弁護士大久保康弘のブログ

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天皇陛下在位三十年記念式典の一日

去る2月24日には天皇陛下在位三十年記念式典が行われました。当日は記念行事の一環として各地で博物館が無料となり(京都では国立博物館、近代美術館の2か所)が無料となったので京都に出かけました。

 

まずは京都国立博物館天皇の即位図を鑑賞。タイムリーな展示ですね。

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他にも国立博物館では国宝である日本書紀の吉田本を見ることができました。これは一昨年の国宝展に出ていたのかどうか、あまり記憶にないので見ることができてよかったです。

ここからは京都のウインズに行くのですが、清水道のバス停で降りたので、ちょうど昨日、テレビで紹介されていた八坂庚申堂へと行くことにしました。

 

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インスタ映えする場所で、若い女性が着物を着て多数来られていてたのでとても華やかでした。

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続いては法観寺(八坂の塔)へ。

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こちらは有料だからなのか、中に入る人はあまりいませんでした。塔の中にはものすごく急なはしごがありますが、登っても外が見えるくらいでした。足がかなり張ってしまいました。

再び東大路通りに戻り、安生金毘羅宮を経由してウインズ京都へ。 

今日はこの御在位30年慶祝の特別版レーシングプログラムをGETするためにウインズきましたが無事手に入れることができました。

 

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さて後の予定としては近代美術館に行くのですが、近くに京の冬の旅で公開されている寺社はないかと調べてみたところ、すぐ近くの建仁寺塔頭である霊源院が公開されているというので行くことにしました。

ここは今川義元ゆかりの寺ということですが、今では今川義元織田信長桶狭間で討たれた武将と思っていたのですが、結構な文化人だったようです。

 

 ここから四条通に出るまでにもう一度ウインズに寄ることができたので、レーシングプログラムがないか見てみたらちょうどなくなってしまったところでした。

そこからは久し振りに四条通りの北の「権兵衛」で鴨なんばを食べました。

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そして最後の目的地、京都近代美術館へ。 

 

 

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ここの展示は「世紀末ウィーンのグラフィック」。結構点数が多くて疲れました。

入院以降、あまり歩けなかったのですが久し振りに歩いたり、梯子を上ったりして

疲れましたが、おかげでこれ以降、普通の歩き方に戻ったような気がします。

 

時刻表にない鉄道その5 別子マインパーク

5久しぶりのこのシリーズ、今回は旧別子銅山を観光公園としたマイントピア別子の復元鉱山鉄道を取り上げます。

ここには2015年4月12日に訪問しました。

 

パンフレットにも掲載されています。

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ここに行くには新居浜から車で行きます。川沿いを遡って行ったところで駐車場があり、そこがマイントピアです。

 少し歩くと始発駅があります。

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 乗車時間は本当に短くて3分くらいですが、その中でのハイライトは鉄橋を渡るところ。

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渡ればすぐに終着駅です。ここにはいろいろな昔の車両が展示してありました。

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短い距離ですが楽しめました。

終着駅からは坑道に入ります。

 

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その中にあった模型鉄道を挙げておきます。

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読書記録 応仁の乱、観応の擾乱、承久の乱

 最近の中公新書の日本史関係のラインナップは大変充実しています。特に中世の3つの乱、応仁の乱観応の擾乱承久の乱を論じた3冊はよく売れているようです。応仁の乱観応の擾乱は以前読んでおり、今回、承久の乱を読み、この3冊を読みましたので3冊通じての感想を書いてみたいと思います。

 まずは応仁の乱から。

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

  この応仁の乱、長々と続いて都を荒廃させた大乱の割には分らないことだらけです。そもそも室町幕府と倒幕勢力の戦いではなく、室町幕府はおいておいて東軍と西軍が戦っているのがよく分らない。最終的な戦争目的も分からないので、結局乱が終わってどうなったかというのもよく分らない(むろん幕府の権威が低下し戦国時代が到来したのは知っていますが、もともとそんなことを意図して戦争を始めたわけでもないでしょう)。この点、関ヶ原の戦いなどは、家康を天下人と認めるか反対するかという争いだし、あっという間に決着が着き勝者と敗者が完全に分かれたこともあり分かりやすい。応仁の乱の結果としては「以後戦国時代になった」と言われますが、そもそもそれを目的として戦ったわけではないでしょう。このように分からないことこの上ない応仁の乱を、この書物がよく分かるようにしてくれたかというと、解像度が上がりはしたものの、結局よく分からなかったのでした。

