弁護士大久保康弘のブログ

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東淀川区役所で法律相談

2月3日は久しぶりの法律相談で東淀川区役所に行きました。


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ここは初めてではないのですが、前に来たのがいつだったか覚えていないくらいで、行き方も覚えていませんでした。

コロナ禍以降、法律相談がかなり減っているのですが、顔を見て法律をすることによりできるご縁もあるので、そのご縁を大切にしたいものです。

全日本フィギュア2021

無事開催されたフィギュアスケート全日本選手権。土曜日の女子SPとアイスダンスフリーだけでしたが生観戦できました。
ショートサイドでしたが前から13列ぐらいの席で、出入り口に近くてなかなかの良席でした。

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会場に到着したら男子最終グループの練習中でした。
じきに羽生くんの曲かけが始まり、4Aの練習もたっぷり見ることができました。
男子の練習はあまり意識していなかったので嬉しいサプライズでした。

続いてはアイスダンス。リズムダンスでの約5点差をひっくり返すのはさすがに難しく小松原組の逃げ切り、優勝となりました。

さて女子前半グループ。第1滑走の大庭雅タイタニックが印象に残りました。


第2グループ最終は吉田陽菜で、先に席を立つ人がいたのですがこれは見ないと。3Aを見ることができました。
今回は出入り口に近い席だったので第2グループの終了後スープカレーを食べて無事第3グループ練習前に席に戻ることができました。

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第3グループでは、渡辺倫果が3A決める素晴らしい演技でフリーだけなら4位、待望の新星登場となりました。あとは住吉りをんの4T挑戦も素晴らしかった。

最終グループは、第1滑走の松生は緊張のためか冒頭から2つミスが続ました。
続く三原舞依は、途中まではとても良かったのですが、後半最初の2Aがシングルになってしまい、その後シングルをつけてしまったため、その後跳んだコンビネーションがキックアウトされてしまいました。133.20はフリーだけなら5位。

宮原は前半は良かったのですが、後半はスタンドから見ていても回転不足が目立つ残念な出来でした。132.75はフリーだけなら6位。

河辺愛菜は何と言っても3A着氷が大きい。NHK杯のSP、フリー、全日本のSPに続きフリーでも成功。これで乗れるか、と思ったら続く3Lz3Tが2Tに。その後もジャンプは不安定だったが後半、2A3T2Tを決め、そして続く3Fに3Tをつけることができ、これがもの凄く大きく、3位争いの明暗を分けるポイントになりました。135.38とフリーだけで三原舞依を2.18点上回りました。


樋口は、3Aは認定されたが着氷乱れマイナス。ただその後は3Lo3Tが回転不足になった以外は時々あるパンクもなく良い出来で、最後は自信に溢れた演技でした。147.12

坂本 冒頭からダイナミックな演技で全てプラス評価。難しいプログラムをうまくこなして堂々のフィニッシュ。154.83とただ一人150点台。会場全員がスタオベ。

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帰りは知人がさいたま新都心駅の駅ピアノを弾くというので早めに会場を出ました。前日の羽生くんのSP曲、「序奏とロンド・カプリチオーソ」のピアノソロバージョンをリクエストしましたが、見事に弾きこなしてくれて感動しました。






2021年の終わりに

今年は前年からのコロナ禍がある程度収まったものの、秋まで行動制限が続き、なかなか動けない日々が続き、グランプリファイナルが中止になったりする中、2月に突発性難聴になるなど個人的にも順調さを欠いていました。

そんな中、12月には2年振りに東京に行きフィギュアスケート全日本選手権を見ることができ、ようやく良い流れができてきました。

晦日は例年と同じように読書で過ごしました。今年は新約聖書。ラザロの復活のシーンが出てきたときにはおお、これが、と思いました。


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これで今年も200冊読むことができました。


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それでは、また来年。良いお年をお迎えください。



歳を重ね痛切に感じる小説 谷川直子「あなたがはいというから」朝倉かすみ「平場の月」

年齢を重ねないと分からないことがあります。早く目が覚め過ぎることなど、ほんの少し前には自分がそうなるとは思いもよらなかったことです。目が覚めても寝足りないわけですから、その分をどこかで補わないと辛い。昼食の後は眠るようにしていますが、電話で起こされる時もあり、なかなか帳尻合わせは難しい。
このように年齢を重ねて分かるのは、中年以降の人物を主人公にした小説も同じです。最近読んだ2冊の小説もそのようなものでした。
まずは谷川直子「あなたがはいというから」。
大学時代に恋人だった2人が、37年振りに再会し、という話ですが、つまり主人公は60歳なのですね。
再会して気持ちが通じ合うのですが、かなり苦いものがあります。パリに行く場面があるのですが、これは小説の読ませどころというよりも、作者から主人公たちへの花向けのように思います。

