さて北京五輪男子シングルについて書きます。
競技開始がSP、フリーとも午前10時過ぎで、SPの羽生選手の出番は13時過ぎ。夜になってから見たのでは、絶対見る前に結果が分かってしまうので、妥協策として事務所を13時半頃出て、後追いで見ることにしました。
家に着いたのは15時過ぎで、第1滑走のサドフスキーから全滑走見てしまいました。
結果は皆さんご存知の通りで、羽生選手の冒頭の4Sが抜けてしまったのを見て、あーと声を出してしまいました。
ジャンプ1つがノーバリューとなったため、当然、点数は低かったのですが、せめて最終グループに残ることを願っていましたが、残念ながら8位で第3グループになってしまいました。
しかしながら、この4Sの抜けが、フリーではネイサンに届かない、ならば4Aに挑戦するしかない、と決意させた可能性ががあります。
この日は後半に滑った選手はみんなミスがなく、唯一の例外が羽生選手の4Sでした。グランプリシリーズで不調だったメッシング、エイモズの2人もなかなかの出来で、フリーではエイモズ、メッシング、羽生と豪華な第3グループになりました。
さて2日後のフリー。後で分かったのですが、フリーの前の練習で羽生選手は捻挫していたようで、確かにその練習では4Aにチャレンジしていませんでした。
しかし、本番では世界中が注目する中、果敢に挑戦してくれました。
転倒はしたものの、回転自体は4回転が認められるという、歴史的な演技となりました。
優勝はネイサンでしたが、見事に見せ所を作るところがスーパースター。演技後インタビューの「報われない努力だったかもしれないけど」という一言に泣かされました。