 

次はもっとよく分らない観応の擾乱

 

  

 室町幕府の初期、足利尊氏が将軍となって、当初は弟である直義との2頭政治で結構上手く行っていたのに、いつの間にか対立してしまい、最終的には直義が敗北して支配体制が確立する。この2人は軍事面と行政面で役割分担をしており、(今回それがよく理解できました)だとするとなぜ対立するようになったかがよく分からない。一時、直義が制圧したのになぜかその後急に敗色が濃くなったというのもよく分からないところです。

  

承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書)

承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書)

 

 3冊目は承久の乱後鳥羽院鎌倉幕府が戦い、ただし後鳥羽院は倒幕を目指したのではなく北条義時個人を追討する目的であったというのはこの本でよく分かりました。

 また後鳥羽院が敗北して、鎌倉幕府の勢力が確立したのはよく分かりますが、ただ戦後処置として、治天の君である後鳥羽上皇を遠島にする、法的根拠が分からない。まあ戦いに敗れたので勝った側は責任追求ができるのでしょうが、部下はともかく、最高権力者である後鳥羽上皇に責任を取らせる政治的正統性があるのか。これが分からない。

また後鳥羽院ですが、この謚号は亡くなってからかなり後に送られたもので、その前は隠岐院と呼ばれていたとのこと。院政を始めた頃は何て呼ばれていたのか疑問に思ったのですが分かりませんでした。

 

 今この3冊を並べるとサブタイトルが並びますが、サブタイトルを見ても後の2つに比べて応仁の乱の分からなさが際だちます。

 

 ところで、日経新聞の土曜日の読書欄の前の頁に連載されている本郷和人教授の「日本史ひと模様」はいつも愛読していますが、ちょうど2月16日付け紙面に、この3冊に関連することが書かれています。

 前出の「承久の乱」を本屋さんで探したら、本郷さんの「承久の乱」があって「あれ、この著者は確か違う方だったが」と思ったことがありました。つまり本郷さんも承久の乱の本をほぼ同時期に出されたわけですが、そのこともあってこのコラムを書かれたのでしょう。

 そのコラムには、歴史学の本が売れる(あるいは学会で評価される)にはサステナビリティーが必要であり、ああでもない、こうでもないと書かねばならず、「何が原因でどうなった」とすぐに結論を出してはダメで、結論を保留する方がよいということが分かったと書いてあります。

 まあ、それはそうだとしても、「何が原因でどうなった」は陰謀史観になりやすく、その陰謀史観の本は結構売れていることからすると、学会での評価はともかく、坂井教授の中公新書と本郷教授の新書のどちらが売れるかをそこに求めるべきではないんじゃないかな。アマゾンレビューで本郷教授の本には「坂井本にはない罵詈雑言の類いがみられる」と書かれていますが、まあ罵詈雑言を書くような人には坂井教授の本は読めないでしょうからそこは仕方ないのでは。

 

 呉座教授の本を読んでも、結局応仁の乱の原因と結果はよく分からなかったのですが、それは仕方ないことだったのですね、と自己正当化して本項を終わります。

 

2019年1月の行動記録

このブログは1月1日に更新してからずっと更新していませんでしたが、実は1月中旬にめまいで倒れて入院していました。

前の晩にめまいがしていたのですが、そのうち止まったので早めに寝ました。しかし寝ていたのに強烈なめまいがして、朝には全く起き上がれない状態になっており、救急車で搬送され4日間入院しました。

入院の初日は頭が上げられず、2日目にはようやく起き上がれるようになりましたがベッドからはなかなか出られず、3日目に手すりを持って移動できるようになりました。

木曜日に入院して、日曜日に退院したのですがちょうど3連休だったので月曜まで休み、火曜から仕事に復帰しました。結局仕事を休んだのは2日間でしたが、これまで旅行とかフィギュアスケート観戦で仕事を休むことはあっても病気で急に休むことは一度もなかったので今回の休みは残念でした。

