弁護士大久保康弘のブログ

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カルメンマキ&OZの「六月の詩」

今年の6月は梅雨に入っても雨があまり降らず、かといって暑くもならず、朝方など寒くさえ感じる日が多かったのですが、今日は暑くなりました。朝早くモーニングセミナーに行きましたが、ちょうどいい感じの気候でした。人の数倍汗かきの私には、とてもありがたい気候になっていますが、来週後半からは雨になるような予報が出ています。

 

さて、6月になって聴きたくなるのは、カルメンマキ&OZの「六月の詩」。

カルメン・マキ&OZ

カルメン・マキ&OZ

 

1975年にリリースされたこのアルバムは、日本のハードロックの金字塔ではないでしょうか。その記念すべき1曲目がこの「六月の詩」です。

 

YouTubeにはこんなバージョンがありました。 


カルメンマキ&OZ 6月の詩

 うーむ、これはピアノが入ってないな。

 

私はこの年代の日本のロックバンドの中では、このカルメンマキ&OZを高く評価しています。実際、今なお聴いて飽きることがありません。

このバンドの魅力は、本場の英米にない個性があったからではないでしようか。

まず、ヴォーカルが女性のハードロックがそもそも珍しい。世界的にみてもマギー・ベルやヴィネガー・ジョーのエルキー・ブルックスくらいしかいないと思われます。

 

またキーボードがかなりの比重を占め、パープルやユーライアヒープを彷彿させるところもありますが、ピアノが曲の骨格を作り、抒情性を前面に出しているところがそれらのバンドにはない個性です。

 

この「六月の詩」も、ピアノのコード弾きから始まり、そこにメロトロンのフルートが重なるというイントロが実に素晴らしい。その後もメロトロンは使われていますが、奥ゆかしく鳴っているのがほんの少しだけ残念です。

 また、正規のライブ盤での演奏では、ピアノは入っているのですが、さすがにメロトロンはなくて、フルートのフレーズをギターで弾いています。

 

このファーストにはOZの代表曲である「私は風」も収録されており、「Image song」も含め大作が3曲も収録されているのがプログレ好きには堪えられません。

 

隠れ社寺探訪記(2) 奈良・南明寺

シリーズ第2会の今回は、奈良県奈良市の南明寺です。

奈良市といっても奈良市の中心、近鉄奈良駅からは車で30分以上かかる場所で、柳生に着く手前の阪原という集落にあります。

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私が訪問したのは2011年3月12日でしたが、ここを訪れた日付は忘れることはないでしょう。東日本大震災の翌日でした。東北や東日本は大変な一日の続きだったと思いますが、関西は良く晴れた静かな一日でした。

 

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普段は非公開の寺院ですが、この日から2週間だけ特別公開されていたのでした。

私が一番に拝観したようで、内部を一人でゆっくり見ることができました。

 

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この南明寺は真言宗御室派の寺院で、現本堂(重文)は鎌倉中期の建築と推定されることから、創建も鎌倉時代のことではないかと考えられています。

  

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道内には薬師、釈迦、阿弥陀の三如来が安置されています(いずれも重文、平安時代)。

画像は下のものしか見つかりませんでした。

 「奈良 南明寺 仏像」の画像検索結果

板の光背は、前回ご紹介した東明寺の薬師瑠璃如来の光背と似ていますね。

 

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狭い敷地には鎌倉時代の宝篋印塔、室町時代十三重石塔があります。

 

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帰り道にに円成寺に立ち寄りました。ここも奈良の中心部からは少し離れていますが、国宝もあり参拝者も多く、この日も何人か参拝の方が来られていました。

 

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隠れ社寺探訪記(1) 奈良・東明寺

あまり知られていない寺社を訪ねるのが好きです。細い山道を歩き、ようやくそれらしい場所にたどり着き、山門をくぐった時の感慨はいつまでも記憶にとどめておきたいものです。

そんな思いから「隠れ社寺探訪記」と名付けたシリーズを始めることにしました。

第一回は奈良県大和郡山市の東明寺を取り上げます。訪問したのは昨日、2017年6月10日のことです。

寺院のウェブサイトがありますので貼り付けておきます。

toumyouji.com

 

通常は拝観には予約が必要なのですが、6月1日から15日までは予約なしで拝観できるということを、4月17日付日経新聞の夕刊で知りました

10日の土曜日は好天に恵まれたこともあり、訪ねてみることにしました。

 

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場所はこの地図で分かるように、あじさいで有名な矢田寺に近く、法隆寺の北にある矢田丘陵の中腹に位置します。この矢田丘陵には、南から松尾寺、矢田寺、東明寺と3つの寺院があり、矢田寺まではバスも走っていますが、この東明寺へは途中の横山口で下車して30分以上歩かなければいけません。一応、寺までは車道があり駐車場もありますが、小型車で何とか行ける程度の道です。

歩いていく場合、途中までは民家もあり、それほどきつい登りではありませんが、最後の方は急な坂になります。

駐車場から少し上がると山門があります。ここへは石段が残りますが、写真でご覧の通り、かなり崩れかけているので注意が必要です。

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山門を入ると整備された石段があり、そこを上がると本堂が見えてきます。

  

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東明寺は高野山真言宗の寺院で、舎人親王勅願寺、創建は持統天皇の御代693年とのこと。

 

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本堂内中央には、ご本尊である重文の薬師瑠璃光如来がおられます。平安時代のもの。結構インドの血が濃い如来様です。

 

 

