前のエントリで書きましたが、16日土曜日は福井県人会の行事で京都を歩きました。行事が14時に終わり、地下鉄で五条へ、そこからさらに10分以上歩いて龍谷ミュージアムに行きました。
ここで開催されている「みちのく いとしい仏たち」展はちょうどこの日からで、楽しみにしていました。
みちのくにある民間信仰の神仏たち(民間仏というそうです)が集合した珍しい展覧会です。
普段奈良国立博物館や京都国立博物館で見る国宝級の仏像とは異なり、プリミティブな像が勢揃いしています。
しかしその稚拙な表現が、ゆるかわというか、とても可愛らしく、この展覧会が「いとしい仏たち」と名づけたのには納得させられます。
下の写真は「六観音」ということで、千手や十一面、馬頭観音があるというのですが、手も2本で面は一面で頭に馬もいません。しかし千手、十一面、馬頭観音なのです。
また東北の一部では、地獄の十王が多く信仰されているのも初めて知りました。しかしこれも可愛い。
最後に、この如来立像。
解説には「この造形は奇跡です」とあるのですが、極端に抽象化された立像です。
この如来立像のスタイルは、日本人の体格からかけ離れており、「まれびと」を表したものではないでしょうか。
とても癒される展覧会で、一見の価値があります。
11月19日まで。