奈良市といっても奈良市の中心、近鉄奈良駅からは車で30分以上かかる場所で、柳生に着く手前の阪原という集落にあります。
私が訪問したのは2011年3月12日でしたが、ここを訪れた日付は忘れることはないでしょう。東日本大震災の翌日でした。東北や東日本は大変な一日の続きだったと思いますが、関西は良く晴れた静かな一日でした。
普段は非公開の寺院ですが、この日から2週間だけ特別公開されていたのでした。
私が一番に拝観したようで、内部を一人でゆっくり見ることができました。
この南明寺は真言宗御室派の寺院で、現本堂(重文)は鎌倉中期の建築と推定されることから、創建も鎌倉時代のことではないかと考えられています。
道内には薬師、釈迦、阿弥陀の三如来が安置されています(いずれも重文、平安時代)。
画像は下のものしか見つかりませんでした。
板の光背は、前回ご紹介した東明寺の薬師瑠璃如来の光背と似ていますね。
狭い敷地には鎌倉時代の宝篋印塔、室町時代の十三重石塔があります。
帰り道にに円成寺に立ち寄りました。ここも奈良の中心部からは少し離れていますが、国宝もあり参拝者も多く、この日も何人か参拝の方が来られていました。