弁護士大久保康弘のブログ

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サンディ・デニーのアルバム(3)ソロ補遺

サンディ・デニーのソロ名義のアルバムとしては、は前回までに紹介した4枚の他に、初期音源とライブがあるのでここで紹介します。

 

これは出ていたのを見つけてすぐ買いましたが、まあ一度聞けば充分でしょう。1967年にアレックスキャンベルが中心となったグループでの録音、ジョニーシルヴォーとの録音からセレクトされたコンピレーションですが、10曲目までは、アメリカンフォーク色が強く、イギリスのトラッドはどうしたのか、という感じで、聴いて面白いものではありません。

ただ、11曲目以降はブリティッシュらしい翳りがあり、まずまず聞けます。

 

そして1977年のライブ。

 

これは、77年のツアーのラストライブを収録したものですが、これが本当にラストになってしまいました。

収録曲は以下の通り。

アイワズフールフォーユー(ランデブー)
 
ストレンジャー・トゥ・ヒムセルフ(ライジングフォーザムーン)
 
アイム・ア・ドリーマー (ランデブー)
 
テイクミーアウェイ (ランデブー)
 
ナッシング・モア (フォザリンゲイ)
 
ザ・シー (フォザリンゲイ)
 
ザ・レディ (サンディ)
 
ゴールド・ダスト (ランデブー)
 
ソロ (オールドファッションドワルツ)
 
ジョン・ザ・ガン (ザ・ノース・スター・グラスマン)
 
イットゥル・テイク・ア・ロング・タイム (サンディ)
 
レッチド・ウィルバー (ザ・ノース・スター・グラスマン)
 
トゥモロー・イズ・ア・ロング・タイム (サンディ)
 
ザ・ノース・スター・グラスマン (ザ・ノース・スター・グラスマン)
 
ワン・モア・チャンス (ライジングフォーザムーン)
 
ノー・モア・サッド・リフレインズ (ランデブー)
 
時の流れを誰が知る(アンハーフブリッキンク)

ライブだし、バンドによる演奏なので、前2回で触れた凝ったアレンジはなく、シンプルに曲の良さを引き出すアレンジで、安心して聴けます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サンディ・デニーのアルバム(2)

前回に引き続き、サンディデニーのソロアルバムを聞いていきます。

サードです。1973年。

A面はメロディの美しさで聞かせる。前作のような冒険的アレンジの曲はありません。

冒頭の「ソロ」は素晴らしい名曲。ピアノをバックにサンディが歌いますが、歌とピアノの絡みが最高です。

続くライクアンオールドファッションドワルツもピアノが基調ですが途中から入ってくるストリングスが素晴らしい。

ウィスパリンググラスはジャズ風のアレンジでまさにオールドファッション。

フレンズはシンプルな曲に控え目なストリングスが入ってくる。ワウワウギターが絡む。唐突に終わる。

カーニバルは歌が力強い。この曲はストリングスもピアノも自己主張が強く、ラストは混沌とした感じでフェイドアウト

 

ダークザナイト このアルバム初めてアップテンポの曲。これまでのアコースティックなアレンジから、エレピを使うなどかなり変化している。間奏もエレピのソロ。あっけなく終わる。

アットジエンドオブザデイ ややもったいぶった始まり。歌い方も諭すようなもの。間奏部はストリングスが主役となっている。ラスト近くのストリングスも雄弁。

アンティルザリアルシング オールドファッションドな曲。ピアノが転がり、、ホーンが絡む。

ノーエンドは控え目なピアノから始まり、途中からこれも控え目なストリングスが入ってくる。間奏部のストリングスが印象的。ラストの消えていく感じは凄い。

この後、サンディはフェアポートに再加入します。

4作目。ラストアルバムです。75年のフェアポート再加入を経て、再びソロに戻って77年発表。

これもアレンジに工夫があり、サンディがトラッドシンガーというよりスケールが大きなシンガーだということを証明しています(私が最もトラッドらしいシンガーと思うのはジャッキーマクシーです)。

