弁護士大久保康弘のブログ

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大阪中之島美術館 長沢蘆雪展

大阪中之島美術館で開催されていた長沢蘆雪展を見ました、

 

前期が11月6日まで、後期が12月3日まで開催されていましたが、展示されている物の9割が展示替えなので、前期・後期とも観る必要がありました。

幸い、前期期間中に検察に行く用事があり、また後期にも用事があったので、ついでに行くことができました(検察庁と美術館は川を隔ててすぐ近くです)。

 

前期の目玉は串本無量寺の竜図屏風、虎図屏風。

これは今まで3回以上見たことがあります。

最初は名古屋で開催された「武家の玄関」展。

次はMIHOミュージアムでかいさた蘆雪展。

そして現地である串本無量寺

今回が4回目ですが、いつ見ても大迫力の画面であり良いものです。

蘆雪と言えば、丸くてコロコロしているわんこが可愛い。また子供らも可愛い。これが今受ける要素といえます。

 

 

2023京都非公開寺院特別公開

京都秋の特別公開は、11月18日に、西本願寺東本願寺の間にある3つの寺を拝観しました。

 

地図の右にある緑の部分が東本願寺です。法輪寺は一念寺のすぐ北にあります。

 

まずは一念寺。

 

続いて法輪寺

そして明覚寺。

いずれも街中にある地味なお寺さんで、このような企画がなければ存在すら知らなかったと思います。

午後は東福寺へ。

紅葉はまだ早かったのですが、大涅槃図の特別公開を見たかったので満足しました。

 

 

大涅槃図は猫が描かれているのが有名ですが、隣の人に象の前脚の下ですと言っても象自体がどこか分かってもらうのに苦労しました。

 

 

かくれ社寺探訪記(30)23.11.4木津川市鹿背山 薬師寺、海住山寺

毎年秋、11月最初の週末に木津川市で特別公開が行われています。

京都市内の特別公開と比べると小規模ですが、木津川市に点在する、かくれ社寺の雰囲気満点の社寺を訪問できる良い機会です。

今年は久しぶりに11月4日に行くことにしました。鹿背山不動、旧燈明寺収蔵庫、薬師寺海住山寺に行ってきました。

 

鹿背山不動は木津駅から東、加茂駅との中間の鹿背山の山裾にあります。家から車で、木津川台として大規模に開発された場所の新しい道を通り、開発地の北の端で右に曲がり、2車線の新道を通っていきます。その新道が尽きて地道になったあたりに、臨時駐車場らしきものがありました。

車を止めて少し歩くと本堂が見えてきます。

 

特別公開の不動明王は奥の岩穴の中にいらっしゃいました。

 

お寺の方に聞けば、裏山を1周する20分くらいのコースがあるとのこと。天気も良いので行ってみることにしました。

 

下の写真の石仏は、「春日のおばはん」という名前がついているようです。

 

続いては旧燈明寺の仏像を見に行きます。2度目の訪問になります。ここは本堂と三重塔がなくなり、横浜の三溪園に移設されています。

 

そこから、川の土手道を北に移動すると薬師寺です。

 

最後に海住山寺へ。ここまで歩いて来られる方も結構おられ、いつも感心します。

毎年特別公開の時期に紅葉になるなですが、今年はかなり遅くまで暑かったのでまだ紅葉は少しだけでした。

五重塔の開扉を拝観し、本堂の寺宝を拝観します。

先日、奈良国立博物館での「聖地 南山城」で、高名な十一面観音を観る機会がありましたが、この日には東京国立博物館にて開催中の「京都 南山城の仏像」展に出陳中でした。それでも多数の寺宝を拝観できて良い時間を過ごすことができました。

 

 

文化の日の美術館巡り MIHO、滋賀県立美術館、東福寺展

先日、東近江の社寺を巡りましたが、そのついでに行っておきたかったのが滋賀県立美術館の「千年の秘仏と近江の情景」展。時間がなくその時は行けませんでしたが、改めて行こうと、他にどこに寄ろうかとプランを考えていたら、MIHOミュージアムで「金峯山の遺宝と神仏」という企画展が開催されているのを知り、また、朝早出すれば信楽高原鉄道回りで10時10分には美術館に行けることに気づきました。