もう一冊は、朝倉かすみの「平場の月」。こちらは中学時代の同級生に50歳手前で再会する話。中学時代に男子から付き合ってと言ったものの、「いやです」「だれともいやなので」と言われ、そのままになっていたが35年振りに再会して、その後、というもの。こちらは「あなたがはいというから」に比べてかなり地味な展開ですが、それだけによりリアルです。
主人公の男性(青砥)と女性(須藤)は別れてしまいますが、それは、青砥が、「須藤、一緒にならないか」と言ってしまったから。これに対し須藤は、「それ言っちゃあかんやつ」と言うのです。
この須藤という人物の勁さに胸を打たれます。




隠れ社寺探訪記(22)東福寺の塔頭 正覚庵、光明院、南明院

毎年春と秋には京都で非公開寺院の特別拝観がありますが、コロナの関係で春は中止となり、なかなか開催されませんでした。ようやくこの秋は開催されることになり、東福寺塔頭がいくつか公開されていたので行ってきました。

京阪の鳥羽街道駅で下車し、東福寺の南門を通って、

まずは正覚庵から。

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ここは歴史的に貴重な文化財があるわけではないですが、旧白洲屋敷ということで、近代の建築物としては見事なものです。格天井が美しい。庭園を散策できました。

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次は光明院に移動します。歩いてすぐです。

ここは重森三玲の手による庭園が見ものです。


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入り口で、「特別拝観ですか通常拝観ですか、と聞かれます。特別拝観は2階に上がれるとのこと。

特別拝観は1,000円で通常拝観は300円ということですがせっかくの機会ですので特別拝観にします。


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1階から見た庭園です。こは写真撮影可能。2階からの写真撮影は禁止。

しかし2階に上がっての庭の全体の眺望は素晴らしく、2階に上がるだけの価値はありました。

「拝観の手引」に2階からの眺めが載っていました。

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続いては南明院。

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ここは秀吉の妹で家康と縁組し正室となった旭姫ゆかりの寺院ということですが、小ぶりな枯山水がある程度でした。

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この日はここから伏見稲荷まで歩き、JRでJR藤森駅まで行き、藤森神社を参拝しました。

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絵馬の一つが、競馬の藤森特別のものでした。勝ち馬の名前が列記されていますが、1勝クラスの条件戦なのであまり有名な馬はいません。ただ1頭、タマモクロスを除いては。

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京都新聞杯当日、同じ距離の条件戦を京都新聞杯を上回るタイムで勝ち、その次のレースがこの藤森特別で、このレースも圧勝。飛躍のきっかけとなったレースでした。

この日はこの後、京阪墨染駅近くの中華料理店で昼食を食べて帰りました。




大津市歴史博物館 「西教寺」展

10月16日、大津市歴史博物館にて開催された「西教寺」展を見に行きました。

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10月16日、大津市歴史博物館の「西教寺」展を見に行きました。この大津市歴史博物館ですが、最近では「聖衆来迎寺と盛安寺」「義仲寺」という、滋賀県の寺宝の企画展が開催されています。滋賀県は、古くからの歴史がある社寺が多いのですが、京都のようにそれぞれの社寺で寺宝を見られる体制が整っていないため、なかなか寺宝を見る機会がありません。大津市歴史博物館は、時折、そのような社寺の寺宝を見せてくれる企画展を開催してくれるのでありがたい限りです。

西教寺は坂本の中心から少し離れた場所にあり、二度訪問したことがあります。明智光秀ゆかりの、落ち着いた佇まいの寺でした。


この博物館では、以前の企画展でも撮影可能な仏像がありましたが、今回もあったのでまずはその聖観音さまから

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今回の展示では、絵画に面白いものが何点かありました。

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この2点の阿弥陀来迎図は、緑青の色に惹かれました。図録から取ったものですが、右のものはそれなりに色が出ていますが、左のものはもっと背景に緑青の色が出ていたのに再現できておらず残念。


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これは「甘露図」というジャンルのものらしく、朝鮮で製作されたもので、国内で描かれた例はないとのこと。道理でこれまで見たことがなかったはずです。


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これは図録では小さくなりすぎて何だかよく分からないのですが、中国風俗図屏風という、中国の城壁内の都市を描いたもの。かなり大きな図でしたが、あまりに情報量が多くて目眩がしそうになりました。


さてこの日はその後、三井寺に行って、門前の「風月」で弁慶そばを食べました。きのこと鶏ささみが入ってあったまります。


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そして三井寺といえば微妙寺の十一面観世音。足が短く他人とは思えません。重文ですが、最近は宝物庫に収蔵されるようになり、もしかしたら国宝に昇格するかもと思い、その日を心待ちにしています。


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