弁護士大久保康弘のブログ

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隠れ社寺探訪記(29)永源寺、石塔寺、石馬寺

10月20日滋賀県の東近江簡易裁判所に所用があり、時間も13時半だったので近江八幡でレンタカーを借りて近くの社寺を回ることにしました。

このあたりの社寺を回るきっかけとなったのは石馬寺での秘仏開帳でした。

聖徳太子薨去1400年記念として一昨年から滋賀県の社寺で催しが行われているようです。

 

 

この石馬寺の秘仏開帳を知って行きたいな、と思っていたところ、何と開帳期間内に、近くの東近江簡易裁判所で仕事が入ったのでした。

当日は近江八幡に10時20分に到着。レンタカーを借りてまずは永源寺へ。実はこの当日までは永源寺に行く予定はなかったのですが、京都駅で滋賀県の地図を入手したところ、結構都合の良い場所にあることが分かり、裁判所に行く前に永源寺石塔寺と回ることにしました。

永源寺に着いたのは11時半でした。

紅葉の名所として知られていますが、10月20日ではまだ早すぎる。でもさすがというか、気の早い紅葉が。

ここからは石塔寺へ。車で20分くらいでした。この寺は白洲正子の「かくれ里」で取り上げられており、そこで知りました。なお「かくれ里」を読むと石馬寺も取り上げられていました。

駐車場から少し上がると右が本堂です。

 

長い石段を登っていくと、石塔がありました。

阿育王塔で飛鳥時代に遡る日本最古の塔ということです。

奥には無数とも思える石仏群があり、圧倒されます。

 

 

ここから東近江簡易裁判所へは15分くらいで、13時15分頃に到着しました。

東近江簡易裁判所です。

仕事が終わり、お昼がまだだったので石馬寺に行く途中の塩元帥でラーメンを食べました。

そこから石馬寺までは10分くらい。

石馬寺の名は、聖徳太子が馬に乗り道場の場所を探していたところ、馬がこの地で動かなくなり、山に登ると瑞雲たなびく風光明媚な風景が広がっており、これは良い場所だ、と山を降りたら馬が池に沈んで石になっていた、という故事から命名されたと伝わっています。

 

 

ここの石段は歩きにくくてとてもきつかった。

本堂の中で秘仏が開扉されています。ただ小さいのでなかなかお顔は見えませんでした。

 

こちらは秘仏ではありませんが素晴らしい大威徳明王像。水牛が可愛い。

帰りに石馬寺の由来の池を見ていたらとうとう雨が降ってきました。

最後に近くにある観峯館に寄り、展示を見て本日の予定は終了。雨の中を近江八幡に戻りました。

永源寺は紅葉の名所として知られていますが、石塔寺も石馬寺もなかなか見どころがある素晴らしい寺なのに、全く無名で、私も最近知ったばかりでした。滋賀県にはこのような隠れ社寺がまだまだ沢山ありそうです。