11月3日に、文化の日に行くことにしました。

信楽高原鉄道は、国鉄時代に乗りましたが、それ以来の乗車になります。

 

貴生川駅ではもやがかかっていましたがすぐに消えていい天気に。林の中を走るような感じで見晴らしはあまり良くありません。

信楽駅ではタヌキのお出迎え。

ほどなくバスが来て、20分ほどでMIHOミュージアムへ。途中の乗客は私一人だったので、運転手さんと天下一品朝宮店の話をしました。この天下一品朝宮店、残念ながら閉店になりましたが、知る人ぞ知る店で、閉店前には東京からも来られた方がいたとのこと。

MIHOミュージアム金峯山の遺宝と神仏」では国宝が何点か出ていましたが、だいたい見たことがあるものでした。

 

さすがに山の上だけあって紅葉が見られます。

 

 

帰りのバスは石山駅に到着しますが、美術館へのバスは瀬田駅から出るのでJRで一駅、瀬田駅で下車。駅前の餃子の王将でお昼を食べましたが、バスがちょうど店の前から出るのでありがたい。

 

滋賀県立美術館の「千年の秘仏と近江の情景」

湖南市の正福寺の大日如来を見ることができました。

 

展示品が少なかったので、瀬田駅に15時過ぎに戻ることができ、これなら京都国立博物館に1時間半ほど滞在できるので、「東福寺」展を見に行くことにしました。

以前東福寺で、墨蹟の展示を見たことがあり、今回墨蹟が少なかったのは意外でした。

こちらでも何点か国宝を見ることができましたが、書状や目録が多かったのは少し物足りない感がありました。

 

湖東を描いた2作 冬虫夏草 かくれ里

先日、東近江簡易裁判所に行ったついでに永源寺石塔寺、石馬寺をめぐりましたが、そのあたりの地域を舞台にした2作を読みました。

 

冬虫夏草

一つはこの梨木香歩の小説。

時代は明確には書いていないのですが、205頁に、

「昔からの友人が今、土耳古にいる。(中略)村田というその友人は」と書かれているところから、1999年頃ではないかと思われます(村田エフェンディ滞土録」。

この作品は「家守奇譚」という作品の続編ですが、前作は山科に近い疏水あたりが舞台で、東近江は出てきません。「冬虫夏草」の後半では、東近江、永源寺のさらに奥の方の茨川、君ヶ畑に分け入ります。

ラスト近く、「おやど いわな」に着いた主人公が、銅色の鏡のようなものを見たイワナ夫婦が、「帰らはったんや」「お帰りにならはった」と言って宿を出て急いでどこかに行くシーンが印象的でした。

 

続いては白洲正子。この人は近江を訪れることが多く、近江山河抄という作品もあります。今回はこのかくれ里。

湖東だけを取り上げているわけではないですが、石塔寺、石馬寺を取り上げているのでここで取り上げて見ました。

まずは石馬寺。「石の寺」という章で取り上げられています。

「中で私の興味をひいたのは、水牛に乗った大威徳明王であった。等身大一木造りの、のびのびとした彫刻で、ことに水牛がすばらしい。頭をちょっと左にかたむけ、恭順を示しながら、一朝事あれば飛び出しそうな気配である」

と記されています。

また石塔寺は、「石をたずねて」という章で触れられています。

石塔寺へ最初に行ったのは、ずいぶん前のことだが、あの端正な白鳳の塔を見て、私ははじめて石の美しさを知った」

と記されています。

また私は訪問していないのですが、「冬虫夏草」で主人公が訪れた君ヶ畑を訪れたのが「木地師の村」という章で、ここはまさに「かくれ里」というに相応しい場所だと思い、味わって読んでいました。

 

 

 

 

