポカするイメージが強いコフトンよりこの選手がロシアの第一人者と言っていいのでしょう。冒頭4T3T高い。ステップは音楽と合っており、動きもバラエティに富みとても面白かった。最後のスピンも良かった。これは見事だ。得点が楽しみ。93.28と今大会初の90点台。

 

ボーヤン・ジン

4Lz成功。3Aも決め、3つ目に4Tを持ってきて成功するなど、ジャンプは相変わらず見事。ただステップは前のコリヤダと比べてもやはり見劣りするな。ただしこのプログラム、あまりうまくないステップをカバーする振り付けになっているのが何とも。

PCSは40.9しかないが、うーんこの選手は今後もなかなか上がらないかも。98.64

 

デニス・テン

髪型が変わったな。4T、3Lz3T、3Aと全部決まるが、しかしあまり魅力的なプログラムではないな。一昨年のフリーの「ニュー・インポッシブリティ」など魅力的なプログラムだったのだが。ステップはやたらと腕を振り回している感じでよく思えなかった。90.18

 

ネイサン・チェン

冒頭4Lz3Tは、いつものジャンプに比べると多少危うかったように見えた。

4Fは決めたが、最後の3Aで転倒したところを見ると、やはりジャンプの感覚が多少ずれていたのか。スピンは綺麗だった。

本人はとても悔しそう。それでも97.33

 

ビシェンコ

地味な選手だが、いつの間にか上位の常連になった。

3Aから、2つ目で4Tを決める。最後は3F3Tと全部決めた。軽快な曲に合った動きで、曲の解釈はとてもよいな。85.28

 

ブレジナ

3F3Tから。3Aは決めたが3Lzは乱れてしまった。80.02

  

羽生

4Lo綺麗に着氷。しかし2つ目、4S3Tの予定だったが、4Sの着氷が乱れ、脚をひざまでついてしまい、その後必死でセカンドつけたがコンボと認められず。また減点があったが冒頭のタイムオーバーだったのか。98.39

 

宇野

4F綺麗に回り、4T3Tも決めた。ステップも滑らかでいい感じ。3Aも決め、フィニッシュで右手を天に突き上げた。素晴らしい出来。104.86とここで今大会初の100点超え。

 

コフトン

6分練習で脚を気にしていたが、冒頭の4S3Tを決めた。しかし4Tで転倒してしまったのはやはり脚のせいだろうか。何とか演技終えホッとした表情。89.38

 

フェルナンデス

冒頭の4T3Tは流れるように綺麗。4Sも素晴らしい。3Aも美しい。最初から最後まで流れが途切れないし、堂々とした風格があった。終わって軽く拳を握る。

TES60超えで、109.05は世界歴代2位!素晴らしい。

 

パトリック・チャン

4T3T決め、一番心配だった3Aも決めた。3Lzも文句なし。ブラックバードの部分では、鳥のような軽さを見せている。パーフェクトな出来で102.13とついに100点を超えた。そして何と3人目の100点超えという、恐ろしい大会になった。

 

 

ジェイソン・ブラウン

3A、3F3T、3Lzの構成で、4回転はないが作品としてパーフェクトなものとなつた。何と得点は驚きの93.10。4回転なし、TES48.00でよくこの得点が出た。