アイウィッシュアイワズフールがドラマチックに始まる。ピアノ以外のキーボードが入っている。またヴォーカルもいろいろ入っており新しい試みがされた曲。

ゴールドダスト ドラムが目立つ元気な曲。途中から絡むトランペットも良い。

キャンドルインザウィンド 言わずと知れたエルトンジョンの曲。しかしこのアルバムがサンディのラストになることを知っていると感慨深い。アレンジはピアノもストリングスも平板だ。

テイクミーアウェイ ギターが目立つ。間奏はギターのソロ。コーラスもあり盛り上がるがアレンジはオーソドックス。

ワンデードンキーライド 「いつかロバに乗って」という慣用句。アコースティックギターストローク

始まり、すぐ歌になる。ペダルスティールやキーボードの響きが歌を引き立てます。

アイムアドリーマー ピアノとストリングスが冒頭から響く。途中からドラムが入ってくる。シンプルなアレンジだが、ラスト近くでギターソロが入ってストリングスがかなり自己主張する。

オールアワデイズ 冒頭からストリングスが前に出る。途中からはストリングスの独壇場で、映画音楽のような感じになる。そこにまたヴォーカルが加わって

劇的に。

シルバースレッドアンドゴールドニードル オーソドックスな始まり方だがホーンが入ってくる。またギターソロもある。ラストはむしろホーンが主役。

ノーモアサッドリフレイン ストリングスもあるが途中のギターソロが素晴らしく、歌が戻ってからも歌との絡みがまた良い。

スティルウォーターズランディープ アップテンポの曲でオルガンが響くが歌も性急な感じ。何かあっという間に終わる。

フルムーン 悠然たるバラードで冒頭からストリングスが響く。間奏でのホーンは何だろう?終わり方は少しあっけない。

 

さてこれでサンディの4枚のアルバムの全曲を紹介しました。次回は補遺として正式デビュー以前の発掘版とラストライブを取り上げる予定です。

 

 

 

 

 

2023全日本フィギュアスケート女子FS

2023年の全日本フィギュアスケートは長野で開催されました。日程は22日から24日の4日間で、このところ女子SP、男子SP、女子フリー、男子フリーの順となっていたので、女子フリーが23日土曜日だと、夜行バスで帰っても昼寝して有馬記念見られるし、と思っていたら何と土曜日男子フリー、日曜日女子フリーの順に戻っていました。これだと帰るのが月曜の朝なのでそのまま事務所に行かねばならず、かなりきつい。

でも結局は見に行き夜行バスで帰りましたが。

近鉄で名古屋まで行き、昼食の時間を取っていましたが、まだ11時過ぎなのにどこもいっぱいで、結局は駅のきしめんスタンドで味噌きしめんを食べました。

味噌煮込みうどんの出汁にきしめんという、ハイブリッドな麺でした。

12時発しなのに乗車し、爆睡して起きたらすぐ塩尻でした。

松本から篠ノ井線に入り、長野まで乗車する時に、冠着を過ぎ長いトンネルを抜け、右手に善光寺平が見えてくるその瞬間が大好きで、一面の銀世界の時もありましたが、今日はほとんど雪はなく、少し残念な気分。

長野駅から会場までのバスは往復なんと1800円でした。

女子フリーは24人で、本田真凜はSPで24位までに入れず。多分最後の全日本となるはずだったので、生で見るチャンスを逃してしまいました。近年は怪我に苦しみましたが、滑りは綺麗だったので残念です。

