大和文華館の「やまと絵のこころ」展を見てきました。
今回の目玉は、国宝の寝覚物語絵巻。大和文華館は国宝を4点所有していますがそのうちの一点です。
後半は岡田為恭特集。近年、この大和文華館では岡田為恭の収集に力を入れているようです。
春秋鷹狩茸狩図屏風が見もの。
下は茸狩の一部を拡大したものですが、この、童子が木につかまり崖にあるきのこを取る場面は、以前大和文華館で見た記憶があります。なかなか楽しい画面です。
ところがこの岡田為恭という幕末の絵師、狩野の一族に生まれながら、復古やまと絵を描くようになり、この屏風のような傑作を残しました。しかし奈良県で尊皇攘夷派に斬られ若くして亡くなったことを知りました。今奈良市でこの屏風を見ることができるのも何かの縁だと思います。
展覧会は2月18日まで。