その後も平日は仕事をしていましたが安全運転で最低限のことしかできず、今回の2月の三連休みでようやく余裕ができました。

ということで1月は仕事で淡路島の洲本に行ったくらいでした。

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2月に入ってようやいろんな活動に復帰し始めています。

謹賀新年

皆さま、あけましておめでとうございます🌅⛩🎍

今年の初日の出です。

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昨年後半はあまりブログの更新ができませんでしたが、今年はもっと役に立つ記事を書こうと思っています。

本年もよろしくお願いします。


2018大晦日の読書

今年も残すところあと4時間と少しとなりました。

昨年も書きましたが、毎年目標にしているのが、

年間200冊本を読む

そのうちラスト1冊は古典的作品を読む

ということです。

年末の28日に胃が悪くなり、その日は全く、また前後もほとんど本が読めなかったのですが、30日から気合いを入れて読みまくり、何とか200冊に達しました。

そして今年の古典は、シェイクスピアの4大悲劇。


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このうちオセローはあまり面白いとは思えず、リア王は凄いのは分かるがなかなかついていけない。マクベスが一番筋が分かりやすくて面白く読めました。


今年も当ブログをお読みいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。では良いお年をお迎えください。



フィギュアスケート グランプリファイナル

グランプリシリーズも6戦を終え、大一番グランプリファイナル。羽生君が去年に続いて欠場となりましたが、女子は紀平梨花ザギトワの対決で例年にない盛り上がりをみせました。

ザギトワが先に2連勝し、紀平がフランス大会を制して迎えたファイナル。紀平はSPでついにトリプルアクセルを決め、82.51とこの時点でザギトワを上回る世界最高点で首位発進。

そしてフリーでは冒頭のトリプルアクセルが両足着氷でダウングレードとなりましたが、これでその日のトリプルアクセルの調子はいまひとつだと考え、続いてのジャンプはトリプルアクセルを決めてセカンドは2回転に変えてきれいに着氷しました。そして何より凄いのはここでのセカンドが2Tとなったことから、セカンド3回転を後半の3Lzの後につけるということかがジャンプに回すという冷静さで、見事フリーでも150.61で1位、完全優勝となり、五輪金メダリストを破ったということもあり大ブレイク。日曜のスポーツニュースだけでなく月曜のワイドショー、さらに火曜、そして水曜日の凱旋帰国までずっとテレビで放映され注目を浴びていました。

 

 

ファイナルで優勝した後、「紀平さんはこれまでファンの間で注目されていたの」と聞かれることがありました。

 もちろんその通りで、私がこれまで会場で紀平選手の演技を見ることができたのは、2016年の近畿選手権ジュニア、西日本選手権ジュニアと、2017年のジュニアグランプリファイナルというジュニアでの3戦のフリー、そして全日本のフリーと合計4回で、今年のNHK杯フリーが5回目でした。

 

昨年のジュニアグランプリファイナルでは冒頭の3A+3Tは決めましたが、次が1Aとなってしまい、会場では歓声とため息が聞かれました。しかし続く全日本のフリーでは見事に3A+3Tと単独3Aの2回の3Aを決めていました。この時既にTESが69.69と宮原を8.65上回っていたのですが、宮原のPCSが74.41と圧倒的に高く61.76の紀平を12点以上上回っていたため、フリーで2位、全体で3位でした。

このように、昨年の全日本ではジャンプは決めていましたが演技の印象は宮原の方が印象深く、宮原のPCS12点高かったのも納得でした。

しかし今年になっての成長ぶりは凄まじいもので、NHK杯では紀平67.55、宮原71.50とその差は縮まり、今年のファイナルでは紀平72.40宮原69.56と逆転していました。

このように紀平のPCSが急上昇したのは、フリーの曲のスケールの大きさと、それに負けないスケールの大きな滑りでしょう。

 

さてその紀平選手の良さですが、まずは身体面で、下半身だけでなく上半身も強靭なことが挙げられます。ジャンプの回転には上半身の強靱さが必要ですし、またステップも上半身の強靱さがあってこそ大きく魅力的な動きができるわけです。音楽的センスにも優れており、演技構成点の高さにつながっています。

またインタビューを聞いても、とても16歳とは思えないしっかりした考え方で、頭の良さがうかがわれます。このまま順調に伸びて行くことと思いますが、まずは今週末に門真で行われる全日本選手権。女子の2日間はチケットを確保できたので楽しみです。