以下、感想です。

さて第一滑走は最年長の大庭雅。スパイラル多めは安藤美姫直伝でしょうか。今では貴重です。またセカンドがループなのも良かった。

村上はオーストラリア。

白岩はさすがにスピードはあり、前半はジャンプも良かったが後半で崩れたのは久しぶりのせいか。

第2グループ

清水 派手さはないが良い演技。

住吉 4T期待したが成功せず。ステップはいいのだが。

柴山 良かった。ラストジャンプは何と3分50秒過ぎ。難しい曲をよくこなしていた。

樋口 やる気はあった。丁寧に滑っていた。

第3グループ

松生 ジャンプの失敗はあったが丁寧な滑り。

青木 壮大な曲に負けない滑り。3Lz3Loはお預け。

横井 ジャンプ抜けたがお姉さんそっくり。

吉田 GPは良かったが今回は3Aも決まらない。残念。

渡辺 3Aチャレンジも決まらない。残念。

島田 フリーの曲はカールジェンキンズ。3A決まったが4Tは転倒。それでもテクニカルは高得点。SPの3つ目ジャンプの抜けがなければ。スピンは回転速く素晴らしい。

最終グループ

上薗 これまであまり知らなかったが、これは素晴らしい。ルックスも良く、新ヒロインの有力候補。

河辺 ボレロは難しいな。ケビンエイモズくらい無茶しないと。

三原舞依 惑星は合ってないような。体力的にフリーはきつかったか。ジャンプの回転不足もいくつか。

千葉 冒頭からジャンプが決まる。技が成功する度にボルテージが上がって、これは素晴らしい演技になる!と感じさせて、最後の素晴らしいスピンまで、完璧に演技をやり切った。今日一番の盛り上がりでスタオベ。

山下 SPは良かったが、全日本でこの位置は重荷だったかも。途中、転倒した後に焦った感じが。

坂本 安定の力強いダイナミックな演技。横綱相撲で優勝。

ということで表彰式まで見て、駅前に戻り、ラーメンでも食べようと思ったら長い列で、コンビニで少し食料と缶酎ハイを買ってホテル前に行くとバスが来ていました。

坂本さんは当然良かったですが、素晴らしかったのは千葉さんで、この演技を見られただけでも長野まで行った甲斐がありました。

 

 

大和文華館 「やまと絵のこころ」展

和文華館の「やまと絵のこころ」展を見てきました。

 

今回の目玉は、国宝の寝覚物語絵巻。大和文華館は国宝を4点所有していますがそのうちの一点です。

 

 

後半は岡田為恭特集。近年、この大和文華館では岡田為恭の収集に力を入れているようです。

春秋鷹狩茸狩図屏風が見もの。

 

下は茸狩の一部を拡大したものですが、この、童子が木につかまり崖にあるきのこを取る場面は、以前大和文華館で見た記憶があります。なかなか楽しい画面です。

ところがこの岡田為恭という幕末の絵師、狩野の一族に生まれながら、復古やまと絵を描くようになり、この屏風のような傑作を残しました。しかし奈良県尊皇攘夷派に斬られ若くして亡くなったことを知りました。今奈良市でこの屏風を見ることができるのも何かの縁だと思います。

展覧会は2月18日まで。

 

 

 

 

 

サンディ・デニーのアルバム(1)

今回からこれまで私が聴いてきたアーティストについて書いていきたいと思います。
まず最初は、イギリスのトラッド系女性ヴォーカリスト、サンディデニー(1947年1月6日-1978年4月21日)の残したアルバムを取り上げます。 

彼女の残した音源としては、フェアポートコンベンション、フォザリンゲイ、などのグループもありますが、まずはソロアルバムから。

サンディ・デニーは4枚のソロアルバムを出しています。他にフェアポート参加前の67年の「オリジナル・サンディ・デニー」と最後のライブとなったライブ盤を出しています。

まずは4枚のオリジナルアルバムから聴いていきます。

最初はファーストソロ。1971年。邦題「海と私のねじれたキャンドル」原題は「ザ・ノーススターグロスマンアンドザレイブンズ」ですがどうしてこの邦題になったか分かりません。

