今年も、例年通り非公開寺院特別公開に行きました。
まずは30日、夜に京都で所用があったので昼から京都に行き、安祥寺から訪問を始めました。山科駅から少し西に行き、JRの線路を小さなトンネルでくぐってさらに北に行き、少し上り坂を上って、疎水を渡ればすぐです。
ここは長く非公開で、場所的にも山科の疎水の北の隠れた場所にあるため、今年の特別公開に選ばれるまでは恥ずかしながらその存在を知りませんでした。
まずは正面の本堂へ。
ここにはご本尊である十一面観音が安置されています。すらりと背が高い。両脇には四天王がおられます。
次に隣の地蔵堂です。
ここには地蔵菩薩が安置されていますが、ここの地蔵菩薩は座像で、顔もかなり怖く、我々がよく思い描くお地蔵さんとはちがうものでした。
奥には多宝塔の跡があります。
この多宝塔は火災で焼失しましたが、中に安置されていた今年国宝になった五智如来像は無事で、現在は京都国立博物館に寄託されています。この日は後で国立博物館を訪れ、阿閦如来像と宝生如来像の2体を見ることができました。
次は毘沙門堂へ。疎水まで戻り疎水沿いに東へ行きます。
しばらく歩いて山裾までくると毘沙門堂の入り口。石段を登ります。
ここはご本尊毘沙門天は秘仏ですが、奥の宸殿や霊殿の迦陵頻伽の壁画を始め、見どころの多い場所でした。
これは境内の弁天堂ですがここの弁天像はなかなか面白い。宇賀神さんは弁天様の頭ではなく下の方におられ、またいろんな眷属がいて、弁天像というよりパノラマになっていました。ここは是非拝観して下さい。
ここからは山科駅に戻り、地下鉄で今出川に出て光照院へ行きます。
途中、今回特別公開中の三時知恩寺の前を通りましたが、以前訪問したことがあるため今回は見送り光照院へ。
門を入り、本堂へのアプローチが駐車場という、京都の町中の寺にありがちなところが少しもったいない。
ご本尊は釈迦如来ですが、暗くてなかなかお姿を見られませんでした。
この日はここから京都国立博物館に行き、一遍上人絵伝を見ました。
さて連休後半の5月3日に、再度京都を訪れることにしました。
まずは聖護院。ここは何年か前の特別公開の際に訪問しました。
今回は隣接する積善院も公開されています。ここは初めて訪問します。
ご本尊は本来、不動明王でしたが准胝観音、弁財天、役行者もご本尊となっています。
続いては得浄明院へ。
私は今回、聖護院から行ったので北の方から行ったのですが、ここは華頂大学から知恩院へまっすぐ続く道から行った方がいいでしょう。
ここは善光寺式一光三尊阿弥陀如来がご本尊ですが、戒壇巡りができます。
そこからは知恩院の三門を眺めながら、丸山公園の坂本龍馬、中岡慎太郎像を見て長楽寺へ。
かなり長い列ができていました。20分くらい列に並んでようやく本堂へ。
本堂の中はそれほど混雑しておらず、二頭の龍の上に乗った秘仏准胝観音のお姿をよく見ることができました。
ここに来たら頼山陽先生の墓に参らないとということで、奥の方に行きました。
ここでは、なぜか頼山陽先生の功績を私より年上の女性に解説する羽目になってしまいました。
庭園も公開されています。
帰りは久しぶりに河原町から阪急に乗ろうと思い、駅に着くと次の次の特急が「京トレイン」とのことで、急いで3番線に行き何とか席を確保しました。
中にはこんな場所があります。