奈良国立博物館の展示としては展示物は少なかったのですが、十一面観音を見ることができれば大満足です。
この十一面観音はこれまで何度か見ていますが、私のような素人でもその素晴らしさ、美しさが分かるものでした。久しぶりに対面できて嬉しいです。
この十一面観音は、
明治維新前は
大神神社の神宮寺であった大御輪寺に安置されていましたが、
大御輪寺が廃仏毀釈の嵐により廃寺となり、そこに安置されていた仏像は他の寺に移されました。十一面観音は
聖林寺へ移されましたが、
同様に大御輪寺から移された仏像に地蔵菩薩と日光月光菩薩があり、今回同時に展示されていました。約150年ぶりの再会だそうです。なお大御輪寺は大直禰󠄀子神社として今も大神神社の境内に残ります。
また毎年恒例の「特集展示 お水取り」も見てきました。これも何回目かになります。
この日は
国立博物館以外に、
東大寺ミュージアムと大仏殿に行ったのですが、
戒壇院が工事中で拝観できない代わりに、隣の千手堂が特別公開されていると知ったので行ってみました。
ここには千手観音と四天王が安置されています。
小さなお堂でしたが、この日は博物館中心だったのでお堂で仏像を見ることができて心が落ち着いた感じがして良かったです。