ジャケットはサンディが暗い部屋で薬の調合をしているシーンですが、魔女に見えてきます。

曲は、かなりトラッド寄りの曲が多く、ジョン・ザ・ガンなどはフェアポートの曲のようです。

ストリングスも少し入っていますが、後期ほどの独自性はまだありません。ネクストタイムアラウンドの途中から控え目に入ってきます。

レッツジャンプザブルームスはロックン・ロール。

ラストの1曲前がタイトル曲。波の音から始まる曲ですがいわゆるサビの部分がなく、淡々とした感じの曲です。

最後はちょっとだけ明るいクレイジーレディブルースで終わります。

 

続いて1972年に発売されたセカンドアルバム。プロデュースはトレバールーカス。

ジャケットは前作のような魔術的な雰囲気はなく正面を見据えたサンディのポートレートです。サンディという自身の名を冠したアルバムに相応しいジャケットです。

明るいメロディの、トラッドというよりカントリーという感じの曲が多いです。

この中で、クワイエットジョイオブブラザーフッドという曲がアカペラで始まり、途中から多重録音となり、3分過ぎにようやく楽器が入るというユニークな構成で聴き物です。彼女がソロで取り上げた最後のトラッド曲でもあります。

この曲はフェアポートでも取り上げられていますが、オリジナルアルバムには未収で、リージアンドリーフのディスク2に収録されています。

明るいリッスンリッスンを経て、ザ・レディからストリングスの響きが増してきます。

イットスーツミーウェルのアコーディオンも面白い。

ザ・ミュージック・ウィーバーのピアノ、ストリングス、バイオリンの絡みも素晴らしい。

ヒア・イン・サイレンスの管楽器。

マン・オブ・アイアンのアレンジも凄いです。最後のホワイトノイズが凄い。

このように、かなりアレンジが凝ってきたのが特徴です。

2023年NHK杯

これも昨年の話になりますが、2023年シーズンのフィギュアスケートについて書いておきたいと思います。

生で観たのはNHK杯と全日本の女子フリーでした。

NHK杯は、大阪で開催されたので、土曜日のフリーは見に行くことに決めていましたが、金曜日のSPはどうしようか迷い、行くことに決めたのはその週の月曜日でした。

 

 

 

 

A席が空いていたのでA席にしましたが、端の方とは言えギリギリはみ出してない場所でした。でもカメラのクレーンが邪魔でした。

男子は宇野君、鍵山君というオリンピック表彰台コンビが出て盛り上がりましたが、女子は坂本さんが出なかったので今一つ盛り上がりにかけました。あと、青木さんの3Lz3Loは綺麗に決まったかに見えたのに、評価が低かったのも盛り下がった一因で、後半グループは三原舞依ちゃんだけになってしまったのも残念でした。

 

翌日の土曜日は4カテゴリのフリー。昔は土曜に男子SPで日曜は男子フリーとエキシビジョンで、その方が良かった気がします。

それはともかく、ペアの三浦、木原組が出ないのは残念でした。

女子フリー

日本勢は青木さんが5位で日本選手最上位で、日本勢もですが、韓国勢もいま一つのできでした。

誰もファイナルに進出できないのではないか、と思いましたが、ベルギーのピンザローネが進出を決めました。

 

男子フリー。

 

こちらは鍵山君と宇野君の一騎打ちで盛り上がりました。宇野君が186.35、鍵山君が182.88となり、SPで5点リードしていた鍵山君が1.84の僅差で逃げ切りました。

 

3位のブリッチギーが衣装を含めてなかなか良かったです。

 

 

 

 

2023年菊花賞

2023年10月22

日、快晴の京都競馬場菊花賞を見に行きました。

今さら詳しく書くのも時期遅れですが、勝ったのはドゥレッツア。新潟の日本海ステークスを追い込んで勝ち、その時点で菊花賞の有力馬と思っていましたが、今回は先行し直線早く抜け出して圧勝しました。

表彰式。左にドゥレッツアが映っています。

天候に恵まれ、新しいスターの誕生に立ち会えてよかったです。