「東明寺 仏像」の画像検索結果 

そして厨子の左右に十二神将

その左右に毘沙門天と吉祥天立像。ふくよかな吉祥天です。

奥の別の間には、深沙大将不動明王役行者の像がありました。

小さい本堂ですが、見事な小宇宙を形成していました。

私が訪れた時は私一人だったので、この小宇宙を独占することができました。

 本堂の全景はなかなか撮影が難しかったのですが、少し横から撮ると何とか全景が収まりました。 

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境内には鎌倉時代の七重の塔があります。

 

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ここからは矢田寺に行く道(歩行者のみ)、があり、歩いて行かれる方もいらっしゃいましたが、私はここだけにして帰りました。 

さてこのような限定公開の寺院や、場所が辺鄙なのであまり知られていない寺院も年の功でいろいろ訪れてきて、結構な数になりましたので、自分自身の覚書も兼ねて、このシリーズを続けていきたいと思います。

6月の展覧会、7月以降の展覧会

5月の末頃に、アクセス数が増えてきたと喜んでいたのですが、6月に入り5日以降、残念ながら減少傾向です。

まあ6月に入って、1日からひどい風邪をひいて熱を出してしまい、他の症状もきつかったので定時までの仕事をこなすだけで精いっぱいで、大した記事が書けなかったということもあるかもしれません。ただ、アクセス解析によれば、アクセス先ページはGoogleでもYahoo!でも「快慶展」がダントツだったので、6月4日の快慶展の終了とともにアクセスが減少したことになります。

このように、現在開催中の催しを取り上げると、多くの人にアクセスしてもらえることが分かったので、今何か展覧会をやっていないかな思ってチラシミュージアムなどで調べてみました。

下はそのチラシミュージアムの画像です。

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残念ながら6月中にはあまりないようで、京都のデヴィッドボウイミックロック写真展くらいかな、と思っていたら、こういうものがありました。6月21日からで、場所も梅田グランフロント、午後7時までとアクセスもいいのでぜひ見たいと思います。

www.kanazawa-it.ac.jp

 

7月以降は見たい展覧会が目白押しです。

パリ・マグナム写真展 7月1日から 京都文化博物館

ブリューゲル バベルの塔展 7月18日から 大阪国立国際博物館 

怖い絵展 7月22日から 兵庫県立美術館

源信 7月15日から 奈良国立博物館

とりあえずチェックできたのは以上ですが、先日行った「青春18きっぷポスター展」のように、まだまだ興味深い展覧会もあると思うので、できるだけアンテナを張りたいと思います。

 

またかなり先になりますが、10月3日からは国宝展が京都国立博物館にて開催されます。これは複数回行かないと。

 

小谷野敦「芥川賞の偏差値」

この著者の本は結構読んでいますが 、 このブログで取り上げるのは初めてです。

芥川賞の偏差値

芥川賞の偏差値

 

芥川賞を受賞した全作品についてコメントするとともに採点したもので、労作です。著者は評伝でも定評がありますが、学者らしく堅実な仕事が多く、これもその一つです。何より読書の指南として役に立つのが有難く思います。

 

小説の評価の基準は人によりさまざまだと思われますが、この著者は、切実さを感じさせるものを高評価しているのではないでしょうか。

この中で高評価だった「伸予」は読みましたが、確かに切実でした。

 

伸予 (文春文庫 (308‐1))

伸予 (文春文庫 (308‐1))

 

 

また、たまたま家にあって忘れられていた長嶋有「猛スピードで母は」を読んでみましたが、芥川賞らしくつまらないというか、だらだらと中途半端な作品でした。角田光代の初期の作品もそうですが、「芥川賞チューニング」というのは確かにあって、わざとつまらなくしてしまったような作品は、確かにあると思います。

近年珍しい私小説作家として評価の高い西村賢太も、「けがれなき酒のへど」を読んだときは、あまりの面白さに仰天したものでしたが、それに比べて芥川賞受賞作である「苦役列車」は、あまりひねりもなく面白さに欠けており、見事に芥川賞の伝統にのっとった授賞といえるところが何ともいえません。

 

 

 

ほたる工房総会は6月18日です

私がかかわっている「ほたる工房」というNPОがあります。これは病院において、「アート活動によるささやかな楽しみのひと時を」という事業を行っているNPОですが、6月18日に神戸三宮、生田会館にて総会が行われます。

 

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総会自体はNPОの運営に関するもので、決算を承認していただいたり、予算案の承認をしていただくなどの議事を行いますが、その後、14時から落語会とミニコンサートを開催します。

このミニコンサートはチケットを買っていただければ、会員でなくともどなたでもご参加いただけます。ご興味のある方は、y-okubo@gf6.so-net.ne.jpまでメールをいただければと思います。

 

なお、最近のほたる工房の活動内容はほたる工房のブログからご覧になれます。

「ほたる工房-医療現場にアートの灯を」活動記録

 

 

日本のプログレバンドベスト20に「荘園」!

音楽関係のニュースサイト、amassはときどき見ていますが、最近の記事に、

「日本のプログレ・バンド 20選」を海外プログレ系サイトProg Sphereが発表 - amass

というものがあり、私の畏友藤井博章さんがベースを担当しているバンド「荘園」が入っていないかなあ、と軽い気持ちで見たら、何と本当にランクインしていたので驚きました。

もとの記事はこちら。www.prog-sphere.com

「荘園」はトリオでインストのバンドです。しかしこの記事ではベースはK.Y.という名前になっているのが?ですが。

 

私が荘園のライブを見たのは2015年12月5日の一度だけですが、なかなか緊張感のある演奏でした。下はその時に撮影した写真です。

 

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藤井さんは他にもいろいろなバンドで演奏されていますが、荘園でのライブを早く見たいものです。