弁護士大久保康弘のブログ

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菊花賞 馬はゴールが分かるのか

菊花賞を見に行きました。昨年は台風の影響で大雨の中行われましたが、今年は晴天に恵まれました。

 

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いつものように4コーナー付近に陣取ってレースを待ちます.。ここだとパドックも近いし。

 パドックのエタリオウ。

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  エタリオウの強さは認めますが、ただ何せ1勝馬。勝つイメージもあまり浮かびません。

 

パドックのフィエールマン。

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レースは超スローペースとなり、1周目のスタンド前はこのように先頭から最後方まであまり差がなく通過。

 

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直線、このようにエタリオウが完全に先頭に立ちました。

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しかしそのあと、内からフィエールマンが鋭い足で差してきて完全に抜き去りました。その後エタリオウも再度盛り返し懸命に差を詰めましたが、詰めたところでゴール。

 

この直線で私はオルフェーブルの凱旋門賞を思い出しました。

あの時も、ものすごい手ごたえで先頭に立ったものの、なぜかその後へろへろと内によれて、内からきたソレミアに差されてしまったのでした。

この父を同じくする2頭は、「競馬というのはゴールで先頭に立つのが勝つことだ」ということが分かっておらず、直線向いて先頭に立てばそこで力を抜いてしまったような気がします。

 

このエタリオウのレースについて、アンカツさんはツイッター

「何というか、勝ちたくないタイプの馬は本当に追い出しが難しい」

と発言していましたが、要は「ゴールが分からない」タイプの馬を、「勝ちたくないタイプの馬」と表現しているのではないかと思います。

 

直線先頭に立つとソラを使う馬もよくいますが、ゴールが分からず、先頭に立つとそれで満足してレースが終わりと思うのでしょう。

 

ただ、そもそもどのように馬はゴールを知るのでしょうか。もちろん勝手に分かるわけではなく、騎手が教えるのでしょうが、すぐに理解する馬となかなか理解しない馬がいるのでしょう。

 

エタリオウが、「最強の1勝馬」の称号を返上するには、レースとは何か、ゴールとは何かを教え込まなければいけないのではないでしょうか。

 

清水寺の秘仏、大随求菩薩

10月6日、清水寺塔頭の随求堂にて、秘仏である大随求菩薩が222年ぶりに随求堂にて公開される(その間に出開帳はあったようです)というので、これはぜひ拝観しなければと行きました。

 

この大随求菩薩は、あまり聞き慣れない名前ですが、密教の菩薩で胎蔵界曼荼羅の蓮華部院にいらっしゃるということです。

 

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蓮華座の下の座の部分が何層にもなっており、上部の 宝具なども素晴らしく、お顔は柔和でした。

胎内巡りもしました。

 

そして古い版木で刷ったという、限定ツアーグッズの随求陀羅尼も無事GETすることができました。

当日は少し雨が降る時もありましたが、せっかく久しぶりにここまできたというので先に進み清水の舞台へ。修理中でしたが何とか外を見ることができました。

 右下に音羽の滝が見えますね。

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久々の清水の舞台でした。

 

 

森見登美彦「夜行」を読みました

 森見登美彦の「夜行」をようやく読みました。

夜行

夜行

 

この本は以前、直木賞にノミネートされたときに取り上げたことがあります(2017.3.2恩田陸森見登美彦)。

そこでは、鞍馬の火祭の夜に忽然と姿を消した彼女、というところから始まるらしいので、それなら、私自身が以前、鞍馬の火祭の日に体験したことと同じなので、オチがそれと同じだろうと思って読まないのだ、というようなことを書きましたが、今回読む機会があり、読んでみるとそんな話ではありませんでした。失礼しました。

 

まず舞台になるのが尾道。第一章ではなく第一夜となっています。以下、第二夜奥飛騨、第三夜津軽、第四夜天竜峠、第五夜鞍馬と続きます。

 

そして岸田道夫という画家の連作銅版画「夜行」をめぐる奇妙な話をそれぞれ異なった語り手が語ります。

最後に世界が反転してしまうところが面白い。

 

ところでこの本を手に取ってみるとカバーがなかなか凝っています。表紙は海の向こうに島があり、その間の海はまるで川のようだという尾道の風景ですが、それが右に続きそのまま裏カバーに続いています。そしてその裏の風景は、この作品の第二夜奥飛騨のような風景になっています。

 

いろいろと楽しめる作品でした。

プラド美術館展

9月15日に神戸県立美術館で開催されたプラド美術館展を見に行きました。

 

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 先日見たNHKの「日曜美術館」でベラスケスが取り上げられており、漫画家の荒木飛呂彦先生が出演していましたが、あまりに若々しく、これはもしかして「ジョジョ」に出てくる吸血鬼の一族の末裔ではないかと思ったのでした。番組では「ラス・メニ-ナス」が取り上げられており、げっこれが日本で見られるのか、なら絶対見に行かなければと思いましたが、残念ながら来日しないのでした。

 

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しかしこのチラシにあるようにベラスケスの作品が7点も来日するのは例外的ということで、見に行った甲斐はありました。 


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面白かったのはこの王家の一族で、瓜のような長い独特の顔をしています。

 

かなり前にレンブラントを見たときも思ったのですが、やはり一流の画家が描いた絵はオーラがあり群を抜いています。陳腐な感想で申し訳ないですが、そのように感じました。

 

大和文華館 中国朝鮮絵画

9月16日は前回ブログで書いたProg Harvest Festivalでしたが、この日はその前に大和文華館の無料公開日だったので訪問しました。今回の展示は中国朝鮮絵画。

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国宝の雪中帰牧図はいつ見ても素晴らしいものですが、今回の展示のうち特に興味深かったのが、方士庶の「山水図冊」という画集。

 

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このような奇想ともいうべき画風は、後の若冲などにも影響を与えていますが、現代のイエスの「危機」のジャケット画でおなじみのロジャー・ディーンなどにも影響を与えていると思われます。

 

下はロジャー・ディーンのイラストから。

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というわけで結構楽しく見ることができました。 

 

Prog Harvest Festival

9月16日、西中島南方のライブバーでProg Harvest Festivalが開催されました。

4組のアーティストの競演でした。

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 トップバッターはレザニモヲ。

京都を中心に活動するピアノとマリンバのさあやさんとドラムの963さんの2人組。

 

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さあやさんはキーボードだけでなくマリンバとドラムも叩きます。

 

続いてはR1SAさん。ソロで。

  

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打ち込みをバックにパーカッシブなピアノとシンセが独自の世界を作り上げています。

 

 

 続くフェイターンさんは、今日はマコ・フェイでさらにバンドというレアな編成。

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テルミンをあやつりゆらゆらと動くフェイターンさんはまるで出雲阿国かアメノウズメノミコトか、といった風情。

 

トリはネゴアコースティカ。

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これぞプログレという曲をアコースティックな編成で。チェロの響きが素晴らしい。 

 

素晴らしいライブをありがとうございました。