隠れ社寺探訪記(29)永源寺、石塔寺、石馬寺

10月20日滋賀県の東近江簡易裁判所に所用があり、時間も13時半だったので近江八幡でレンタカーを借りて近くの社寺を回ることにしました。

このあたりの社寺を回るきっかけとなったのは石馬寺での秘仏開帳でした。

聖徳太子薨去1400年記念として一昨年から滋賀県の社寺で催しが行われているようです。

 

 

この石馬寺の秘仏開帳を知って行きたいな、と思っていたところ、何と開帳期間内に、近くの東近江簡易裁判所で仕事が入ったのでした。

当日は近江八幡に10時20分に到着。レンタカーを借りてまずは永源寺へ。実はこの当日までは永源寺に行く予定はなかったのですが、京都駅で滋賀県の地図を入手したところ、結構都合の良い場所にあることが分かり、裁判所に行く前に永源寺石塔寺と回ることにしました。

永源寺に着いたのは11時半でした。

紅葉の名所として知られていますが、10月20日ではまだ早すぎる。でもさすがというか、気の早い紅葉が。

ここからは石塔寺へ。車で20分くらいでした。この寺は白洲正子の「かくれ里」で取り上げられており、そこで知りました。なお「かくれ里」を読むと石馬寺も取り上げられていました。

駐車場から少し上がると右が本堂です。

 

長い石段を登っていくと、石塔がありました。

阿育王塔で飛鳥時代に遡る日本最古の塔ということです。

奥には無数とも思える石仏群があり、圧倒されます。

 

 

ここから東近江簡易裁判所へは15分くらいで、13時15分頃に到着しました。

東近江簡易裁判所です。

仕事が終わり、お昼がまだだったので石馬寺に行く途中の塩元帥でラーメンを食べました。

そこから石馬寺までは10分くらい。

石馬寺の名は、聖徳太子が馬に乗り道場の場所を探していたところ、馬がこの地で動かなくなり、山に登ると瑞雲たなびく風光明媚な風景が広がっており、これは良い場所だ、と山を降りたら馬が池に沈んで石になっていた、という故事から命名されたと伝わっています。

 

 

ここの石段は歩きにくくてとてもきつかった。

本堂の中で秘仏が開扉されています。ただ小さいのでなかなかお顔は見えませんでした。

 

こちらは秘仏ではありませんが素晴らしい大威徳明王像。水牛が可愛い。

帰りに石馬寺の由来の池を見ていたらとうとう雨が降ってきました。

最後に近くにある観峯館に寄り、展示を見て本日の予定は終了。雨の中を近江八幡に戻りました。

永源寺は紅葉の名所として知られていますが、石塔寺も石馬寺もなかなか見どころがある素晴らしい寺なのに、全く無名で、私も最近知ったばかりでした。滋賀県にはこのような隠れ社寺がまだまだ沢山ありそうです。

 

 

2023.10.7能勢ケーブル

大阪府の北端にある能勢ケーブルが12月3日で廃止されると聞き、行ってきました。多分4度目の訪問になります。

能勢電鉄の車両にもヘッドマークが付いていました。

 

妙見口からケーブル黒川駅まではかなり離れており、歩いて30分弱かかります。

黒川駅前に着くと長蛇の列ができていました。

30分くらい待ってようやく乗車できました。

ときめき号です。

すれ違いを撮影

ケーブル山上から少し登り坂を歩くと公園のようなところがあり、ここからリフトに乗ります。

リフトの終点からは広い山道を歩いて妙見宮へ。

 

ケーブル山上でバーベキューを食べたかったのですが売り切れで、山上では何も食べられないのかと思ったらうどん屋さんがあり、かなり待たされましたが何とか食べられました。梅たまごとじあんかけ。

帰りにケーブル山上駅にあった足湯に浸かりました、

 

帰りはもう一台のほほえみ号に乗車できました。

ケーブル廃止は残念ですが、設備の更新ができないとなると維持は難しいのでしょう。

帰りに十三のやまもとでねぎ焼きを食べました。5年振りくらいになります。