7月27日、久しぶりに大和文華館を訪問しました。
今回の特別企画展は、「追善の美術」という地味な題でしたが、中味は予想以上に充実したものでした。
個人的には何と言っても、「マニ教の六道絵」です。
マニ教は、ゾロアスター教、キリスト教、仏教の教えが混淆したものとされており、中国福建省にマニ教の寺院は現存するが信者はおらず宗教としては絶滅したものとされています。
そんな絶滅した宗教の画を見ることができるなんて。
この六道絵の上部の中央がマニということです。
他に、極楽寺の六道絵三幅は超大作でもの凄い迫力がありました。
また南北朝時代の子守明神像は、なかなか美しい女性が描いてあり良かったです。
また奈良国立博物館で浄瑠璃寺の九体阿弥陀像を見たばかりだったので、その体内納入品の擦仏も興味深く見ました。
8月13日まで。